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2012年7月

2012年7月29日 (日)

オスプレイ配備の目的ー何故アメリカは配備を強行するのか その背景

沖縄県民のほとんど全てが反対しているのに、米軍は何故オスプレイ配備を強行するのか

 ① 軍・産複合体の利益が最大の目的

   オスプレイの研究・開発・製造のため巨額の設備投資をしてきた巨大軍需産業の利益、関連部品製造業の雇用と利益を守るためが最大の目的だろう。、オスプレイが欠陥兵器として沖縄配備を認められなければ、今後の製造はアメリカ国内でも反対の声が強まりできなくなる。

 軍部は今でもアメリカの巨額赤字削減のため予算削減のやり玉にあがっているが、オスプレイの構造的欠陥を認めれば、その開発責任が追及され、今後さらなる配備のための予算獲得が極めて困難になる。

 来年度予算でもすでに大幅な予算削減が決まっているが、駆け込みで今年中に配備しないと、根本的なオスプレイ配備計画が狂ってしまう。そのため、事故は全てパイロットの操縦ミスとして、安全性に問題ないとして、なんとしてでも沖縄配備を強行したいのが、軍部の本音だろう。

 軍事予算と軍需産業を守るためには、兵士や住民の命を何とも思わない、これが軍・産複合体の本質だ!

 ② 日本側の懸念や沖縄の反対なぞアメリカはへとも思わない

 対米従属の日本政府がいくら懸念を表明しても、日本を守ってやっている?日米安保を振りかざせば、日本政府は腰砕けになるのは分かりきっている。

 沖縄は血を流して占領支配した島。住民がいくら反対しても、日本政府が米軍を守ってくれる。ここでどんなことをしようとも、日本政府や本土の住民は見て見ぬふりをするのは分かりきっている。

 この思いあがり、植民地支配まるだしの意識が、アメリカの対日政策・沖縄政策を貫いている。

 

2012年7月28日 (土)

オスプレイ配備を許さないために

沖縄県北部東村・高江でオスプレイの着陸帯(ヘリパッド)建設が強行されている

 7月19日、24日と高江でヘリパッド建設工事再開が始まった!!! 本土のマスコミでもオスプレイの危険性が報道され、もちろん沖縄では全市町村議会が反対決議をあげているにもかかわらず、今年初めての工事強行だ。

 「やんばる東村 高江の現状」を検索すると。現地の状況がよく理解できる。それによると極めて危険な作業を強行している。反対派住民・支援者の頭上を大きなクレーンで重いじゃりがいっぱい入ったバスケットをつりさげ、基地内に運び入れている。

 ヘリコプターが着陸するところにじゃりを敷き詰めるため、資材を運び入れているのだ。オススレイの爆風はものすごい! 周りの木々の枝をなぎ倒し、すさまじい土砂・粉塵を巻き上げる。やんばるの森が傷つけられようとしている。

 高江の集落はオスプレイの着陸帯に取り囲まれようとしている。墜落すれば、大惨事が起きる。だから高江の住民は平和で安心できる生活を守るため、家族ぐるみで工事に反対している。

沖縄県議会・県知事・東村議会・本土のマスコミが高江を見殺しにしようとしている

 オスプレイ配備反対をいいながら、沖縄県議会・県知事・東村議会は、工事再開を容認している。本土のマスコミは報道しない。

 口先だけの反対や批判ならだれでもできる。オスプレイが危険だと認識するなら、配備のための工事を阻むのが自然だと思う。

 僕は8月3日から10日まで、高江の座り込み活動に参加することに決めた。8月の沖縄への飛行機代が高いのはつらいが、何もしない方がもっとつらい。

2012年7月26日 (木)

原発県民投票 17万8千人分の署名を提出

178,240人の署名をどう生かすか

 7月23日、静岡県全県下で浜岡原発の再稼働の是非を問う住民投票条例制定をを求める署名を、各地区選管に提出。全体では178,240人分。袋井市は4008人分だった。

 住民投票の署名を提出したのは初めての体験。選管といっても、実際は市の総務課の職員が対応。署名簿の数を僕らの前で数え、袋井市と記載してあるか確認(4部記載漏れを指摘された)して、確かに受け取ったと受け取り証明書を発行してくれた。

 僕はその席で以下のことを要望した。 『 若干の記載不備や間違いで機会的に無効としないでもらいたい。例えば住所を書く欄に、最初から区や町が記載されていて、なになに町という地名ではない人が書くのを間違ったケースがいくつかある。本人の直筆が要求されるため、後で気づいてもこちらで直すわけにもいかない。生年月日や印鑑ももらってあるのだから、署名してくれた人の思いを活かし、弾力的な判断をしてほしい』

 副選挙管理委員長は、「選挙と同様に、紛らわしいのはできるだけ有効と判断したい」と答えてくれた。

 さて、この署名を活かすのは、県知事と県議会の判断にゆだねられる。川勝県知事は記者会見で、直接民主主義の住民投票にはプラスとマイナス両面があると、県民投票には消極的な発言をしている。

 議員と知事の心を動かすための働きかけ、僕たちの第2の努力が試される。このブログを読んでくださっている方で、いいアイデア・提案があれば教えてください。

2012年7月24日 (火)

木村百合子東京高裁判決を確定させよう

地方公務員災害補償基金静岡支部の意外な対応

 昨日、電話で静岡支部に控訴しないでと訴えた。こちらもやんわりだっだたが、対応に出た県教育委員会福利厚生課の災害補償基金担当の反応は意外によかった。

 静岡県の事案なのに公務災害認定訴訟は東京の本部が中心になっているとのこと。控訴するかどうかも本部が最終的に決めるそうだ。

 では静岡支部は控訴しないよう本部に具申できるかと聞いたところ、できるそうだ。幹部が会議を開いて静岡支部としての考えをまとめ、本部に意見をあげることが可能との返事。

 これ以上木村さんの遺族を苦しめないよう高裁判決を確定させ、そして全国の同様な事案で法廷闘争を戦っている人を救済するため、心ある人は是非アクションを起こして欲しい。

 静岡支部ではファックスや電話、メールで寄せられた意見は全て、本部に伝えるとのこと。控訴しないでの声を多く寄せ、高裁判決を確定させよう。

 木村百合子さんの裁判や事件の本質を深く理解するのに、よい本が出ているので紹介したい。

 「新採教師のが遺したもの  法廷で問われた教育現場の過酷」 久富義之・佐藤博編著 高分研 1,500円

 「新採教師はなぜ追いつめられたのか  苦悩と挫折から希望と再生を求めて」 久富義之・佐藤博 編著 高分研 1400円

2012年7月23日 (月)

木村百合子さん東京高裁勝訴ー自死を公務災害と認定

木村百合子さんの死を東京高裁が公務災害と認定

 7月29日、東京高裁で一審の段階から支援してきた木村百合子さんの公務災害認定訴訟判決が出た。全面勝訴!!!

 弁護士も驚くほど、東京高裁にしては原告によりそった判決内容である。被告・基金側はうつ病を発症し、自殺したのは本人の弱さと主張したが、高裁はそれを退け、うつ病発症、そしてそれによる死は過重な公務によるものであり、新任教員に対する職場の支援体制も充分ではなかった、と原告側の主張全てを認める判決だ。

 傍聴者は100名以上。法廷に入れたのは27人。僕は残念ながら抽選に漏れ、中には入れなかった。弁護士会館で弁護士から判決の内容や意義を聞き、勝訴の喜びが実感できた。

 午後3時半すぎ平河町にある公務員災害補償基金本部を訪れ、控訴をするなと8人で申し入れた。森ビルの中にあるのに驚いたが、あとで考えてみると中立性を装うため、民間のビルに入居しているのだろう。担当者は僕らの申し入れを上司に伝えると答えたが、どこまで理解しているのか分からない。

 公務員災害補償基金はこれまで百合子さんのようなケースに極めて冷淡だった。うつ病発症後の自死を、これまで公務災害とは認めてこなかった。従って控訴する可能性がある。

 だから昨年12月に静岡地裁で勝訴したときもそうだったが、喜んでばかりおれない。最高裁への上告断念の運動をしなければならない。今日、電話・ファックスで改めて公務員災害補償基金に申し入れをするつもりだ。

 このブログを読んで下さる方で協力いただける方は、下記に控訴断念要請の電話・ファックスを7月中にしてください。メール、はがきの方法もあります。

〒102-0093 東京都千代田区平河町2-16-1 平河町森ビルタワー8階

  地方公務員災害補償基金

 

 電話 03-5210-1341  ファックス 03-5210-1347

 

 メール kikin-daihyo@chikousai.jp

地方公務員災害補償基金静岡支部 

 

 電話 054-221-3392

 ファックス 054-221-3142

 

 メール fukurikousei@pref.shizuoka.lg.jp

2012年7月22日 (日)

首相官邸前再稼働抗議行動に参加

鳩山元首相の声がスピーカーから流れた

 7月20日(金)、初めて経済産業省前「反原発テント村」を訪れ、そのあと毎週金曜日の夕方行われている「首相官邸前原発再稼働反対・抗議行動」に参加した。

 写真をとってきたのだが、うまくブログに載せられないので、言葉のみでレポートしたい。タンポポ社からのメールで、経済産業省前テント村の活動はよく知っていたが、行ってみてその小ささとスペースの狭さに驚いた。

 巨大な官庁街・国家権力にへばりつくようにテント村が存在。従来ならすぐ撤去されたが、反原発の世論に守られて存続していることに感動を覚えた。中に入って話しかけたい思いがあったが、すぐ抗議行動を控えそのような余裕がなかったので、外から様子を見ただけだった。

 雨の中5時すぎに首相官邸前に向かった。早い時間だから首相官邸前までたどり着けるだろうと思ったが、地下鉄国会議事堂前あたりで前に進めなくなり、そこで2時間40分立ち尽くすことになった。

 この現場から官邸は近いそうだが、見ることができない。歩道はそのうち人でいっぱいになり、どれだけの人が集まっているかも分からない。後で新聞で知ったが、9万人が参加したそうだ。

 6時から抗議行動が始まり、ほどなくしてスピーカーから鳩山元首相の声が聞こえてきた。「え、鳩山さんがきているのか」と驚いていると、近くの人から「鳩山帰れ」のやじ。鳩山さんはスピーチで、「皆さん、ごくろうさまです。私は皆さんの思いを首相に届けるためにここに来ました。これから首相官邸に入り、皆さんの声を届けます。」と話していた。

 マスコミでも評価は分かれているようだが、僕は鳩山さんの行動を否定的にはとらえていない。16日代々木公園には17万人が集まり、脱原発を訴えた。政治家たちも民衆の行動を無視できなく(それは仮に選挙対策であったとしても)なったと評価したい。

 田中康男議員がふうせんを配りながら僕たちの前を通り過ぎた。田原総一郎さんがテレビカメラを従えて通り過ぎる。スピーカーから女優・木内みどりさんの声が聞こえてきた。「夫・水野誠一は静岡県知事選挙で浜岡原発の危険性を訴えたが、静岡県の人は耳を傾けてくれなかった」、と彼女が話した時、僕は心の中で「今、状況は変わりましたよ」とつぶやいた。

 色々な人が政府に脱原発・再稼働反対の声をあげるようになった。一人ひとりの力は弱いが、大きなうねりになれば社会を変える力になる。

 全体状況が見えず、歩道で「再稼働反対」を叫ぶだけの抗議行動は一見無力に見えるが、その一人ひとりの声・力・思いが束になれば、大きな力となる。首都圏に近い人は是非一度現場に足を運んでほしい。次回は29日、国会包囲行動をすると主催者から案内があった。

 運動は首都圏だけではない。静岡県に住む僕らは、浜岡原発を再稼働させないための運動が一番大切。3日間静岡の地を離れたが、地味だが地域に浸透した活動を再開したいと考えている。

2012年7月19日 (木)

原発県民投票を実現させるために

県議会議員への働きかけ

 昨日、袋井市の署名最終チェックを行った。3,929筆(名)。静岡県全体では10万を越えている。この署名を実際の投票に結び付けるのが、県議会議員の判断。

 27日の浜岡原発を考える袋井の会・役員会で相談したいと考えているが、袋井選出の山本たかし議員との懇談会を開いてはどうかと思う。署名集めをした受任者の思い・署名に応じてくれた人々の思いを、直接山本議員に伝え、また山本議員の考えを直接聞く機会を設けたい。

 これは袋井だけでなく、全ての地区でやるべきだと思う。議員も地元の有権者からの申し出を断ることはできないだろう。磐田の責任者にはその旨伝えた。

県知事には。。。。。。。

 川勝県知事は今のところ、住民投票に関し賛成反対の意見を表明していない。最終的な署名数と世論の動向を見て判断するつもりだろう。

 僕の予想だと石川前知事同様、賛成の付帯意見をつけて議会に条例案を出すだろう。問題は本気度だ。本気で議員達を説得するかどうかだ。

 知事の心を動かすにはどうすればよいのか?  色々な手段が考えられる。一番効果的なのは、女性の受任者が多数知事室に押し掛け、知事に面会して訴える手法だと思う。

 メールやファックス、新聞への投稿、知事にはがきで訴える従来の手法も必要だろう。他の効果的な手法は????

 このブログを読んでくださる方で、いいアイデアがあれば教えてください。

今日から3日間東京に出かける。今日は木村百合子さんの東京高裁判決日。無念の自殺を公務災害と認定する勝訴判決を期待している。

 20日金曜日は、首相官邸前の抗議行動(デモ)に参加する。経済産業省前のテントにも寄りたい。

2012年7月14日 (土)

住民投票について

署名の整理・回収作業をしながら、つくづく思うことがある。「どうしてこんなに面倒なのだろう? 直筆を強制しながら印鑑(なければ拇印)は不必要ではないのか?」

 最近役所で住民票や戸籍謄本の請求をするとき、サインだけで印鑑は不要になっている。公的機関の会場を借りるときも同様である。8月26日核兵器廃絶平和都市宣言関連のイベントを開催するが、袋井市・袋井市教育委員会の後援申請するさいも印鑑は不要だった。

 生年月日記載の項目も不必要だと思う。住民投票を求める署名簿は各地区の選挙管理委員会に提出する。選管は20歳以上の選挙登録人名簿をもっており、それにのっているかどうかをチェックするのだから、有権者かどうか名簿を見ればすぐわかる。

 要するに住民投票をできるだけやらせないため、意図的に面倒な署名にしているとしか思えない。昨日は、住所の番地を書き忘れた人、町名を書き忘れた人、代理署名の理由の記載を忘れた人のお宅を訪問した。

 有権者50分の1をはるかに上回る署名が集まった。署名を集める側はもとより、書いてくれた人も再稼働の是非を住民投票で自分の意見を表したいとの思いが強い。

 県知事、県議会議員がこの思いにどう答えるのか? 次回はこの問題について書きたい。

2012年7月13日 (金)

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で 署名集約

署名集約が大変

 11日に終わった県民投票のための署名回収を昨日行った。事前に電話し、もらいに行く作業だ。袋井にはもう一つのまちかどステーションがあり、そちらはお店なので基本的にはその店に持ってきてもらえるよう、その店のオーナーが手紙を出して頼んでくれてある。

 僕が受任者になるよう依頼した人や署名簿を届けた人が対象である。静岡県全ての地域でこのような作業が行われている。全県で受任者が7,000人以上。各地区で事務局体制がきちんとしているところはやりやすいが、今回の署名集めは政党や労働組合、既成の市民団体が加わっていない(最初から市民中心でやるというのが、基本方針だった)ので、署名の回収を全てやるのに時間がかかる。

 それでも昨日の段階で、107,629人の署名が集まったと発表があった。袋井は現在のところ3,000人を越えている。

 僕が集めたのは、1,160人。袋井も全県でも、実際はもっと集まっているはず。漏れが無いよう、全ての受任者から署名簿が回収できたか調べる必要がある。

 また、署名簿の整理も大変。署名してくれた日付けがないものや、受任者の名前が記入されていないものなど、そのままでは無効とされてしまうものが少なからずある。全てをチェックする作業がこれから始まる。

2012年7月12日 (木)

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で 署名集めの現場からーー最終日

最終日

 7月11日が署名集めの最終日。午前13人。午後40人。夕方5人。計58人集めることができた。1日で集めた数では一番多い。もっとも午後は磐田の女性が生協袋井店で集めるから協力することになり、2人で2時間10分かけて集めた40人分が大きい。

 午後4時から児童養護施設で子供の勉強をみたり、夜、磐田で演劇鑑賞会の会合があったりと、時間が無い中での最終日だったが、まずまずの成果をあげることができた。

 午前、初めてJR袋井駅の南地区・田端を回った。駅前商店街はJR北口に広がっているが、この地区はすぐ南側に田んぼが広がり、狭い住宅地となっている。正直、反応は芳しくなかった。わずか13人しか集めることができなかった。

 しかし2人の住民と貴重な対話をすることができた。1人の方の自宅は駅南再開発のための道路建設にかかり、立ち退きを迫られている。

 この道路は全く不必要なものだと以前から思っていた。駅の南側を東西に走る18メーター道路計画のことだが、工事はその家の前まで完了している。奥さんの話によると、交渉は中断したまま。線引きされた他の家も同じ状況だそうだ。

 実は駅南再開発とJR袋井駅の立て替え計画について、6年前市民の意見を聞くパブリックコメント(?)の呼びかけが行政からあり、応募したところ結局僕一人が意見を述べる機会があり、反対の意見を述べた経過がある。

 40数億円の税金を使う事業計画だ。署名集めのおかげで住民の生の声を聞くことができた。住民に歓迎されない、納得できない移転という苦痛を強いる都市開発が袋井市でも進められていることに心が痛む。

 もう一人の方は70台前後の車いすの男性。政治感覚が鋭い。ぼんぼん、野田、橋本大阪市長、前原民主党政調会長らの名前をあげ、断罪する。小気味がよいぐらい、政治通。日本は戦前に似ていると、ファシズム再来を心配されている。鋭い人が袋井市にもいるものだと、うれしい出会いだった。

 

2012年7月11日 (水)

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で 署名集めの現場からーー商店街の反応

駅前商店街の反応

 これまでは住宅地ばかりだったが、初めてJR袋井駅前の商店街を回った。午前11時から昼の休憩をはさんで午後6時までで、40人分の署名を集めることができた。過去最高!!

 個人宅に比べて反応は極めて良かった。花やさんの奥さんは、「誰か署名を集めに来るのを待っていました。ありがとうございます。」と、深々と頭を下げてくださった。法衣屋さんの若奥さんは自分だけでなく、奥に居る家族2人にも署名も呼び掛けてくださった。若主人が出てきて、「仕事で浜岡まで行くが、地元の人も反対していますよ」と、話しかけてくれる。

 おそらく御前崎市の住職およびその檀家の人たちの本音は、危険な原発をやめてもらいたいのだろう。テレビや新聞は原発利権につながる住民の声しか伝えないが、普通の住民は事故が起きれば祖先の墓も汚染され、墓参りもできない福島の状況の再現を望んでいない。

 駅前商店街の高齢化も体験した。70代以上の店主がほそぼそと店を開いているところが目立った。子供はサラリーマン。町が寂しくならないように(シャッター通りにならないように)、営業を続けていると話しには聞いていたが、本当だった。

 農家もそうだったが、年配の人ほど原発反対が強い。先祖から受け継いだ土地、店、住みなれた我が家を離れて仮設住宅で暮らすのは想像しただけで耐えがたいと思っておられる。福島の人たちへの同情心も強い。

 原発事故が起きれば商売もできませんよ、と僕が言う必要は全くなかった。ほとんどの商店主が永久停止を求める袋井単独の署名も含め、快く署名に応じてくれたおかげで、目標の「チャレンジ1,000」を達成することができた。

2012年7月10日 (火)

10日作成の記事、訂正

原発県民の署名(昨日集めた分)、わずか23人と書いたが、「おかしいな、もっと集まったのに」と、よく調べたらもう一冊署名簿が見つかった! 33人分。今日もこれぐらい集めたい。

 昨日親切な人に出会い、娘の家に電話しておくから午後2時ごろそこへ行けば2名署名してもらえるよ、と近くに住む娘さんの家の地図まで書いてくれた人がいた。今日はその家付近と駅前商店街を回る予定。

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で 署名集めの現場からーー世間は狭い

世間は狭い

 一昨日スーパー前で署名活動をした時、出入り口の反対側でやまめを焼きながら販売している男の人がいた。

 昨日(9日)豊沢地区を回ったら、なんとその人の家にぶつかった。最初僕は気づかなかったのだが、相手の方は直ぐ分かったらしく、「スーパー前で署名集めしていた人ですね。喜んで署名に協力させてもらいますよ」、とこころやすく署名に応じてくれた。

 やまめはどこから仕入れるのですかと尋ねると、森町の知り合いから仕入れているそうだ。原発が爆発したら川の魚も汚染されて売ることができないですね、と水を向けると、「そうですね。だから僕も原発反対です」と答えが返ってきた。

 もう一軒、受任者になってくれている人の家に飛び込んだ。玄関ではなく外の門にブザーがある家だった。(このような家が案外多い。インタホーン越しに訪問の理由を告げ、お引き取り下さいと断られるケースが多いため、このタイプの家は好きではない。)

 ダメもとぐらいの気持ちで名前と訪問の理由を告げると、直ぐ外に出てきてくれて、私も受任者ですが、署名簿をそろそろ提出しなければと思っていたところです。」、と、うれしそうな表情で僕を迎え入れてくれた。

 「浜岡原発を考える袋井の会」役員Kさんの依頼で署名をあつめてくれている60代後半の女性だった。ご主人も署名を集めてくれているそうだ。7月11日まで残り2日だが、もう少し集めて、12日にKさんに渡してください」、とお願いした。

 これは二日前のケースだが、やはり豊沢地区で出てきた奥さんはもう署名は済ましましたと言う。どなたが回ってきましたかと尋ねるとYさんとのこと。Yさんは浜岡原発を廃炉にすべきと熱心に活動されている僕らの仲間。

 そのうちご主人も出てこられ、なんとその方はYさんの友人とのこと。袋井市に提出する永久停止を求める署名はまだしていないとのことだったので、こちらの署名をしてもらい、そのあとご主人と長い政治談議をした。民主党に期待したが期待外れだった、野田首相もダメですね、しかし今選挙になればどこに投票すればよいのか、と色々話しかけてくる。

 学習会の案内も兼ねながら

 豊沢地区では、7月29日に行う学習会の説明もしながら、署名集めをしている。留守の家にはちらしをポストに入れている。

 ちらしをそのままブログに掲載する技術がないので、マスコミに掲載依頼した案内をコピーする。

 

「原発事故と放射能」 聞間元医師のお話を聞く学習会案内

 

時:7月29日(日)午後1時半~4時

 

所:袋井市高南公民館ホール

 

  (JR袋井駅から南東徒歩20分。東海アクシス看護専門学校隣。電話42

 

   -4224  広い駐車場あり)

 

入場無料

 

講師:聞間元(ききまはじめ)医療生協きたはま診療所所長

 

  (ビキニ水爆被災事件静岡県調査研究会代表。今年6月焼津平和賞受賞。原爆症認定集団訴訟医師団意見書作成責任者。福島原発事故被災者の健康相談にもあたる。2010年まで16年間、全日本民医連被ばく問題委員会委員長)

 

主催:浜岡原発を考える袋井の会

 

 代表 松倉次郎

 

  事務局 竹野昇 電話・ファックス 0538-43-3456

高南地区を回った時はちらしができていなかった。6月25日からは上記の学習会のチラシを渡しながら、この主催団体が袋井市市議会で浜岡原発永久停止を求める署名集め、同時に県民投票の署名集めに協力していると説明すると、納得したように署名に協力してくれる人が増えてきた。

 しかし時間がかかる!!! 昨日は1日中回って23人!  効率は極めて悪い。署名の期限まで今日、明日の2日のみ。すでに1,000人は超えたが、その中には戸別訪問以外の手段で集めたものがあるので、戸別訪問のみでの署名獲得にこだわる僕としては、最後の人頑張りが必要だ。あと20名ぐらいで確実に目標の「チャレンジ1,000」が達成できる。

 

2012年7月 9日 (月)

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で 署名集めの現場からースーパーの店頭で

女性2人と男1人の差

 昨日8日は日曜日。パディ浅羽の遠鉄ストア前での署名集めを、「浜岡原発を考える袋井の会」として実施した。

 午前は女性2人と男性1人計3名。午後は男1人。午前、僕は個別訪問だったので、何名の署名が集まったのか正確に聞いていないが、そうとう集まったようだ。

 午後は僕1人だったので、2時間20分で20名のみ! 正直がっかり。店に入って行く人に声をかけても、素通りが大半。

 「原発県民投票」ののぼり旗やポスターで、多少目立つようにしてあるのだが、男1人では効果がないのがよくわかった。パディの責任者が様子を見にやってきて「午前中はすごかったのに。午後は一人なのですか」と、同情してくれる。

 菊川の仲間のレポートをみると、一つの店に8名も参加。御前崎市のスーパーに応援を4人も出している。合計約500人分の署名が集まったようだ。

 街頭や店頭では数の勢いが大切なのがよくわかった。袋井の市民運動もいつの日にか、大勢の人が、特に女性が積極的に参加できるようになりたいものだ。

2012年7月 8日 (日)

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で 署名集めの現場からー生協袋井店で

お店の前と戸別訪問での署名集めの違いを痛感

 昨日午前10時から12時、午後2時から4時まで、生協(COOP)袋井店で署名活動をした。「浜岡原発を考える袋井の会」としては初めての街頭署名活動になる。

 活動に参加したのは午前2名、午後3名、全て男性。午前24名、午後52名、合計76名の買い物客が署名に応じてくれた。

 菊川市の友人たちが1日で165名スーパーの店頭で集めているので、決して多いとは言えない。午前は雨が降ったのでその影響もあるのだろう。

 1日店先で署名を呼び掛けて、戸別訪問との大きな違いを痛感した。関心のない人は見向きもしない。意図的に避けて通りすぎる。街頭でビラ配りをするとき感じる反応と全く同じ。

 一方原発県民投票に関心がある人は、進んで署名してくれる。説明はいらない。ニュースなどで知っていて、署名をしたいなと思っている人への署名の機会を提供するいい場になっていると痛感した。

 迷っているあるいはよくわからないという人で、説明して署名してくれたケースが10件あった。戸別訪問では大半がこのケース。市民が何に疑問を持っているのか、どんな考えを持っているのか、店先でゆっくり話し合うことは難しい。

 今日はもっと客が多いスーパーの店先でやる。2名の女性メンバーが参加するので、反応は昨日とは少し違うだろう。

2012年7月 7日 (土)

浜岡原発の再稼働の是非を住民投票で 署名集めの現場からープライバシー問題

住所・氏名・生年月日、プライバシーが他人に分かる署名はちょっと。。。。。。。。

 一昨日ある家庭の若い主婦から、初めて次のようなことを指摘された。住民投票を求める署名は「署名の日付、住所、氏名、それに生年月日、印鑑が必要です」と説明しながら実際の署名簿を見せたところ、

『私の知っている人もいる。これって、誰が書いたか分かるじゃないですか。原発反対なので署名したい気持ちはあるが、このような署名にはちょっと。。。。。。。』

 

 と指摘された。確かに書くときすでに署名してある人の欄が丸見えである。中には隣の人が署名してあるから署名しますと言う人もいる。

 うーん、難しい問題だ。5月13日から個別訪問での署名集めを開始して初めての指摘だったので考えさせられた。

 一人一人密封形式の署名簿を作るのは、万単位の署名を集める場合、作業・経費の点で無理だと思う。

 確かに10人の名前が書ける署名簿は、一目して近所の誰が署名してあるか分かる。住民投票に賛成するかどうかの署名だから、そんなにナーバスになる必要がないと思っていたが、中には自分が賛成したことを他人に知られたくない人もいるということを知らさせられた。

 投票は秘密が守れられる。しかしこの種の署名はプライバシー保護は難しい。実際、「悪用されることはないですね。」と、質問されることが時々ある。

 最近、電話番号を電話帳に掲載していない人が増えている。アパートなどでは、誰が住んでいるか表示が無い場合が多い。ブザーを押していいものかどうかためらう。

 プライバシー保護が重要になってきた現代、旧来の署名簿を改める必要がある。そもそも、直筆を強制しながら印鑑が必要は、どう考えてもおかしい。選挙管理委員会が名簿をチェックすることになっている。不備があれば無効とされる。選管は選挙人名簿を持っているのだから、20歳以上かどうかは自分の名簿で把握できる。生年月日記載を義務付ける必要性もないと思う。

 逆に考えれば、このような心配があるにもかかわらず署名に応じてくれる人に感謝したい。その署名を無駄にしないためにも62,000人以上の有効署名を、いや1〇〇、〇〇〇人以上の署名が全県下で集まるよう、7月11日まで頑張りたい。

 今日(7日)、袋井市でも初めてスーパー店頭で署名集めをする。生協袋井店で、午前10時から12時、午後2時から4時まで。明日はパディ浅羽店の遠鉄ストア前で。昨日責任者の許可をもらいに行ってきた。快く許可してくれた。

 今、雨が降っている。生協はひさしがあるのでなんとかなるが、パディは全くひさしが無い。中でやらせてもらえればいいのだが。。。。。 明日雨が降らないことを祈る。

2012年7月 6日 (金)

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で署名集めの現場からー農家と中電社員の家族

農家は原発に厳しい

 昨日(5日)は都市部と農家が混在する地区で署名集めをした。うれしいことに農家の方は、全員快く応じてくれた。このあたりはお茶を作っている農家が多く、昨年静岡県でも一部の地区でセシウムが検出され、風評被害と合わせてお茶農家が被害を受けたので、訪問した農家全てが浜岡原発に否定的だった。

 「原発はダメだ」 農家の方は多くは語らないが、70を越えた農民のこの一言が忘れられない。

中電社員家族

 最初60代と思われる奥さんが出てきて、中電社員家族と知らずに、一通り説明したあと、その奥さんは署名に応じてくれた。家を出ようとしたら、ちょうどご主人が戻ってきたので署名の依頼をした。

 するとその方は「うちは息子が中電に勤めている。今は名古屋勤務だが、以前は浜岡にもいたことがある。原発のことは息子から色々聞いている。住民投票の署名集めは報道で良く知っている。社員の家族だから、署名はちょっとできないなあ」、と穏やかな表情で言う。

 隣で奥さんは「私は署名しましたよ」と告げると、特に怒るわけでもない。僕の方が恐縮して「いいのですか?」と尋ねると、「まあいいだろう」との返事。

 このご主人とは色々な話をした。中電にとって原発から撤退したほうが、社員にとっても会社にとっても長い目で見ると賢明な選択であること。株主総会で会社幹部の原発反対株主への対応がこれまでと変わった点。住民投票で原発再稼働ができなくなったほうが、会社としての方針転換がやりやすいこと(原発から自然エネルギー重視への転換。今の状況では、中電だけが原発をやめますとは言えない。政府・他の電力会社との関係で。住民投票で運転再開のメドが完全に断たれた方が、方針転換のいいわけ、大義名分ができる)。

 ご夫妻は僕の説明にうなずきながら聞いてくれた。機会があれば、息子さんとも話がしたいと思う。

2012年7月 5日 (木)

ピースボート75回クルーズ船内企画アースデーでスピーチ

飢餓・食糧問題を考える

 僕も実行委員を務めたアースデー企画の一つ「地球を考える意見発表」で、以下のスピーチをした。インドに向かう漂流中だったので船内は極度に熱く、乗客の大半はグロッキー気味だったので、出席者は10数名ほど。スピーチの原稿をもとに、話した内容を再現したい。

人の幸せは食べられること

 今日、明日の食べ物を心配しなければならないことほど、みじめで辛いことはない。普通の日本人、先進国や中流国の人々にはありえないことが、この地球上には存在する。食事をするとき、この現実をときどき意識することが大切だと思う。

 例えば我が家の場合、息子夫婦や娘夫婦とよく食事会を持つ。時にはそれぞれの親も交えた食事会も。そんなとき、「ああ、こんなにごちそうを頂けるのは有り難い事ですね。世界には飢えで苦しんでいる人がいるのですよね」、とさりげなく話題にすることがある。

どうしたら食糧問題を解決できるのだろうか

 ① 世界の全ての国に、軍事費の1%をこの問題解決のために拠出させる国連の取り決めを作ったらどうだろうか。

 軍事費に1億円使う国は100万円。100億円なら1億円。1000億円なら10億円。1兆円なら100億円。日本は約4,5兆円だから450億円。アメリカは約50兆円だから5000億円。

 中国、ロシア、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、インド、パキスタン、イスラエル、中東の国々など、軍事費に多額の税金を使っている国が多い。1%でも、おそらく総額は8000億円以上になるだろう。

 このお金が毎年国連に集まれば、飢えや飢餓で死亡する人が地球上からなくなるだろう。腹いっぱい食べられる喜び・幸せを、同じ地球人として共に味わってもらうことは、僕たちの喜びにもつながる。

 ② 恒久的な解決法・持続する食糧問題の解決法

 A 全ての国の農民が自分の土地を耕して食べられるようにする

 発展途上国や最貧国では、農民が自分の土地を所有していない場合が多い。大地主や外国企業が土地を所有し、農民は農業労働者。金が無いと食べ物を手に入れることができない。

 最低限家族が食べていけるだけの食糧を自分で生産できれば、飢えの心配は無くなるだろう。そのために国連が食糧援助を受ける国に対して次の取り決めを決めてはどうだろうか。

 戦後の日本のように、農地解放をうながす。小作民や農業労働者が自分の土地を持てるようにする。外国企業の農地所有を法律で禁じる。食糧援助を受けている間、武器の購入を禁じる。軍事費よりも農業にその国の税金を使うよううながす。

 またそうした国に武器や弾薬を売ったり、援助することを国連が禁じる。

 B 水のインフラ整備支援

 農業は水が命。水さえあれば、砂漠も緑の大地に蘇る。セネガル、エジプトを訪れてそれを体で知った。セネガルは暑かった。乾燥しきった大地はペンペン草やかんぼくが生えているだけ。これでは農業はできない。

 しかし水があるところは緑に覆われ、作物が成長していた。エジプトはもっとそれが大規模に見られた。ナイルの水がいきわたる大地は、広大な農地。一方、農業用水が引かれていない土地は、不毛の砂漠。

 アフガニスタンでもペシャワール会の中村哲医師たちが、農業用水の整備に力を入れている。難民キャンプの住民たちが村に帰り、農業ができるようになってきた。

 軍事費1%で、食糧援助とともに水のインフラ整備、それに植林事業をやれば、恒久的な食糧問題の解決につながるだろう。

 C 人的支援

 有機農業などの農業技術、井戸掘り・農業用水路作りの技術、ポンプ・小型発電機修理技術などなど、単にボランティアを越えた人的支援を行う。

 D 軍人を平和部隊にして、支援に送り込む

 言葉、農業技術、インフラ整備、植林、医療、衛生、比較文化・教育など、高度な専門教育・訓練を受けた軍人を、軍隊から独立した平和部隊として送り込んではどうだろうか。

 もちろん丸裸。武器は一切持たない。東日本対震災で活躍したように、生活自己完結能力を持つ組織は、砂漠や困難な土地でも自前で生活し、支援を続けることができる。

 10%の軍人を平和部隊にした国は、その分国連に出す1%の金を減じるようにすれば、専門家集団の平和部隊が増えると思う。

 彼ら・彼女らは世界に貢献するエリートとして、国の内外で高い評価を得るだろう。若者の雇用にも役立つ。

 以上のようなことをスピーチした。その最後に僕は、この夢を夢で終わらせないないように、帰国したら投書やブログでこの構想を発表したい、できれば政治家に働きかけたいとも話した。

 ようやくブログに書くことができたが、まだ投書や政治家への働きかけはしていない。いつか、宿題を果たしたいと思っている。

 

2012年7月 3日 (火)

小沢新党?

政界は一寸先は闇

 小沢さんが消費税増税に反対し、民主党を離党するのは評価するが、さりとて僕は小沢さん自身は古いタイプの政治家であり、何の期待も持っていない。

 おそらく自民党・公明党が一番小沢離党を喜んでいるだろう。選挙をやれば、どの政党が議席を伸ばすのか、全く予想がつかない。民主党の敗北は分かりきっているが。

 政界は一寸先は闇だ。どの政党どうしが野合し、連立を組むのか、先が見えない。見えるのは貧しい日本の政治と政治家ども。

 政策で共鳴できるのは、社民党と共産党だけ。両党が美濃部革新知事を産んだときのように、共闘するのが有権者にとって一番望ましいと思う。

 沖縄・高江・辺野古では、社民・共産の共闘が長く続いている。そもそも基地反対では保守も革新もない。みんな仲良く座り込みに参加している。オスプレイ配備反対では、全沖縄が団結している。

 本土でも個々の政策、例えば反・脱原発、再稼働反対、消費増税反対、憲法9条改悪阻止、教育や福祉の充実、地域での個別課題などなどで、一致できることは無党派の市民団体(個々の市民)と社民党、共産党が一緒にやるべきだと思う。

 

2012年7月 2日 (月)

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で 署名集めの現場からー『犬も歩けば棒にあたる』

犬も歩けば棒にあたる ということわざがあるが、署名集めも思わぬ人にぶち当たる。

 昨日、1昨日、4名の予期せぬ人に会った。一人は最後の学校で担任した保護者。どこかで会った顔だが思い出せない。相手のお母さんはすぐ僕と気づいたようだが、直ぐ言ってくれない。署名を書いてもらって初めて分かった。恐らく旧担任が署名の依頼に家まで来るとは予期していなかったのだろう。

 息子の同級生もいた。見知らぬ家を訪問する時、最初必ずどこのだれそれですと自分を名のることにしているので、相手はすぐ息子の父と分かったようだ。

 娘がかつて勤めた医院の先生宅にもぶつかった。娘のことはよく覚えていてくれた。こうした偶然のぶつかりはうれしい。署名も快く応じてくれ、話も弾む。

 痛い棒にもぶつかった。若い奥さんに長々と説明してやっと署名してくれることになったのだが、奥から男性が出てきて「出て行ってくれ。うちは署名をしない。」と怒られた。奥さんも気まづそうな顔をしている。多分中部電力関係者なのだろう。喧嘩をしてもしようがないので、あっさり引き下がった。

 署名集めの期限は7月11日。どんな棒にぶち当たるか、楽しみでもあり、怖い。

2012年7月 1日 (日)

浜岡原発再稼働の是非を住民投票で 署名集めの現場からーー直接民主主義の色々な形

首相官邸前で再稼働反対を訴えるものすごい数の人々も直接民主主義に訴えている

 選挙で選ばれた議員が自分たちの願い・要望・意見を実現してくれないなら、直接声をあげるしかないと考える人が増えてきた。東京で毎週金曜日夜行われている、首相官邸前デモの参加者が5万人~10万人前後に膨らんできた。

 うれしいかぎりだ。僕も参加したいが、静岡県では住民投票の署名集めのほうが大切なので、行くのを我慢している。直接民主主義には色々なやり方がある。福井県おおい町では道路での座り込みが始まった。今日運転が始まることへの抗議の一形態だ。暴力を使わない限り、実力行動もあってよし。沖縄へのオスプレイ強行配備も、そうした座り込みで住民の怒りを表すほかない。

 あきらめることなく住民・市民・国民が自分たちの意思をあらゆる形態で表わすことで、事態が動くはずと考えている。権力・金力をもっている側も、圧倒的多数の民衆の力にやがて屈する。不屈で粘り強い運動が数が広がった時、勝利する。

 一人、二人、三人と署名集めをしながら、これも直接民主主義の一形態だと思う。昨日は2軒で代理署名をしてもらった。ある家ではご主人がかなり重い呼吸器疾患で、自分では字を書けないという。奥さんに代理署名ができますよと伝えると、進んで書いてくださった。浜岡原発を考える袋井の会主催の学習会案内ちらしを渡したところ、なんと講師・聞間元医師にかつて治療をうけていたとのこと。(僕たちの会では7月29日、「原発災害と放射能」と題して聞間元医師の学習会を地域の公民館で開催する)

 もう一軒では奥さんはすでに署名を終えているが、子どもさんが障害があり自分では字を書けないと言う。代理署名の制度がありますよと伝えると、進んで書いてくださった。

 原発過酷事故で大量の放射性物質が漏れ、僕たち30キロ圏の住民が避難するとき、一番大変なのは重い病気や障害を持った人々及び歩くことができない高齢者とその家族だ。

 そうした家庭の人々は必ず署名に応じてくれる。東海地震が起きても大変なのに、その上原発災害は耐えられないのを、福島原発事故で知っているからだ。

 議会制民主主義がこうした人々を守れないなら、直接民主主義で訴えるほかない。東京や福井県おおい町で頑張っている人たちに呼応して、静岡県では住民投票を実現するため頑張っていきたいと考えている。今日は日曜日。署名集めが一番やりやすい日だ。今日20名集めたら、900名を越える。目標の1,000人まであと一息だ。

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