福島レポート 飯館村の現実 3 この事実を伝えることに迷う
ピカピカの飯館村役場と図書館そして老人ホーム

立派な村役場。村に住めなくなったので、現在は管理のため2名の職員が村外から通勤しているだけ。


上の地蔵さんの頭をなでると、飯館村の歌が流れる。役場前のモニュメント。飯館村の豊かな自然を歌っている。
写真を撮り損ねたが、役場に隣接して立派な図書館と老人施設がある。図書館は閉鎖されているが、老人施設は今も運営されていた!
長谷川健一さんによると、村長は村を愛するがゆえに、政府に老人施設と工場(約250人が働く)の存続を全村避難を受け入れるのと引き換えに認めさせた。村の雇用を守る。しかし、そこで働く人々は低線量の放射能被曝の心配がある。老人施設で働く職員には若い女性が少なからずいる。
安心して住めないとされた所に、おじいちゃん・おばあちゃんが住んでいる。個人なら理解できる。チェルノブイリでも、村を離れたくない老人が政府が居住禁止にしているところに住んでいるのを知っている。
自分の家に、自分の判断で住み続けるのは、個人の自由だと思う。いわば自己責任。しかし、行政が老人ホームに住む人々を避難させづに、全村避難してもそこに居住を認めるのはどうかな?と思う。
マスコミは一切この事実を伝えない。僕も迷いながらこのブログを書いている。難しい問題だ。原発から20キロ圏内の老人施設から非難を余儀なくされた人々で、逃げる途中バスの中で死亡した人がたくさんいる。また元いた場所では命を落とすことが無かったのに、環境が変わったせいで死亡した人がたくさんいる。
原発で死んだ人がいないと言うのはウソだ。僕はこの事実を知っているがゆえに、飯館村の老人施設に入っている方々が自らここに留まる決意をして住んでいるなら、部外者は何も言えないと思う。
「わしらは若い人に比べてそんなに放射能を心配する必要はない。どうせあと10年、20年の寿命。住みなれたところが一番。知らない所で不自由な生活をするより、故郷で命を全うしたい。」
直接聞いたわけではないが、そのようなお気持ちで暮らされているのだろう。老人ホームの駐車場にはそこで働く人々のたくさんの車が止まっていた。どのようなお気持ちで働いているのだろうか。
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