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2012年12月

2012年12月30日 (日)

墓参り  故郷伊賀上野

故郷伊賀上野で墓参り

 昨日29日に、故郷伊賀上野に帰り墓参りと親戚への挨拶に行ってきた。東名・東名阪高速道路は大渋滞。袋井を出て実家に着いたのは6時間後の12時半。実家には兄嫁一人が住でいるが、当日は急に体調の悪化で病院に行っており、家には入れなかった。

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 祖父母、兄、父母が埋葬されているお寺・光明寺へ墓参りに行った。僕が大学生までは我が家は7人家族。しかし今、その当時の家族で生きているのは僕一人。田舎に帰ると、一緒に過ごした家族の思いでが蘇る。同時に寂しい気持ちに襲われる。

 故郷を離れて住んでいても、亡くなった肉親のことはいつも思い出す。しかし、故郷に帰ると、亡くなった肉親が生き生きとよみがえる。親戚のおじさんやおばさんもよみがえる。

 親父は5人兄弟姉妹。今生存しているのは2人だけ。そのうちの一人は、寝たきりになっていた。夏訪問した時には元気そうだったのに。

 

2012年12月28日 (金)

浜岡原発風船上げプロジェクト

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12月2日、浜岡弁護団「風船上げプロジェクト」として、御前崎市の海岸から約1,100個の風船を飛ばした。目的は放射能がどこまで拡散するかの調査である。

 風は海から陸地側へ強い風が吹いていた。風船には発見したら連絡してくださいと、趣旨と連絡先を書いたタグが付けられている。

 現在のところ18人から発見しましたと連絡が来ている。遠くは千葉県や神奈川県からも。

下記のブログに拡散した分布地図が掲載されている。

http://huusenprojectshizuoka.wordpress.com/

このプロジェクトは弁護士が中心となり、原告団からは僕を含めて3名、9月から準備を進めてきた。当初、11月25日にあげることになっていたが、風が海方向に吹いており延期となったものである。

2012年12月27日 (木)

安倍政権と原発

原発再稼働・推進安倍政権

 参議院選で多数を確保するまでは、憲法や外交で強行なやりかたはおさえるだろうが、原発政策では大いに警戒を要する。

 財界・電力会社とぐるになり、日本経済再生には原発が必要だと、安易に再稼働容認・新増設に動くだろう。首相のおひざ元、山口県上関原発は最も危険(工事再開される危険)だ。

 僕たちも浜岡原発を抱える。中電が防潮堤4メートルかさ上げを決めたのは、再稼働に向けての並々ならぬ決意の表れだと思われる。

どうしたら阻止できるか?

 小選挙区制の魔法で自民党は勝利したが、原発政策をめぐり国民は全て下駄をあづけたわけではない。自民党の総得票数は、前回衆院選より低い。

 しかし権力を握った。僕たちはどうすればよいのだろうか? 民主主義は選挙で代表を選ぶ議会制民主主義だけではない。多様な民主主義ーーーデモや集会だけでなく、現場で工事を阻止する非暴力直接民主主義もある。議会で否決される場合が多いが、住民投票もある。市民の意を受けた市町村議会や組長の判断も民主主義の表れだ。

 立地自治体が金目当てに賛成しても、周辺市町村の長や議会、さらには県知事が容認しなければ、ストップできる。

浜岡原発は政権がストップさせた。今度は市民が再稼働をさせない

 幸いなことに、静岡県民の多くは浜岡については否定的である。安倍政権がどうであれ、地元が賛成しなければ動かすことができない。御前崎市だけが(正確には市長や議員、利益が絡む市民)再稼働を待ち望んでいる。

 僕なりにストップさせる展望を持っている。市民がそれぞれの自治体の世論を再稼働を認めないよう高めることだ。浜岡原発30キロ圏ないし40キロ圏内の全ての市・町に、浜岡原発を容認しない市民団体が結成されている。僕たちの「浜岡原発を考える袋井の会」もその一つである。

 先日菊川の市民グループが呼び掛けて、30キロ圏内グループの交流会があった。詳しくは後日レポートする予定。

 市民が自治体の長や議会に働きかけて、再稼働を認めないよう働きかける努力がますます必要になっている。市町村選挙で、明確に原発反対の組長や議員を増やすことも大切だ。

 安倍内閣の姿勢にがっかりすることなく、市民がやれることはいくらでもある。

力をつけよう

 明確に原発反対の政党の力は弱くなった。しかし、市民の力が弱くなったわけではない。創意工夫して、自分達が住んでいるところで、多くの市民の理解と共感を得ながら、浜岡原発再稼働を認めない市民運動の力をつけていこう。

2012年12月26日 (水)

安倍自民党政権誕生に思う  

今日、正式に安倍政権が発足する。憲法改悪やアジア諸国との関係など心配が多々あるが、経済政策で僕が抱く疑念を書いてみたい。

10兆円の補正予算の財源は?

 選挙のときから10年間で200兆円の経済対策をして、日本経済を立て直すと景気が良い話をして選挙で勝利した安倍自民党は、政権として10兆円の補正予算を組む。

 今年の予算90兆円の内、44兆円が国債という名の借金。積り積もった借金が700兆円。地方と国を合わせた借金が、1,000兆円。

 民主党政権が国民の信頼を失った原因の一つが、財政難のため公約が実現できず、消費増税を計ったことにある。

 自民党に政権が戻っても国の台所事情は同じ。結局は借金頼み。誰が借金を返すのか! 個人の家計を考えると、到底返済のあてが無いのにさらに借金を重ねる無謀な家庭となる。

公共事業で景気が良くなるのか?

 歴代の自民党政権は、高速道路・ダム・新幹線・空港など大型公共事業を推し進めてきたが、果たしてそれで日本の景気が良くなったのか? 答えは明らかである。その愚をまたも繰り返そうとしている。

 生活に必要な公共事業、地域住民が本当に望んでいる(必要としている)公共事業なら問題はない。しかし予算を消化するための公共事業は、ムダが多い。

 その典型が復興予算の使われ方だった。関係ない所に使われ、国民の批判を浴びている。霞が関の官僚は現場を知らない。机上でただ予算をどう消化するかを考える。

 結局僕たちの税金で恩恵を被るのは、一部の業者、正確には大手資本だ。だから経済界は、大手をふるって安倍自民党政権を歓迎している。

2%セント物価を上げることが景気対策になるのか?

 安倍さんが主張している「デフレから脱却するために、2%セント物価が上がるようにするインフレ政策」は、どう考えても理解に苦しむ。

 賃金が上がる・所得が向上することは、今後も期待できない。逆に減る一方だ。デフレで物価が安定しているから、苦しいなりになんとか生活している。こんな状況で、物価が上がれば、生きていくのが困難な人が増えるだろう。節約志向が高まり、ますます消費が冷え込むだろう。

 僕は経済の専門家でないので、どうしたら日本の経済を活性化させられるのか、処方箋を持っていないが、安倍さんの経済政策のおかしさは分かる。

2012年12月23日 (日)

NHKが伝えなかったこと

19日のNHK「日本紀行」で全く伝えなかったこと

 12月19日、19時半より19時55分までNHK総合テレビ「日本紀行」で、福島県伊達市のユースホステルが取り上げられた。見られた方もいると思う。

 11月7,8,9日、その「みさとユースホステル」に宿泊した。原発災害視察ツアーで、飯館村・南相馬市に近いので、今年6月にすでに予約を取った。ユースのホームページを見ると、放射能の影響があるので、時々ユースをお休みにして保養に出かけているとある。

 原発災害が50キロも離れた伊達市霊山町までおよんでいると知り、放射能汚染がユースにどんな影響を与えているのかも勉強するために、ツアーを実施した。袋井からは7名参加。

 11月上旬、NHK福島放送局から電話があり、日本紀行の取材でユースを取り上げるので、客である僕たちを取材してもよいかとの問い合わせがあった。もちろんいいですよ、と答えておいた。

 7日は僕たちが到着するところや、夜オーナーの清野秀明さんから原発事故の影響についてお話を聞く場面を、NHKのスタッフが熱心に取材した。

 8日は朝、ユースの屋根や庭の除染について清野さんから説明を受けたり、ユースの周辺の畑や田んぼ、果樹園、川をいっしょにめぐって、放射能汚染の状況を聞く場面を取材。

 9日出発する時、お別れをするところを取材された。

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 9日はインタビューも受けた。新聞の番組紹介では、「日本紀行 ばあちゃんに会いたい 

福島伊達」とあったので、どのように編集されているのかと楽しみにしてテレビを見た。

 原発災害視察ツアーの客は全く無視されていた。ご主人がいかに放射能が自分たちの生活に影響を与えているか語ってくれた内容も出てこない。

 要するに原発事故とは関係なく、ユースを青春時代に訪れた客が再訪する、その客をお母さんのように世話してきたトクばあちゃんに焦点を当てた番組となっていた。

 編集するのはNHKだから、僕たちが無視されても仕方が無い。僕が不満なのは、福島原発事故がみさとユースにどんな影響を与えているのか真実が伝えられていないことである。

 事故後、ボランティアがたくさんユースを利用したが、最近はほとんど客が来なくなったこと。来るのはばあちゃんやご主人を心配してかけつけてくれるリピーターだけ。

 体内の放射能を抜くため、ご主人とお母さんが時々保養旅行をしていること。庭の柿を客といっしょに干し柿にする作業をしたが、汚染のためできなくなったこと。

 若者や子どもが地区から離れ、村祭りが寂しくなったこと。ホットスポットがまだら模様にあり、補償を受けられる家とそうでない家があって、心理的な溝ができていること。

 ユースをいつまで続けられるのか心配なこと。

 こうしたことがすっぽり抜け落ちている。普通の紀行番組に編集されていた。自民党に政権交代が確実となり、原発のことは避けようと、編集方針が変わったのだろうか?

2012年12月20日 (木)

福島原発事故の実態を隠そうとする動き

デイズジャパン1月号の記事

 僕はデイズジャパン創刊からの愛読者である。1月号に、僕たちも訪れた南相馬市と浪江町にまたがる希望の牧場・吉沢正巳さんへの警察からの度重なる出頭要請、広河隆一編集長の公開手紙が掲載されている。

 11月僕たちが訪れた時も吉沢さんが話していたが、彼は警戒区域にジャーナリストを同行して度々入っている。原子力災害特別措置法により、ジャーナリストは許可なくして警戒区域に入ることができない。許可を申請しても認められることが少ない。そこでジャーナリストは吉沢さんに同行を依頼するケースが多い。

 吉沢さんは浪江町の住民だから、とさつ処分をさせないため飼育している牛400頭を世話する目的(財産保全)で、立ち入り許可証を持っている。その許可書で、これまでNHKや大手マスコミ、デイズジャパンの広河編集長らは、吉沢さんに同行取材する形で警戒区域内の実態を取材してきた。

 しかし政府・警察は、原発事故の恐ろしさを隠すために、規制を強めている。吉沢さんや広河編集長への執拗な出頭要請もそのためである。

 原子力災害特別措置法で警戒区域に人々の立ち入りを制限するのは、本来住民の安全のためである。ところが政府・警察は、真実を隠すため、不都合な事実を国民に知らせないようにするため、ジャーナリストの立ち入りを厳しく規制している。東京電力や政府が認める取材のみ許可し、自由な取材は許さない。

 取材規制ではよく中国や北朝鮮の例が話題に上がるが、原発事故では日本もそれらの国と変わりがない。

 僕たちは真実を知りたい。それを伝えるのがジャーナリストだ。そのジャーナリストを委縮させる動きが進んでいる。

 広河隆一編集長は、「南相馬署および、情報を知る権利のある人々への公開の手紙」で、以下のように書いている。

『 私は許可書を持たずに警戒区域に入ったことを認め、それを隠すつもりはありません。法律に基ずく罰を与えるなら与えるがいいでしょう。それでも私は、立ち入りを禁止する法律を今後破らないとは約束いたしません。それはジャーナリストの仕事を放棄することになるからです。』

 吉沢さん、広河さんへの激励のメールアドレスは下記の通りです。

吉沢正巳さん kibouno.bokujyou@gmail.com

広河隆一さん info@daysjapan.net

2012年12月19日 (水)

福島原発事故の影響 遠野の牧草地汚染

朝日新聞「プロメテウスの罠」 遠野ショック を読んでショック

 一昨年夏、岩手県遠野にあるユースホステルに9泊して、釜石市災害復興ボランティア活動に参加した。遠野は自然環境や歴史、民話に恵まれた素晴らしいところだった。

 その遠野まで放射能汚染されていることを知って、大きなショックを受けている。「プロメテウスの罠」によると、牛・馬の放牧地が汚染され、現在は放牧禁止になっている。一昨年夏は、全くそのような騒ぎがなかった。

 放牧場の土が汚染され、その土壌で育った草が基準値を超えているから、牛や馬に食べさせることができなくなった。

 遠野は「まごころネット」というボランティア団体の拠点であり、三陸海岸部の被災地支援に大きな役割を果たしている。その遠野が、今度は放射能汚染の被災地になっている。

 福島原発事故の影響が拡大しつづけている。海の汚染の状況はあまり報道されないが、相当深刻だと思われている。

 報道機関は本当の実態をきちんと取材し、広く多くの人々に伝える使命がある。その点、朝日の「プロメテウスの罠」は評価できる。

 遠野で撮った写真を掲載する。人々をやさしく包み込んでくれる遠野の自然が汚染されている現実に、原発への怒りがますます湧き起こる。

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残念ながら放牧地の写真がない。曲がり屋には昔から馬が飼育され、人と馬が一緒に生活していた。それほど馬を大切にしている遠野が、放射能に泣いている。

2012年12月18日 (火)

アメリカ、児童ら26人が銃乱射で殺された事件に思う

銃=武器は命を守らない

 14日、アメリカ・コネティカット州ニュータウンの小学校で起きた痛ましい事件は、犯人が母親のライフル銃で母を射殺したあとの犯行だった。

 新聞によると、母親は軍用ライフル1丁と短銃2丁を自分名義で所有していた。ご主人の名前は新聞にないから、恐らく離婚し子どもと自分の命を守るために所有していたのだろう。

 護身用(国家でいえば防衛)の銃で自らの命を落とす、これほど「武器は命を守らない」ことを象徴する例はない。

 20歳の息子の動機は判明していないが、人格障害で悩んでいたと報道されているから、恐らく正常な判断力を失っての犯行と思われる。事件後銃で自殺しているが、ある意味では彼も犠牲者だと思う。

自宅に銃が無ければ、この悲劇は起きなかった

 正常な判断力を失い、ナイフで通り魔的に全く無関係な人々を殺傷する事件は、日本社会でもときどき起きている。しかし日本では銃しかも殺傷力が格段に強いライフルでの銃乱射事件は、起きたことが無い。

 暴力団を除いて、一般家庭には銃がないから、起きようがない。もし日本もアメリカのように、自分の命を守るために銃所持を認めたら、同じような悲劇が起きるだろう。ナイフや包丁も脅威となりうるが、銃の殺傷力と比べたら格段に劣る。一人で26名も殺すことは物理的に困難だ。

異常なアメリカ社会

 アメリカは憲法で「武器を保持、携帯する人民の権利は侵害されない」と定めている。先住民を殺りくして開拓していった開拓時代の名残が今も生きている。

 人口約3億1,500万人で、民間人が所有する銃は約3億丁。100人に88.8丁の割合だ。このような銃乱射事件が度々起きるが、銃規制は進んでいない。全米ライフル協会が政治家に強い影響力を持っている。選挙を考えて、銃規制を強力に進めようとする政治家がいない。

 一般の人々も、自分の命・家族の命を守るため、犯罪から我が家を守るには、銃を所持することは当然・やむを得ないと考えている。

 僕たちからすれば、異常な社会だと思う。

そのアメリカと憲法を改悪し共に戦えるようにしたいのが安倍自民党総裁

 アメリカの平和構築の価値観は、圧倒的な軍事力を持つことである。中国・ロシア、其の他世界のどの国も攻撃すれば破滅を免れないと恐れさす軍事力が、アメリカを守り、」世界の平和を守ると信じている。

 そのアメリカと日米軍事同盟(安保)を結んでいるのが、日本。選挙で大勝した安倍氏は、さらに日米同盟を強化するために、憲法9条を改悪し、自衛隊を国防軍に。集団的自衛権を認めて、アメリカと共に戦争できる国を目指している。

 「中国になめられるな」と、尖閣諸島に自衛隊を派遣することも考えている。中国・北朝鮮の脅威をあおり、国土防衛の名のもとに軍事力増強を計ろうとしている。

 

銃=武器で身を滅ぼさないために

 国のレベルと市民社会のレベルは違うが、銃=武器が命を守るという価値観は、僕は賛成できない。相手も持っているから、自分も持つ。相手が強力な武器を所持すれば、自分はそれを上回る武器を持つ。そしてそのエスカレート。際限が無い。

 冷静に命を守るには、平和な社会を作るには、どうすればよいのか考えるべきだと思う。

2012年12月17日 (月)

衆議院選挙結果に思う 事実を冷静に受け止め、望む政治へのアクションを

恐れていた結果が出た

 民主党の大敗北は当然。予想していたから驚きはない。しかし原発や憲法、消費税、外交でアジアとの協調路線など、まだましな政党が大幅議席減、伸び悩み、日本維新の会が53議席を獲得したことは、脅威であるしがっかりだ。

 しかしこれは日本の現実であることを認めざるを得ない。政治不信と全体としての右傾化、自民党に対抗できる安心感ある政党の不在が、無党派層を投票から遠ざけ、脱原発を目指す政党への投票行動に結び付かなかった。

 小選挙区制度の欠陥も自民大勝をもたらした。本当の民意を反映しているとは思えない。しかし結果は結果。冷静に受け止めざるを得ない。

自民党や日本維新に投票した人たちは、全てを託したわけではない。個々の課題では違う

 ふがいない民主党への反動として、自民党や日本維新の会が議席を伸ばしたに過ぎない。憲法9条を変えて、国防軍にする、集団的自衛権を認めてアメリカと共に戦争できるようにする、そこまで投票した人たちは望んでいるとは思えない。

 原発についても、再稼働を安易に容認し、更には新設・増設まで、肯定していないだろう。

個々の政治課題で、選挙結果にとらわれず、超党派で取り組めることを市民中心でアクションを起こそう

 例えば浜岡原発再稼働問題。静岡県の多くの人々は、政党支持に関係なく再稼働に反対している。自治体の組長も慎重な立場の人が多い。

 自民党政権になれば、中部電力の再稼働申請を容易に認めることは予想されるが、県知事以下30キロ圏の自治体の長と議会、さらには県内多くの自治体トップと議会が再稼働反対を明確にすれば、再稼働を阻止できる。今から組長と議会にどのように働きかければ効果的なのか、県内全ての反原発団体と協力してアクションを起こして行きたい。

 中央政治がどうであれ、現場・地域が政党の枠を乗り越え、共通の課題(沖縄ならオスプレイ、普天間基地移設問題)でスクラムを組めば、今回の選挙結果に関係なく、共通の目的が実現できると確信している。

 ただそう簡単ではない。今までよりも困難がますだろう。しかし諦めることなく、粘り強く、しなやかに、ひとびとの共感と支持を得ながら運動を進めていけば、必ず勝利できる。

 袋井憲法9条の会もこの1年休眠状態だったが、来年はしっかりとした活動をやって行きたい。

2012年12月15日 (土)

衆議院選挙に思う その4  議会制民主主義は民主主義の一形態にすぎない

僕はこれまで一度も「一票に託したことはない」

 マスコミは選挙になると、「一票に託す」という言葉を使う。候補者や政党に、自分の政治的願いを託すという意味で使っている。

 その言葉は、「政治家にお願いします・お任せします」に通じる。おそらく日本の有権者の三分の二以上の人たちは、投票することが政治参加で、投票した後政治に参加することはほとんどないと思われる。

それが議会制民主主義

 選挙で日本の政治が社会が、よくなっただろうか? 結果はますます悪くなっている。庶民の願いに反する政治状況が続いている。議会制民主主義を否定するつもりはないが、限界があることを認識すべきだと思う。僕は20歳になってから、一度も国政・地方を問わず棄権したことはない。真面目な有権者である。しかし、『一票を託す』気持ちで投票したことは一度もない。

 投票しても自分の願いが実現することは少ない。いやほとんどない。それでも投票するのは、それが民主主義の一形態だと考えているからだ。

民主主義が根付く社会を作りたい

 大統領を国民が直接選ぶ国でも、日本よりははるかに民主主義が進んでいると思うが、完全ではない。僅差でも勝った側が、負けた側(場合によっては有権者の49%)を無視して政治をやれば、議会制民主主義に名を借りた独裁(強権政治)になる。

 民主主義で根本的に大切なのは、一人ひとりが自分が住んでいる地域(村や町、市、県)、そして偶然その国の構成員となった国(この言葉は好きでないが、日本で生まれ育ったら日本という程度の意味)が、自分や家族さらにはそこに住んでいる人々にとり住みやすくなっているかを考えることだと思う。

 他人任せにせず、先ず自分の頭で考える。おかしいと思えば行動する。その行動の一つに選挙があるにすぎない。しかも選挙は4年に一度。

 「おかしい、これは間違っている」と思ったら、声に出す。家族、友人、知人、近所の人たちに率直に話す。草の根民主主義はここから始まると考えている。

 次の行動は色々ある。マスコミに投書する。ツイッターやブログに自分の意見を書き、多くの人に伝える。署名する。署名活動に参加する。デモや集会に参加する。市民団体やグループに参加する。

 認めがたい工事が始まっているなら、工事阻止のための座り込みに参加する。米兵の犯罪に抗議する行動に参加する。

 裁判の原告になって、不条理を正す道もある。裁判の支援者になって、おかしなことを正す方法もある。

 一つをやれば、それで解決する・よくなるわけではない。それぞれの力量や置かれている立場で、同時並行的に複数をやる人、一つだけやる人、色々あってよいと思う。総体として、一つの政治目的(例えば原発を無くす)に向かっていけば、困難はあっても最終的に目的が達成できると信じている。

 

2012年12月14日 (金)

衆議院選挙に思う その3  コメントへの答え

 

 珍しくブログにコメントがついた。おじさんと呼ばれているから、コメントを書いてくれたのは若い世代だと思う。前回民主党に投票した責任を取ってほしいとのコメントに、僕なりの回答を寄せたい。

 確かに3年前、僕を含めて多くの人々は政権交代を願って、民主党に投票した。3年後の現実は、このありさま。投票した僕たちは裏切られたわけだが、確かに民主党の実態を知らずに投票した側にも責任の一端はある。

 今回、自民党や日本維新の会に投票する人たちもその結果に責任がある。棄権する人にも。

 では責任を取るということは、具体的に何をすることだろうか?

 僕は政治に参加することだと考えている。政党に入るとか、自ら立候補するということでなく(そのようなやり方もあるが大多数の人間には無理だと思われる)、個々の政治課題で意にそわない時、デモや集会に参加したり、署名したり、投書したり、とにかく声をあげることだと思う。

 政治状況に腹ただしいさを感じても何も行動を起こさず、不平不満を言っているだけでは、悪くなるだけ。行動を起こしても改善されない場合が多いが、絶望して政治に無関心になるのは、悪辣な政治家の思うつぼ。

 僕の場合は民主党の原発再稼働容認、沖縄無視・差別に怒りを感じるから、市民運動を続けている。もし自民党が多数を占め、憲法9条を改悪しようものなら、全力で戦う積りだ。

2012年12月13日 (木)

衆議院選挙に思う その2

何を基準に投票するか

 

 3年前はとにかく自民党から政権交代を基準に、小選挙区では特に支持していない民主党の小山さんに投票した。比例区は別の政党に。

 今回、僕の基準は政策だ。原発・沖縄・憲法。色々な政党・候補者が脱原発・卒原発・30年代にゼロを主張しているが、ウソツキは選びたくない。明確に反原発の立場に立つ人・政党を選びたい。

 沖縄米軍基地問題では、辺野古移設・オスプレイ配備にきっぱり反対かどうかが重要だ。沖縄の負担軽減などといっている政党・候補者は、実は辺野古に新基地を建設し、さらに沖縄の軍事要塞化を進める連中で、全く信用できない。

 憲法では、9条が焦点。

 この基準で小選挙区、具体的には静岡3区の候補者から選ぶとなると、ある人しかいない。その人の所属政党は、比例区で投票したい政党と違うが、棄権はさけたい。

 小選挙区選挙は改めるべきだと思う。おそらく僕と同じように小選挙区でだれに投票したらよいのだろうと、悩む人は多いだろう。

2012年12月12日 (水)

衆議院選挙に思う

寒々とした思い

 12月に入って気候も寒くなってきたが、日本の政治状況も寒々としてきた。マスコミの選挙予測では、自民党が大幅に議席を伸ばし、政権に返り咲きする勢いだ。

 日本維新の会やら自民党が声高に憲法改正、ナショナリズムをあおる対外的な強行路線を強調している。

 民主党が惨敗するのは自業自得。期待を裏切った結果そうなるのは当然。問題は民主党に期待して投票した票が、どこに流れるかだ。

 冷静にこれまでの日本の政治を考える人は、自民党回帰はありえないと思う。原発を推進し、官僚機構を肥大化させ、借金を積み重ねてきたのは、ほかならぬ自民党だ。

 安倍さんの顔写真と「日本を取り戻す」と大きく書いたポスターが、あちこち張られている。無責任にも突然辞任した安倍さんには、総理大臣になる資格が無い。他の政党のポスターには、「日本再建」。だれが日本を壊したのだと言いたい。自分たちが住みにくい社会を作って、「とりもどす」だの「再建する」だの、腹立たしい。

 そもそも保守政党が唱える「日本」の中身が問題だと思う。天皇を元首化し、自衛隊を国防軍を位置づけ、軍事大国となる。領土問題で対立関係にある隣国との諸問題は、力づくで押し切る。愛国心をあおるくせに、アメリカには「日米同盟強化」と基地問題はなんら解決できない。

 アジアでの孤立。憲法9条改悪。沖縄の犠牲の固定化。教育への露骨な介入。借金の増大。自民党が大勝したら、その結果は最悪になる。

 

2012年12月11日 (火)

パソコンの故障

11月25日に、福島原発災害視察ツアー報告会でパソコンを使ってから、具合が悪くなり長らく修理に出していたパソコンが久しぶりに戻ってきた。

 ブログの更新ができないし、色々必要な書類も作成できない。不便極まりない状態で、大いに困っていたが、一つだけ良い事があった。

 早く寝ること。テレビはつまらないので夜はだいたい9時過ぎに就寝し、10時にはぐっすり眠る生活が続いた。極めて健康的。電気の節約にも貢献。

 しかし明日からパソコンに向かう生活が始まる。

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