ピースボ-ト75回クルーズ地球一周の旅に参加してーー1日遅れの横浜で目にしたもの
新しい?船「オーシャンドリーム号」が横浜大桟橋に
5月4日12時半過ぎに、無事横浜に着いた。当初予定では3日午前8時となっていたから、1日半遅れの帰着。
接岸した大桟橋の反対側に、ピースボートと煙突に大きく書かれた船が。次のクルーズ船・オーシャンドリーム号だ。出発するときは、飛鳥が入っていた。クルーズファンやカメラ愛好家にとってはたまらない光景だろう。
僕の心は複雑だった。4年前は10日遅れで戻った。船内でのトラブル交渉で心はぼろぼろだった。今回はそれを避けるため、慎重に対応した。つまり代表となって前面に出るのを避けた。
乗客の中には会社の対応に怒り、シンガポールで日本大使館に駆け込み、漂流の件や会社の不誠実さを伝え、監督官庁である国土交通省から会社に指導してほしいと訴えた人たちがいる。
そのグループは5月9日関係官庁や日本旅行業協会などを訪れて、ジャパングレイス社への指導を要請すると言っていた。裁判も辞さないとも言っていた。おそらく週刊新潮の記事はそのグループの人たちの訴えが基になっていると思われる。代表格のJさんは、船内でも何回か廊下で集会を開いていた。僕もそっと後方で覗いたことがある。集会の宣伝のため、彼女がダンボールに書いた宣伝物を体に着けてレストランを回ってきたとき、胸が痛んだ。
漂流が考えられない頃、彼女と何回か話したことがある。真面目な方だ。どんな仕事をやってきたのか聞かなかったが、おそらく指導的な立場で責任ある職務を経験されてきた方と見受けた。
2回目の漂流で会社側と交渉したとき、彼女のグループも来ていた。説明会を拒否され交渉が終わった後、そのグループからあるお誘いを受けた。自分たちのグループの顧問になってほしい、と。
丁重にお断りした。もうこれ以上やるつもりはなかったから。ジャパングレイス社は何も変わらない。改善を求めてあれこれ努力しても徒労に終わると思ったから。
このブログを書いている今もその気持ちは変わらない。横浜大桟橋で76回クルーズで使う新しい船?「オーシャンドリーム号」を見た時(この日は船内見学会が開かれていた)、次のクルーズ客が気の毒に思えた。
同じようなトラブルが起きないことを祈るほかない。
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コメント
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貴重なご意見ありがとうございます。船上の様子がよくわかりました。
とにかく船が古すぎるようですね。77回めの船内見学会に参加しましたが、やはり船内の揺れ具合(エンジンの響き具合)は厳しいものがありました。
昔、ヨットに乗っていましたので揺れ具合や船内の薄暗さ、乗員のあわてて修理をしている姿は、どん引きでした。さらに、船内に入った瞬間、便所の臭気のようなにおいを船全体から感じました。私は乗船をあきらめました。
楽しみにされて乗船をされる方には、この意見は私個人の独断とご判断されてゆっくりと船旅をお楽しみください。
ありがとうございました。
投稿: 火の山 | 2012年5月28日 (月) 12時18分