ピースボート75回クルーズ船内企画レポート 4
福島県郡山市Oさんのお話を聞く
2月4日、第7回「ねえ聞いて 私の体験」に出てもらったのが、郡山市から乗船されたOさん。ピースボートに乗るとき、まさか福島県の人に出会えるとは全く想定していなかった。Oさんもまさか原発事故が起きるとは夢にも思っていなかったので、2年前ご夫妻で乗船契約をされていた。
Oさんは福島県で憲法9条の会や反原発運動をされている。郡山市に避難してきた住民への支援活動もされている。原発事故があって大変な状況下で予定通り乗船するかどうか迷ったそうだが、お金も払ってあることだし休養も兼ねてクルーズに参加された。
Oさんのお話は多くの乗客が聞いてくれた。100数十名ぐらいの参加者があったように思う。たくさんの項目について質問したので、ここでは印象に残った2つの内容を紹介したい。
① 事故後、原発に対する福島県民の意識が変わった
Oさんはもともと原発反対の立場だが、従来原発賛成だった郡山市の保守的な政治家や商工会議所、企業人も、原発事故の深刻さを体験して意識が大きく変わったそうだ。昨年10月30日に福島市で脱原発県民集会があった時、郡山市から保革を問わず市民がバス10台で参加したとのこと。
②北海道の親戚が福島産の米受け取りを拒否
昨年夏、Oさんは北海道の親戚を訪ねた時、お土産として福島の米を持参した。福島産の米はブランドとして人気も高く味も良い。原発事故以前に収穫されたものなので、放射能の汚染の心配は全くない。
ところが親戚の人はやんわり受け取りを辞退したとのこと。ここまで風評被害があるのかと、怒りに震えたそうだ。
0さんも元高校教員。年齢は僕より上だが、一緒に3,11脱原発企画や船内9条の会の活動、トラブル対処での活動など、一番僕と一緒に活動してくれた方である。
その0さんに今年の秋11月に、福島県で再会したいと思っている。できれば袋井のメンバーに福島県の全体的な状況を語ってもらうよう依頼する予定だ。
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