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2013年7月

2013年7月30日 (火)

福島に行こう  福島ツアーレポートその2

複雑な福島市民(県民)感情

 22日午前、福島高教組本部を訪問し、原発事故で避難している高校・生徒・教職員の現状を聞いた。その詳しい報告は後日するつもりだが、今日は印象に残った福島市民(県民)の感情について書きたい。

 お話を聞いたのは現職の高校教師のSさん。1時間半ほどお話を聞いた後半、僕は福島県立医大元教授・山下氏をどう思うか質問した。安全を振りまいた問題の教授である。僕の予想に反して、S先生は山下教授を非難しなかった。

 福島市民(県民)は、ここに住んでいて安全だと思いたい(信じたい)願望がある。安全だと言ってもらえばほっとできる。しかし、本当に安全なのだろうか?という疑いもある。特に小さなお子さんを持つ若い世代は。

 危険だという学者の説にも納得する。そちらのほうが受け入れやすい。しかし、ではどこに住めばよいのかとの反発の感情もわく。仕事・家庭・経済事情から、危険と言われてもおいそれと簡単に移住できない現実がある。

 線量が高く避難している生徒と、そうでない地区の生徒の感情の対立のお話は衝劇的だった。政府によりそこに住んではいけないと認定された住民には一人当たり10万円の補償金が毎月支払われている。子どもも当然その対象になっている。

 10万円をもらっていない生徒が避難してきた生徒に、「お前ら東電から10万円もらっているのだろう」とうらやましげに話し、傷ついた生徒の中には不登校になる例もあるとのこと。

 確かに高校生にとり月々10万円は大金である。ねたむ気持ちもでるだろう。しかし当事者の家庭にとりその金は、子どもの小遣いでなく生活費である。仕事を奪われ、家を奪われ、家族がばらばらになり、いつ故郷に戻れるか分からない状況の中で、その金は将来の蓄えにもなっているだろう。

 しかし時間の経過とともに、被害者への同情からねたみに変化している感情については、今回の旅行であちこちで感じ・聞いた。

2013年7月28日 (日)

福島へ行こう  福島ツアーレポートその1

宿泊客がたった一人

 7月21日から27日まで福島県に旅してきた。順序に関係なく一番印象に残ったことを中心に何回かに分けてレポートしたい。

 大きなタイトルを「福島に行こう」としたのには訳がある。観光客が戻ってきていない! 僕が泊った宿2軒は客が僕一人だった!

 初日21日は、福島市郊外高湯温泉入口にある「ユースゲストハウス ATOMA]に宿泊した。

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 数年前に建てたばかりのすごくきれいなユース。福島市街を展望でき、満足度日本一の高湯温泉の入口に位置している。

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 上の写真はユースのベランダから翌日の朝撮影した。手前は桃と梨の果樹園。朝日が昇る方向は太平洋。かすかにかすむ山並みの手前は福島市街。

 夏休みに入った最初の日曜日なのに、驚いたことに客は僕一人! 清潔な食堂でいただいた朝夕の食事はとてもおいしかった。本当に主人には申し訳ない気持ちにさせられる。

 ユースのノ-トを見ると、今年1月から7月までノートに書きこんだ人は極端に少ない。面倒で書かない人もいるだろうが、主人に聞いたところ、「このユースは自然観察・自然との触れ合いが目玉。原発事故の影響でその目玉が傷つき、客がばったり少なくなった。」との事であった。

 「ユースの敷地は除染され線量は高くないが、山や川の堤防など線量がまだ高い所もあり、親は子どもを連れて遊び(宿泊)に来てくれなくなった。」

 東京電力には損害補償をしてもらっているようだが、先行きが見えない不安と怒りを抱えておられるようだった。

 22日は裏磐梯・五色沼の民宿「高原の宿」に宿泊。ここも僕一人だった! 23,24日は「会津の里ユースホステル」にお世話になったが、ここは両日とも客は2人。25日は郡山市郊外・磐梯熱海温泉の「朝香荘」に宿泊。教職員の共済組合が経営する立派なホテル(一泊2食で11,700円)だったが、客は6人。26日は「いわき新舞子ハイツ」(温泉)。正確な数字ではないが、客は6~7人ぐらいだった。

 「八重の桜」ブームでもっと観光客が戻っているだろうと想像したが、現実は厳しい実態が続いている。これでは福島県の観光産業の復興はおぼつかない。

 福島に思いを寄せる人は是非福島に行って欲しい! 温泉がいたるところにあり、秋になれば紅葉がきれいになる。会津をはじめ見るべき所も多い。そして食べ物がおいしい!

 僕が今回の旅行で一番感じたのは、「みんなで福島へ行こう」である。

 

2013年7月21日 (日)

福島ツアー

これから福島県に出かける。福島市では高教組を訪問し、原発で生徒たちが県内に避難した高校が今どうなっているのか、サテライト校の現状、福島が抱える教育事情を聞く予定。

 郡山市ではピースボートで知り合った小沼さんに再会し、福島の反原発運動の状況や市民生活、福島県民の思いなどをお聞きする。彼の紹介で仮設住宅で暮らす人々にもお話をお伺いする予定。

 いわき市ではJビリッジや漁港、海岸、仮設住宅、復興需要で大勢の作業員が住むようになった町の様子などを見学する。

 半分以上は裏磐梯や猪苗代湖、会津若松、喜多方など観光・保養だが、27日まで1週間の旅。できるだけ地元の人に話しかけ、福島の現状を理解する旅としたい。

 そんな訳でブログの再開は28日となります。グッドラック!!!

2013年7月18日 (木)

さだまさし4000回記念コンサート

さだまさし4,000回記念コンサート 日本武道館

 昨日上記のコンサートが東京であった。今朝のテレビでも大勢のゲストを迎えてのコンサート風景が放送されていた。

 実はこれから妻と共に二日連続の4000回コンサートに出かける。妻が追っかけフアンの関係で、僕も大のさだまさしファン。どんなゲストが登場するかも楽しみだ。

 まさしはトークが面白い。心に響く、また愉快な、元気をもらえる話をしてくれる。核兵器廃絶や戦争はイヤといった話題もさりげなくトークに入る。芸能人の限界で、深く明確に立ち入らないが、彼の考えの根底には本当に平和を愛する、そのために芸能人としてできる限りのことをしたいという思想性が貫かれている。

 長崎のグラバー邸を下ったところ、大型クルーズが入港する港の近くに、彼が理事長を務める「ピーススフィアミュージアム」がある。昨年ピースボートで知り合った増川さんはそのミュージアムの専務理事。昨年袋井にお招きし、被爆者としての体験などを講演していただいた。

 コンサート会場でもピーススフィアのコーナーがあり、色々な物品販売やら募金活動をしている。4年前長崎コンサートに行った折、そのミュージアムを訪れたことがある。とても小さいミュージアムだが、長崎原爆被災の状況や世界の核兵器、イラクの傷ついた子どもたちの写真、憲法9条に関連するものなど、平和を観光客に訴える展示をしている。

 さてそろそろ出発する時間。あまちゃんを見てから、東京へ!

2013年7月17日 (水)

ちょっと変だ NHK選挙出口調査

投票は秘密なのに、、、、、、、、、、、

 21日福島ツアーに出かける関係で、先日15日に期日前投票をした。場所は袋井市役所ロビー。投票を終え出ようとしたら、NHKの腕章をした女性に呼び止められ、アンケートへの協力を求められた。

 いわゆる出口調査だが、初めての体験。アンケート項目をみて、これで良いのかと素朴な疑問を感じた。どの政党を支持しているか。これはまあいいだろう。次は静岡選挙区で誰に投票したか。投票は秘密が守られなければならない。答える義務はない。

 拒否することも考えたが、自民党優勢が世論調査で出ている。反自民、反原発、憲法改悪反対の市民の声を出口調査に反映させるべきだと思いなおし、共産党のもり大介さんに○をつけた。

 全国比例区も同様に、どの政党かまたは誰に投票したかの項目があり、比例区立候補者全員のなまえが書かれ、番号で回答するようになっている。こちらはためらわず山シロ博治さんの番号を書いたが、不思議なことに隣の妻にはアンケートの協力依頼は無かった。

 選挙開票でいつも不思議に思うことがある。開票が始まってすぐ、当選確実の報道がなされる。出口調査の結果、マスコミが分析して推計しての発表だ。今回初めて具体的にどの政党・誰に投票したかを問われ、「ああ、こうして有権者の投票行動を分析するのか」と分かった。

 しかしよく考えたら、マスコミは投票の秘密に立ちいる権限はないはず。プライバシー保護が叫ばれている現在、このようなやりかたはおかしい。

 反自民の声を反映させるため回答に応じたが、本来は拒否すべきだった。時間があれば全国紙にこの問題を投書したい。僕のようにブログで自分の政治的意見をはっきり述べている者は特に問題ないかもしれないが、一般には他人に知られたくない人のほうが多いはずだと思う。

2013年7月15日 (月)

命の水やり

猛暑 早い梅雨明けで10日前に植えた木が心配

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 注文した植林用の木(しい・かし・たぶ)計66本が届いたのは7月に入ってから。植えた時はまだ梅雨時だったが、予定よりも早く梅雨が明けたので、植えた木が心配になって今朝水やりに行ってきた。

 上の写真は植えた時のものだが、今朝行ってみると、同じ青い葉をつけて枯れずに生きていた! ほっと一安心。

命の水やり

 ここ数日35度前後の猛暑が続いている。大地はからから。さぞのどが渇いているだろうと、たっぷり水をかけてきた。幸いにも小さなため池にまだ水が残っていたので、バケツで何度も運び、「さあこれで大地に根を張って生きてくれよ」と念じながら、約1時間水やり作業をした。

 人間もこの暑さで熱中症になる。適度な水分が必要だ。樹木も根が定着していない間は、こまめな水やりを必要とする。

2013年7月14日 (日)

選挙広報を読んで、投票先を変えた

参議院静岡県選出議員選挙広報を読んで

 先日新聞折り込みで選挙広報が我が家に届けられた。 ひどい! これが読後の感想である。静岡県では浜岡原発をどうするかが最大の県民の関心事。ところが6人の候補者の中で、原発について触れているのは一人だけ!

 憲法改正問題も多くの有権者は関心を持っている。ところが憲法について触れているのは2人だけ。一人は幸福実現党の中野ゆうた氏。「憲法9条を改正し、隣国の脅威から日本を守ります」

 もう一人は日本共産党のもり大介氏。「平和と人権ー憲法を守りぬきます」とはっきり明記してある。

 僕の関心事の三つ目は沖縄の普天間移設ー辺野古新基地建設問題だが、このことについてふれている候補者は一人もいない。恐らく沖縄以外の選挙区は、票にならないと取り上げていないと想像する。自民・公明・日本維新の会で参院の過半数を上回れば、強権的に新基地建設強行が心配される。8000億円もの税金が米軍のために使われ、日米軍事同盟が強化される。

 沖縄の軍事基地問題は日本全体の問題であるのに、他人事のように誰も取り上げない。沖縄無視と思う。オスプレイについて一人だけ取り上げている。「世界遺産・富士山へのオスプレイ配備反対」と書いたのは共産党のもり大介氏。

 無視された民主党・しんば賀津也氏へのメールでの質問

 しんば氏は原発について何も書いていなかったので、広報に記載されている彼のメールに以下のような質問メールを4日前に送った。

 「妻と共に貴方に投票しようと思っていますが、選挙広報には浜岡原発について何も書かれていません。原発30キロ圏の袋井市民として、再稼働反対・永久停止・廃炉を望んでいますが、しんばさんのお考えを教えてください」

 返事はいまだこない。

投票先を変えた!

 僕はこのブログで選挙区は「反自民。とにかく自民党の過半数勝利を防止するのを最も大きな選択基準としよう」と書いた。心の中ではそうするといやでも民主党のしんばさんにするか、と考えていた。

 新聞の世論調査では、静岡選挙区では自民・民主が2議席を分け合うだろうと予測している。

 当選できるかどうかは分からないが、日本共産党のもり大介氏に投票することに決めた。政策的に一致するから。

 昨日ある知人から選挙での相談を受けた。参議員選挙で誰に投票すべきか迷っている。貴方の考えを聞かせてほしいと。

 僕は正直にこのブログに書いている自分の気持ちを伝えた。恐らくその方も僕と同じ人に投票するだろう。

2013年7月13日 (土)

やっと掲載された投書 世界遺産の富士を撃つな

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 6月末に中日新聞社に送った投書が、やっと昨日12日に掲載された。無視されたのかな、とあきらめていただけにうれしい。

 上の写真の地図の部分は、富士山世界遺産登録決定を大きく知らせる『県民だより』7月号。黄土色の土地は「保全管理区域」ー資産及び緩衝地帯の外側に設定した、自主的な管理に努める区域。茶色の部分は構成資産(山中湖)。

 その右側の白い区域は御殿場市と小山町。米軍のキャンプ富士や自衛隊東富士演習場が「保全管理区域」から意図的に除外されているのではと思い、県世界遺産推進課(電話 054-221-3746 )に問い合わせた。

 担当職員によると、キャンプ富士及び東富士演習場は「保全管理区域」に含まれているとのこと。

 職員と僕とのやりとり。 竹「米海兵隊が政界遺産となった富士山に大砲を撃ったり、自衛隊が総合火力訓練をするのを放置すれば、世界遺産取り消しの心配があるのでは?」

 職員「演習場は開発が規制されるから自然が保護されると考えています」

 竹「今年夏にはオスプレイが12機追加配備され、キャンプ富士を拠点にした訓練もやがて始まる。宗教的文化価値を認められて世界遺産となった霊峰・富士山に向かって実弾射撃訓練や大砲をじゃかすかぶち込み、さらにオスプレイが来ることを、世界の人々が知ったら驚くだろう。日本はそんなことを許しているのかと。今日、そのことを訴える私の投書が中日新聞に掲載されました。読んでください。今後県として、軍事演習見直しに向けて検討してもらいたい。」

 職員「はい、分かりました。」

 山梨県側には北富士演習場がある。ここが「保全管理区域」に含まれているかどうか、聞きそびれた。後日山梨県庁に電話して問い合わせしたいと思っている。

 憲法9条を愛する皆さま。富士山を誇りに思っておられる皆様。どうか様々な方法で、軍事演習を止めさせるアクションを起こして下さい。知事及び富士山周辺自治体首長への手紙、ファックス、メール。お子さんからの手紙やはがきも効果的だと思います。

2013年7月12日 (金)

元米国務長官パウエル氏の核不要論を歓迎する

極めてむごい兵器 使えないなら無用 開発は自殺行為だ

 上のタイトルは7月11日朝日新聞オピニオンに掲載された見出し。元統合参謀本部長・国務長官のコリン・パウエル氏の主張の一部だ。

 アメリカ軍の最高トップだったパウエル氏が核兵器は不必要だと主張していることを、この記事を読んで初めて知った。

 「極めてむごい兵器だからだ。まともなリーダーならば、核兵器を使用するという最後の一線を踏み越えたいとは決して思わない。使わないのであれば、基本的には無用だ」

 「私は軍事的な意味で無用だと言っている。政治的にみれば、核には抑止力があり、北朝鮮は核兵器を持つことで自国の力や価値が増すと考えている。だからこそ私は核軍縮を提唱している。核兵器をすぐにゼロにするのは難しい。しかし、核廃絶という目標を持つのは良いことだ」

 核抑止論には賛成できないが、基本的にパウエル氏の主張を歓迎したい。パウエル氏はオバマ大統領とも近い関係にあるから、最近オバマ大統領が打ち出した核軍縮政策もパウエル氏の助言に沿っているのかもしれない。

 僕はアメリカという国家及びその国の指導者を信じていない。憲法9条の理念とは180度違う「力の信奉者。交渉(相手に屈服を迫る交渉)が決裂したら軍事力で解決する」立場に立っているからだ。

 湾岸戦争当時の軍トップ・イラク・アフガニスタン戦争を引き起こしたブッシュ政権の国務長官だった人が、このような考えを持ちアメリカ国内外で核兵器無用論を展開するのは、一市民として核兵器廃絶運動をしている者としてうれしいし、追い風にもなる。

 核兵器廃絶に向け、日米はどのように協調すべきかと問われて、彼はこう答えている。

 「日本が核兵器や核開発計画を持たず、持つという意思もないことを再確認することだ。日本がその立場から離れれば、非核化の進展は難しくなってしまう」

 全くその通り。日本が核武装すれば、韓国も必ずそうなる。南北朝鮮、中国、そして日本が核武装すれば、東アジアの非核化・世界の核軍縮は永遠に遠くなる。

 

 

2013年7月10日 (水)

吉田昌郎・元東電福島第一原発所長の死と参議院選ーーこれでも原発を止めようとしない政党はダメだ

吉田元所長の死と東京電力

 58歳の若さで、東電福島第一原発元所長吉田氏が昨日亡くなった。東京電力は直ぐに、死因は事故による放射能が原因ではないと記者会見した!

 直接の死因は胃ガンであるが、極度のストレスからガンの進行が早まったのは疑いない。しかし東電は原発事故による放射能でガンになるのは5、6年先だからと、事故との関係を否定する。

 生活習慣や食べ物と並んで、ストレスがガンの原因となるのは、いわば常識である。吉田元所長の場合、原子炉の爆発の危険性という超極限状況下の責任者だった。

 福島県では原発事故の関連死が1,400人にのぼる。吉田元所長もその一人となった。ところが東京電力はそれを否定する。原発事故で誰一人死んでいないと発言する政治家もいる。

原発再稼働・推進をやりたい電力会社と財界・政党・政治家の責任を問う

 原発は過酷事故が起きればフクシマと同じかそれ以上の災害をもたらす。普通の大事故・災害なら、それがいくら酷い事故・災害でも、原因そのものは収束する。復興は可能である。

 ところが原発事故は全く違う。福島第一原発ではいまだに高濃度の汚染水が漏れ続けている。海岸近くの井戸からは、セシウム2万7000ベクレル、ストロンチウム89万ベクレル、トリチウム60万ベクレルが検出されている。

 東電は否定するが恐らく海に漏れ出ているだろう。この状況は原子炉格納容器の底に溶けた核燃料そのものを取り出さない限り続く。

 しかし高濃度に汚染された原子炉はロボットさえも機能しない。溶けた燃料がどうなっているのかも未だに分からない。チェルノブイリのように放射能が大気に漏れるのを防ぐため、爆発した建屋の上部を覆ったとしても、地下から高濃度放射性物質が漏れるのを完全に防ぐことは不可能に近い。

 海だけでなく、高濃度に汚染された宅地や農地、山を、人が住める・安心な食べ物を作れるまで除染するのも不可能に近い。

 過酷事故になれば大変なことになると、原発に携わる当事者(現場責任者)は分かっているがゆえに吉田元所長は必死だった。責任者として当然である。

 その責任者が死亡しても、電力会社・財界・原発依存の政党・政治家達は、原発再稼働・海外輸出を推し進めようとするのだろうか?

 事故が起きれれば、吉田元所長が置かれた状況になる覚悟ができているのだろうか?責任を取る用意(膨大な補償費用も含めて)ができているのか?

参議員選挙で、原発を止めると明確に主張しない政党・候補者を落とす、これをしない人の責任も問われると思う

 世論調査では自民党に投票したい人の数が圧倒的だが、自民大勝で原発再稼働、そして万が一フクシマのような事故が起きた時、自民に投票した人たちはその責任を取ってくれるだろうか?

 自民だけではない。明確に原発を否定しない候補者を当選させるのも、問題だと思う。安心して暮らすため、賢明な判断・選択が一人一人に問われている。

2013年7月 7日 (日)

参議院選と沖縄普天間基地辺野古移設問題ーー本土のマスコミ・候補者は無視

自民党は辺野古移設と明記 しかし本土のマスコミ・候補者は普天間基地移設問題を取り上げない

自民党が勝利すれば、確実に強権で辺野古の海を埋め立て、米軍新基地を作ろうとする

その結果、沖縄の苦悩・厳しい闘いが始まる

自然破壊・税金ムダ使い・沖縄の軍事基地強化は日本全体・僕たちの問題

辺野古移設を自分たちの問題と認識した時、だれに(どの政党に)投票するか

 こうして筋道を立てて考えると、僕は山城博治さんになんとしてでも当選してもらいたい。山城さんは沖縄では米軍基地反対運動の象徴的存在である。昨年9月、一時的に普天間基地を封鎖したのも彼のリーダーシップによる。

 昨日の朝日新聞選挙予測では、社民党は1議席確保がやっと、と報道されていた。社民党の順位は1位又市征治幹事長、山城さんは2位となっている。

 このままでは危ない。沖縄に思いを寄せる人たちは、是非『山シロ博治』が当選できるよう、力を貸して欲しい。

 下の写真は昨年10月普天間基地ゲート前座り込みに参加したとき撮った山城さん。

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2013年7月 6日 (土)

比例区は山城博治(社民)と決めている

静岡選挙区では自信と安心感をもってこの人に投票したいと思える候補者はいないが、比例区は違う。沖縄の山城博治さんは、絶対この人なら信頼できると周りの人にも自信を持って推薦できる人である。

山城博治さんとの出会いは、やんばるの森・高江で

 3年前の夏、初めて沖縄県北部・高江へ行った。オスプレイのためのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設反対の座りこみに参加するためである。

 高江は名護市からでも車で1時間。那覇からバスを乗り継いで行ったが、静岡を朝出て高江に着いたのは夕方。行くだけでほぼ1日かかる。

 沖縄に住んでいる人にとっても、高江は遠い。しかしその高江で土日を除いてほぼ毎日、工事をさせないために頑張っている人がいた。米軍基地ゲートわきに止めた車に寝泊まりをし、食事もガスコンロで自炊。

 それが山城博治さんだった。僕は計7回高江の座り込みに参加しているが、山城さんの姿を見かけない時はない。平和運動センターの事務局長、これが山城さんの肩書だが、彼は運動のために来ているのではない事は、何回か高江に通う中でよく理解できた。

 ヤンバルクイナの繁殖期をのぞく7月から2月まで、いつ防衛施設局と作業員が工事にやってくるかは分からないので、山城さんは高江に張り付いている。僕はときたまにすぎないが、山城さんはほぼ毎日である。高江の座り込みが生活となっている。

 高江の住民ですら生活(仕事)があるので、24時間ゲート前に張り付いていることは不可能である。しかし山城さんは月曜日から金曜日夕方まで、24時間体を張って、ヘリパッド工事をさせないため頑張っている。

沖縄に新しい基地は作らせない 基地を撤去させ平和な沖縄・日本にしたい

 言葉で言うのは簡単である。年に数回、集会や座り込みに参加するのもそう難しいことではない。しかし、毎日24時間となると、誰しもできる事ではない。

 僕は山城さんに、「本気」をみている。体にしみ込んだ反戦・平和への思い、権力と闘う不屈の魂をみている。

 この人は絶対裏切らない。心底から尊敬・信頼できると思っている。

2013年7月 5日 (金)

選挙区で誰に投票するか? 政治は妥協

選挙区ではぴったりの候補者がいない

 無党派の僕にとって、静岡選挙区での投票はつらい。心の底から支持できる候補者がいないから。おそらくこれは、全国の無党派の人にもあてはまるだろう。

 棄権は絶対にしたくない。しかし立候補している人物をよく知っているわけではないし、尊敬できるようには思えない。所属する政党は、自分がまあ総体的によしと思う政党ではない。

政治は妥協 投票も妥協

 結局これまで僕は妥協の判断で投票してきた。今回もそうするほかない。政治に完璧はない。色々な考え、やり方があり、失敗もある。個々の政治家(そのように呼ぶ価値があるのか疑問だが)にも、長所・短所がある。

 大局的に判断して選ぶほかない。僕はその判断の基準として、憲法・原発問題に関して候補者(及びその人が所属する政党)がどのような考えかを重視している。

 実は僕はもう一つの判断基準を持っている。政局。5年前の衆議院選挙では、政権交代が大きな争点となった。もう自民党はこりごり。新しい政権に期待して、民主党候補者に投票した。多分、多くの人も同じような判断で投票したと思う。

 では今回の参議院選挙での政局は何だろう? 自民党・公明党が過半数を越えるのか?憲法改正派が三分の二を獲得するのか?

 僕の政治理念からして、上記の結果はなんとしてでも阻止したい。絶望的な政局にしないためには、自分の政治理念との妥協をせまられる。

 選挙区で当選できるのは一人か二人の県が多い。勝てそうな候補者に投票しなければ、死票になる。政局が大きく動かない時には、抗議の気持ちを込めて、当選しないと分かっている候補者に入れたこともある。

 しかし今回は日本の将来を決める重要な選挙だととらえている。自分に妥協して、反自民の候補者に投票したいと考えている。

2013年7月 4日 (木)

ネット選挙解禁

今日7月4日は参議院選挙告示日。自民党支配の永続化を許すのかどうか、憲法改正(改悪)への道を許すのかどうか、原発再稼働・推進への逆戻りを認めるのかどうか、等が問われる重要な選挙である。

 今回からネット選挙解禁になった。選挙が若者にも身近に感じられる。大歓迎である。僕もこのブログで、選挙(政治)について何回かに渡り書いていきたいと思っている。

 二日前にある人から、以前「沖縄への思いを選挙で。山城博治さんの応援をお願いします」の記事が、選挙違反に当たるから削除したらとの電話があった。

 ブログで直接投票を呼び掛けたわけではなく、僕が手紙でその内容の文書を送る自分の活動紹介の積りだったが、誤解があってはいけないので削除した。

 今日からは自由にできるのでうれしい。僕たち日本人は、政治(選挙)についての議論が苦手である。他者に自分の政治に関する意見を表明するのを、極端に恐れているような感じがする。おそらくそれは、意見が違った場合、気まずい思いをするから、下手をすればけんかになってしまうのを恐れるからだと思う。

 僕はアメリカやイギリスを本当の民主主義国家だとは思っていないが、少なくとも政治に関して自由に話せる点では、はるかに先進国だと認めている。日本はこの点、後進国である。

 今回のネット選挙解禁により、選挙や政治について自由に意見が言える環境になってほしいと念願している。

2013年7月 2日 (火)

アメリカという国の国家犯罪 これが人権国家か?

EU本部ビルに盗聴器,日本大使館も標的、スパイ国家アメリカの国家犯罪が次々に明らかになってきた

 アメリカの情報収集を暴露したスノーデン氏をスパイ・犯罪者だとして逮捕しようとやっきになっているアメリカ自身の国家犯罪が、スノーデン氏の持ち出した情報により次第に明らかになってきた。

 ドイツのデア・シュピーゲル誌によると、アメリカはワシントンにあるEU外交部やニューヨークのEU国連本部事務所に盗聴器をしかけ、極秘に情報を収集していた。またコンピューターにも不正にアクセスしていた。

 さらにこうしたスパイ活動はアメリカ本国にとどまらず、なんとブリュッセルにあるEU理事会本部ビルにまで盗聴器をしかけて、情報を収集していた。

 ドイツ、イタリア、フランス、日本、韓国、トルコ、インド、メキシコ、ギリシャなど38の大使館・代表部が標的にされていた。

 ずいぶん以前に、共産主義国家における秘密警察・諜報機関による盗聴・網の目のように張り巡らされたスパイ組織が問題になったが、民主主義を標榜するアメリカもやっていることは同じだった。

 中国のサイバー攻撃(実際に国家機関がやっているかどうかはわからない)をアメリカは問題にしているが、他を非難する資格は全くない。

 EU各国ではこの問題を重視し、アメリカとの外交問題に発展しそうだ。日本もきちんと抗議し、今後絶対にこのようなことをさせないよう、外交ルートで追求すべきだと思う。

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