福島レポート 1 飯館村の現実
長谷川健一さんに再会

1月22日袋井市に招いて講演してもらった長谷川健一さんの案内で、飯館村の自宅や牛舎、村役場、村内の田畑などを見学させていただいた。写真は自宅で3,11以後の村の全体状況を聞く場面。
1時間ぐらいじっくりお話を伺ったが、このレポートでは写真を中心に僕が強烈に印象に残ったもののみをレポートしたい。


約30頭の乳牛を飼育していた牛舎。卒塔婆は福井県の住職が書いてくれたそうだ。12頭の牛を殺処分せざるを得なかった。がらんとした牛舎を見る度に、長谷川さんはどんなお気持ちだろうかと、胸が締め付けられる思いだった。




上の4枚の写真は、息子さんが酪農業を継ぐ決心をして、3,11のわずか4か月前に完成した新しい牛舎の外観と内部。ここには20頭の牛が飼育されていたが、たった4カ月しか飼うことができなかった。

長谷川さんの牧草地。放射能に汚染されたため、牛に与えることができない。それでも時々草刈りは行っているとのこと。
大型機械や設備を整えるのにそうとうな資金が必要だったと想像する。農機具はいつでも使える状態。しかしこの牛舎で再び酪農業を営むのは困難。全く先が見えない。山が汚染されているから、除染しても効果ないだろうと、長谷川さんは悲観的だった。

長谷川さんの自宅前での記念写真。3.11が無かったら、この大きな家で息子さん夫婦や孫とともにゆったり暮らせるのに、今は長谷川さん夫婦は伊達市の仮設住宅で、息子さん夫婦は福島市で暮らしている。
飯館村は全村民が避難。本当のくやしい気持ちは当事者でなければ分からないが、自分自身がおなじ状況に置かれたらと想像すると、少しはお気持ちに近ずくことができるような気がする。
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