沖縄レポート 1 高江
根気のいる高江の活動
写真で最近の高江の様子を報告しようとしたら、上手くいかない。実は沖縄から戻って、何回か写真をブログに掲載しようと試みているのだが、エラー発生の表示が出て、掲載不能が続いている。正月、息子が帰ったら直してもらうほかない。
「標的の村」を見て、高江にかけつける人が増えてきた。9月もそうだったが、今回も石川県から「映画を見てたまらなくなり、来ました」というご夫妻がいた。この映画の監督・三上さんは大学での教え子という元大学教授と元テレビディレクターの奥さんだ。
驚いたことに、韓国から1カ月以上の予定で支援に来ている人もいる。韓国の反基地運動で高江の事を知り、来る前3か月間日本語を学んできたというIさんだ。
僕も含めて遠くから来る者は数日で帰るが、高江の住民や地元の人は大変だ。N4地区の一つのヘリパッドは作られてしまい(斜面の土砂が崩落し、使えない状態であるが)、現在その修復作業と並行して、2つめのヘリパッド建設工事が強行されている。
業者は基地の中に宿泊して作業を進めるやりかたをとっているので、入られないように監視作業が24時間体制で続けられている。
北部訓練場はどこからでもその気になれば入ることができる。業者の車は特定されているので、こちらの人間が多い時には、6~7か所のチェックポイントで監視し、トランシーバーで連絡を取り合っている。
すでに最低限の機材が基地内に運び込まれているが、さらなる機材を入れさせないことが重要となっている。機材はメインゲートしか運び入れることができないので、ここに人間を多く配置するようにされている。
他のチェックポイントは一人の場合が多い。一日中、車を監視する作業は根気がいる。もっとも大変なのは、夜間メインゲート前に車を駐車して、寝泊まりしながら監視する作業だ。
沖縄でも12月、1,2月は結構寒い。特に県北部やんばるの森は那覇と比べて1~2度気温が低い。夏は快適だが、冬はストーブが必要となる。冬場は雨も結構降る。
しかし地元の人たちは交代でその作業を続けている。8月から24時間チェック体制が採られている。県外から来たものは、寝袋や毛布・防寒着の用意が無いので、昼間だけであるが、朝6時にゲート前に集合し、夕方6~7時まで監視作業に加わる。
米軍は高江の集落を取り囲むよう6つのヘリパッドを作るよう、日本政府に要求している。住民や支援の闘いで完成が遅れているが、何年かかろうが日本の税金で作らせるわけだから、米軍が撤退しない限り、工事が続く。
今は、沖縄で新たな基地を作らせない闘いは高江だけである。しかし、今後は辺野古でも工事阻止の闘いが必要となる。こちらが頑張れば頑張るほど工事期間が延びる。5~10年の長期戦を覚悟しなければならない。
僕は12月20日、地元の新聞・ラジオで「知事が埋め立て承認へ」というニュースを聞き、憂鬱な気分に襲われた。静岡での市民活動がある。お金もかかるし、そんなに沖縄に来れない。「高江だけでも大変なのに、辺野古までもか」と、怒りとともに暗い気分にさせられた。
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辺野古ではなく袋井に基地を作ってくれれば反対運動は楽なのにね。そう云う問題じゃないか。しつれいしました~
投稿: 恋のロンパリ | 2014年9月11日 (木) 16時56分