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2012年5月30日 (水)

ピースボートの実態ーー船内トラブルの傍観は許されるのか

ピースボートスタッフは船内トラブルの傍観者

 62回クルーズでも75回クルーズでも船内は平和でなかった。いずれも船の故障や設備の不具合が主要な原因である。

 4年前は新しくチャーターしたクリッパー号の設備不具合から、横浜を出港してすぐトラブルが発生。しばらく使っていないエアコンをフルに動かしたので、空調設備のほこりが船内に出て、多くの人がのどを痛めた。冷房の温度を適切に調整できないので、風邪をひく人が続出。医務室がおおはやりとなり、マスクをする人が異常に増えた。964人の乗客中、4分の1ぐらいの人がマスクをつけていたように思う。

 75回クルーズでもそうだったが、水漏れ事故も相次いだ。キャビンが水浸しになる所が続出。廊下まであふれた個所もあった。4年前の僕の部屋もシャワー室の天井から水がもれた。部屋まで水浸しになったところは、フロアーに置いてあった持ち物が濡れる騒ぎに。

 エレベーターの故障も頻繁に起きた。体の不自由な人や高齢者は移動に困っておられた。ジャパングレイスの受付は、我慢ならない客の怒号が飛び交い、不穏な空気が船内に充満するようになった。

 そしてエンジントラブルによる遅れ。前回は漂流はなかったが、船足の遅れでツアーが短縮されたり、2日が1日になったり。4年前僕がトラブルを解消しようと動いたのは、「このままではピースボートの信用が失われる。なんとかしてあげたい。」との思いからだった。

 協力してくれる乗客のおかげで約550人の署名を集め、改善要求をまとめてジャパングレイス社と交渉した。署名はもっと集めることができたが、ピースボート共同代表の吉岡達也氏が「できるだけ要望にそうよう努力するから、もう署名は勘弁してほしい」というのでやめた。

 このときはかなりの点で改善がみられ、ほぼトラブルが解消に向かったが、その後船底に穴(亀裂)が開き、ベネズエラ寄港(2日間)の取りやめ、帰国10日遅れが原因で大変なトラブルとなった。

 75回クルーズでもそうだが、こうしたトラブルに対し、ピースボートスタッフは傍観するのみ。船内新聞でも一切報道しない。何度もトラブルを経験しているリピーターも、この点はおかしいと言っている。

 商業新聞やポスターでの「ピースボート地球一周の旅」の宣伝は、ピースボートの名前で行われる。実際、地球一周の旅を主催しているのはNGO「ピースボート」である。

 自らが呼び掛けているクルーズで、乗客がどんなに苦しみ、困り、不満と怒りをもっても、それは船の問題、つまり船をチャーターしているジャパングレイス社の責任と、知らん顔をする。

 ジャパングレイス社は船会社の責任と、自らの責任を回避する。これは「見事なぐらい」徹底している。

 75回クルーズではクルーズディレクターMさんの発案で乗客にスタッフ全員がおわびする場面があった。彼女は今回が最後のクルーズ(引退)なので、乗客とよい思い出を残したいとの思いが強かったのだろう。

 僕は個人的にはピースボートスタッフの何人かとは親しい。船内企画ではとてもお世話になっている。個々のスタッフは大変な状況下でもめげずに頑張っているのを知っている。

 問題は組織としてのピースボートだ。トップの姿勢の問題とみている。さらにピースボートとジャパングレイス社の関係だ。次回はこの問題にメスを入れたいと思う。

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コメント

絶体に飽きる事の無い刺激的なツアーですね。行きたいとは思いませんけど。心配なのは、船が傾いた時でもピースボートスタッフは何もせずに、船室に待機とかのアナウンスだけ流れそうなことですね。

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