ピースボートの実態ーージャパングレイス社とピースボートの関係
普通の人のイメージ
僕もそうだったが、一般に地球一周クルーズをやっているのは、ピースボートと思われている。ポスターや新聞の広告で興味を持ち資料請求すると、ジャパングレイス社から届く。しかしその封筒にはジャパングレイスの文字は小さく、ピースボートの表示が大きく印刷されている。資料請求先はすべてピースボートセンターである。電話での問い合わせもピースボートセンターである。インターネットでもピースボートである。
乗船を決意してお金を払い込む先はジャパングレイス。その後はすべてジャパングレイスから電話がかかってきたり、書類が届く。
実際に乗船すると、乗客の前面に出るのはピースボートスタッフ。ジャパングレイスは受付業務、ツアー相談や変更、キャンセル業務を日常的に行う。、寄港地説明会で前面に出るのはジャパングレイス。しかしピースボートスタッフも出る。寄港地でのツアーリーダーは、ジャパングレイス社員・ピースボートスタッフ・時にはCCと呼ばれる通訳の若者が、必要に応じて共にやったり、単独でやったりする。
実にややこしい。航海や陸地でのツアーの責任の所在が分かりにくい。明確になるのは、トラブルが生じた時。ピースボートは関係ない。旅行契約はジャパングレイス社と結んでいるから。しかしジャパングレイス社と契約関係にあることを意識している乗客はほとんどいない。4年前、僕もその一人だった。
このブログを書くにあたり、改めてピースボート関連の宣伝や資料を丁寧に見た。[旅行企画・実施](株)ジャパングレイス 企画もジャパングレイスがやっていると表示されている。
全てジャパングレイスがやっているなら、一般の旅行業者のようにやればよい。ところが実際は、宣伝や集客はピースボートが全面に出ている。
各地で行われる旅行説明会(僕は4年前名古屋まで行った。今回は静岡市だったが)でも、全面に出るのはピースボート。昨年の説明会では、ピースボート共同代表のYさんが、黒海コースを企画したのは僕ですと話していた。
伝統的に旅の企画はピースボートがやっている。実際4年前のトラブルでこのような説明を受けた。「ピースボートはあくまでも企画だけ。旅行業務は資格がないとできないので、ジャパングレイス社がやっている」
こう説明すると分かりやすいが、組織・金・人がどうつながっているのか、外部からは見えにくい。僕も明確に把握しているわけではない。2回乗船し、何度も乗っているリピーターの話しや、他の人よりもトラブルを通して関係者と接触して、おぼろげながら見えてきたことがある。次回はそのおぼろげ(あやしげ)な輪郭について書きたい。
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