ピースボート75回クルーズ船内企画レポート 2
27回実施した『ねえ聞いて 私の体験』
4年前の62回クルーズでは、「トークトークトーク 私の人生」を自主企画した。今回は人生というタイトルは若者には重いと「体験」と名前を変え、船内で出会った人たちの体験をインタビューする企画を行った。
何回かに分けて出演者の紹介をする。全ての人を紹介するのは大変なので、今現在僕の活動につながっている人たちを順次取り上げていきたい。
南相馬市で放射性物質除染実証実験をしている田崎和江氏
4月28日、第25回に登場してもらったのが、金沢大学名誉教授・田崎和江博士。彼女は船内で毎日放射能測定をされた方である。
船内では有名な方だが、この企画に参加してくれた乗客は50名ぐらいだった。実は75回クルーズでは残念なことに、「ねえ聞いて私の体験」を聞きに来てくれる乗客は62回に比べて少なかった。毎回平均すると30~50名ぐらい。前回は平均100名前後きてくれたのに。船内で有名な人だと200名を越えた時もあった。客層の変化が原因と思われる。
田崎和江さんは異色の科学者だ。定時制高校を卒業し、独学で博士号取得。カナダで9年間教えた後、金沢大学で16年間。定年後はベトナムの大学で1年間。タンザニアの国立大学でも教えた経験を持つ。
専門は地質学だが、ウラン鉱石の研究も専門の枠内にはいるので、放射能の問題にも詳しい。福島原発事故の後、南相馬市で水田の放射線量低減と放射性物質除染の2つの実証実験をされている。彼女も僕と同様、福島原発事故以前に乗船契約をすませてあったので地球一周の旅に参加された。
インタビューでは専門的な話しは避け、彼女の人柄や人生、生活、乗客が興味を持つ内容について話してもらった。1時間のわくではとても収まらない多彩な経験を聞くことができ、内容的にはとても充実していたと思う。
今年11月8日南相馬市で田崎博士の実践を聞く計画
今年1月22日に立ち上げた「浜岡原発を考える袋井の会」で、11月7,8,9日、福島ツアーを計画している。8日、午前は飯館村を酪農家・長谷川健一さんに案内してもらい、午後南相馬で田崎和江さんが実証実験をしている現場を訪れ、お話を聞く予定である。放射能と向き合う人々から、現場で直接お話を聞く機会を今から心待ちしている。
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