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2012年5月22日 (火)

ピースボ-ト75回クルーズ地球一周の旅に参加してーーこれでも旅行業というサービス会社のやりかたか

 

 5月1日台湾に着く前日に、船内に基隆寄港についての案内掲示が張られた。すべてのツアー中止。昼食はジャパングレイス社が用意する。入港8時半予定。帰船リミット12時半。準備が整い次第出港。

 当初は4月29日正午12時入港。午後11時出港だった。これに合わせて6つのコースが用意され、参加する乗客は6,000円から9,000円の旅行代金をすでに支払ってあった。さらに船内で新たに、「被爆者とともに台湾の反原発住民団体と交流する」ツアーも募集され、10数名が申し込んであった。

 

 フリーで行動する乗客の中には、台北市まで出かけ夜市や故宮博物院を訪れるのを楽しみにしている人たちが沢山いた。それぞれ最後の寄港地ということで計画を立てていたが、一片の紙切れで全てダメになった。

 

 レストランで昼食を用意すると掲示に書かれているが、具体的なことは記載が無い。夕食のとき、「900名の人間が一度に食べられる食堂なんかあるのだろうか?いろいろなレストランで食べられるよう会社のほうで手配するのだろうか?」と、乗客同士話し合った。

 1日目覚めると、台湾寄港地情報が差し入れられていた。ランチは港近くの「エバーグリーンホテル」の2つのレストランで。10時半から11時半までの間、各自で来るように、と記載されている。帰船リミットは12時半。

 これでは何も観光できない。ただ早い昼食を食べるだけ。しかも文書には、「お客様にご迷惑をおかけしました。楽しみのツアーができない分、お詫びとして台湾料理の昼食を用意させてもらいます。」との文言が一切ない。

 

 食べたい者は勝手に来い  乱暴ないい方をすればこんな調子。サービス業である旅行社でこのような会社があるだろうか? 普通の旅行会社なら、日程の遅れやツアーの中止となれば、責任者(担当者)が直接お詫びし、そうなった原因を説明し、変更した日程を丁寧に説明するのが当たり前。

 

 ところがジャパングレイスは放送と紙切れで事を済まそうとする。それだけではない。シンガポールから5泊6日で中国をオーバーランドツアーして、台湾で合流した乗客(僕と相部屋のHさんもそうだった)によると、、、、、、、、、、、、

「船の到着が遅れているのでホテル代を払ってください」 と1万2千円のホテル代金を請求されたとのこと。

 このツアーは中国本土に4泊し、1泊は台北にすることになっていた。船の漂流で結果として3泊台北で宿泊を強いられたわけだが、1泊してバスに乗り故宮博物院に向かう車内でこのように告げられたそうだ。

 

 「船の故障で本日も同じホテルに宿泊します。これは当社の責任でなく、船会社の責任ですので、宿泊代金はお客さんに払ってもらいます。イヤな人は自分でホテルを見つけてください。同じホテルに宿泊しない人はツアー離脱となります。船がいつ着くかは皆が宿泊しているホテルまで聞きに来て下さい」

 結局ツアー離脱者は一人もいなかった。しぶしぶホテル代金を払ったそうだ。翌日(4月30日)はフリーで台北市内観光。この日も船が着かないので同じホテルに宿泊。しかしこの代金は請求がなかったとのこと。

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