福島レポート 7 最終回 厳しい現実 原発を推進してきた政治家・官僚・電力会社・政府は責任を取れ
わずか3日間だったが、伊達市の清野さん、飯館村の長谷川健一さん、南相馬市の三浦さん、浪江農場の吉沢さん、さらに帰途立ち寄ったいわき市の遠藤さん(双葉町から避難されている)、そして郡山市の小沼さんご夫妻とかつての高校教員仲間の皆さんたちとお会いし、案内していただき、お話を聞いて、また自分の目で現地を見て、分かったことがある。
復興の見通しが立たない厳しい現実 しかしそこに生き抜く人々の姿
除染は地域により部分的には一時的効果があっても、安心して住める、そしてそこで農業や家業をできる状況にはならない。山林は除染不可能。
仮設住宅や避難しているアパートや家から、いつ戻れるのか分からないし、家族でも若い世帯は帰らないだろう、家族がばらばらになる不安、戻るのは高齢者ばかりになりそれで地域社会が再生できるのか、見通しが立たない。
先行きが見えないのは当事者には深刻なストレスだと想像するが、僕たちがお会いした皆さん方は、この福島県で生きていく、困難に負けない、東電に責任を取らせ、生活再建ができるよう補償をきちんと勝ち取る、そのような元気な方たちだった。
交通事故で相手の車を壊したり、家を傷つけたら、元に戻るよう損害賠償が義務付けられている。車の修理ですまないなら、新車を買えるだけの賠償をしなければならない。
東電は原発事故で、人々の生活を破壊し、家に住むことを不可能にし、田畑や農場で生産活動をできなくさせてしまった。
原発を推進してきた政治家・官僚・電力会社・政府は、福島の人々が安心して元の地で住み、生産活動ができるよう、責任をもって原状復帰できるようにしろ!
それができないなら完全な損害賠償しろ!
復興の見通しがたたないほど過酷な災害をもたらす原発を絶対再稼働するな!
原発ゼロ、再生可能エネルギー社会に転換するよう最大限の努力を払え!
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