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2012年6月 4日 (月)

ピースボートの実態ーー初期の理想と現在の状況

学生・若者主体の学ぶ船

 早稲田大学学生の辻本清美さんや吉岡達也氏らが、「若者がアジアのことを知らなさすぎる。国際化の時代を迎えるにあたって、かつて日本が植民地支配した朝鮮半島や中国、ベトナム、東南アジアを訪れる船を出そう」、と始まったのがピースボートである。

 洋上で著名なジャーナリストや学者、文化人が講座を開き、学習する。現地では戦争の傷跡を尋ね、被害者から直接体験談を聞く。またアジアの若者と交流する。

 その後、世界の現実(貧困・紛争・人種差別・環境問題など)を学ぼうと、地球一周クルーズに発展していった。若者は金が無いので、ポスター張りなどボランティアスタッフをやれば安い金額で参加できる。退職した中高年層も知的好奇心を満たしてくれるクルーズに魅力を感じ、人気を呼びようになった。優秀な大学生などもたくさん参加するようになった。

 この目的、企画のねらいは今日でも通用する。大いに賛成だ。では現在の状況はどうか。僕は62,75回クルーズしか参加していないが、多くのリピーターと仲良くなったのでそれ以外のクルーズのことも間接的だが知っている。

観光船

 船内では当初目的の講座が開設されているが、常時熱心に参加するのは乗客の3分の1から4分の1ぐらい。他の乗客はそっぽを向いている。

 寄港地でのスタディツアーはあるが、これまでレポートしてきたように不十分なものが多い。75回でアウシェビッツとチェルノブイリを訪れたツアーは大きな成果があったが。そもそも乗船の動機は、観光とクルーズ、地球一周をしたい、が大半だ。

学ぶ意欲のない若者

 ピースボートの趣旨にそった船内講座に参加する若者は極端に少ない!!! 大半の若者の関心は、音楽・ダンス・ファッション・スポーツ・同世代との交流。したがってそのような企画には熱心に参加するが、真面目な企画に参加するのはごく一部と、地球大学の講座参加者だけ。

 62回もそうだったが、多くの若者は夜活動し、午前中は寝ている。生活が違うから、こんな若者もいたのかと驚くことがしばしば。

 彼らの多くはポスター張りなどボランティアスタッフをやって、正規の料金では乗船していない。その差額を中高年の正規料金が埋め合わせている。日本・世界の未来を託す若者が、世界・日本の諸問題をしっかり勉強してくれるなら、この不平等な料金制度に不満はない。しかし現状はひどすぎる。

ピースボートスタッフ

 設立当初の理想を継承しているスタッフが少なくなっている。これは時代の変化である意味やむをえないが、それにしても体育会系、文化祭系のスタッフが多い。僕からみればたわいのない遊びと思われる企画には熱心だが、沖縄の米軍基地問題や原発、紛争、差別問題など、硬派の企画は立てられないか、映画やDVDでお茶を濁す。乗客が自主企画しても、一般の若者同様参加してくれない。

 

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コメント

「日本・世界の未来を託す若者が、世界・日本の諸問題をしっかり勉強してくれるなら、この不平等な料金制度に不満はない」偏った考えによる諸問題をしっかり勉強して偏った人間になるより、何もしない方がマシな気もします。自衛隊があるせいか、沖縄に米軍基地があるせいか分かりませんが、なんせ日本は平和過ぎますもの。

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