元米国務長官パウエル氏の核不要論を歓迎する
極めてむごい兵器 使えないなら無用 開発は自殺行為だ
上のタイトルは7月11日朝日新聞オピニオンに掲載された見出し。元統合参謀本部長・国務長官のコリン・パウエル氏の主張の一部だ。
アメリカ軍の最高トップだったパウエル氏が核兵器は不必要だと主張していることを、この記事を読んで初めて知った。
「極めてむごい兵器だからだ。まともなリーダーならば、核兵器を使用するという最後の一線を踏み越えたいとは決して思わない。使わないのであれば、基本的には無用だ」
「私は軍事的な意味で無用だと言っている。政治的にみれば、核には抑止力があり、北朝鮮は核兵器を持つことで自国の力や価値が増すと考えている。だからこそ私は核軍縮を提唱している。核兵器をすぐにゼロにするのは難しい。しかし、核廃絶という目標を持つのは良いことだ」
核抑止論には賛成できないが、基本的にパウエル氏の主張を歓迎したい。パウエル氏はオバマ大統領とも近い関係にあるから、最近オバマ大統領が打ち出した核軍縮政策もパウエル氏の助言に沿っているのかもしれない。
僕はアメリカという国家及びその国の指導者を信じていない。憲法9条の理念とは180度違う「力の信奉者。交渉(相手に屈服を迫る交渉)が決裂したら軍事力で解決する」立場に立っているからだ。
湾岸戦争当時の軍トップ・イラク・アフガニスタン戦争を引き起こしたブッシュ政権の国務長官だった人が、このような考えを持ちアメリカ国内外で核兵器無用論を展開するのは、一市民として核兵器廃絶運動をしている者としてうれしいし、追い風にもなる。
核兵器廃絶に向け、日米はどのように協調すべきかと問われて、彼はこう答えている。
「日本が核兵器や核開発計画を持たず、持つという意思もないことを再確認することだ。日本がその立場から離れれば、非核化の進展は難しくなってしまう」
全くその通り。日本が核武装すれば、韓国も必ずそうなる。南北朝鮮、中国、そして日本が核武装すれば、東アジアの非核化・世界の核軍縮は永遠に遠くなる。
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