イルカ漁の是非
和歌山県大地町を訪れて
昨年11月下旬、和歌山県を旅してイルカ漁で有名な大地町のくじら博物館を見学した。上の写真はその施設内で行われている「イルカショウ」の様子。
この町は江戸時代から伝統的な捕鯨漁で有名である。最近ではイルカ漁は非人道的だと、欧米人がその様子を撮影にやってくる。
キャロライン・ケネディ米国駐日大使が、ツイッターでイルカ漁の非人道性を取り上げてから、この問題がクローズアップされている。
僕の考え。どうしてもクジラやイルカを食べたいとは思わない。大学生のころは北九州市に住んでいたので、くじら肉は自然に食べたが、今は海外から非難されてまで食べたいとは思わない。
ましてイルカは袋井市のスーパーで買うことは不可能。大地町や伊東市など、伝統的にイルカ漁をやっているところしか食べられない。
では捕鯨やイルカ漁をどう考えているかと言うと、遠く海外まで出かけてくじらを捕るのには反対である。世界から非難されるだけ。もう日本人の食生活からくじらは必要でなくなっている。ほんの一握りの関係者の利益のために、世界から野蛮だと攻撃されるのは国益に反する。
しかし、日本沿岸で伝統的に細々とやっている捕鯨は、認めるべきだと思う。資源の乱獲ではないし、その地方の伝統として尊重すべきだと考えている。
イルカ漁も同じことが言える。わざわざ日本人がアラスカやカリフォルニア、オーストラリアやニュージランドの海にまで出かけて捕れば、非難されるのは当然である。しかし、日本近海、しかもその地域の湾内で、伝統的な漁法で捕ることは、認めるべきである。
イルカを食べることを欧米人は非難するが、それは文化の違い。宗教の違いで肉食が認められる・認められないのと同じ。可愛いひつじを食べるのは平気で、くじらやイルカはダメと言うのは、自分の価値観・感覚を他者に押しつけることだと思う。
« 東京都知事選結果に思う | トップページ | 中部電力安全審査申請に反撃 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 議員としての課題 2019年(2019.01.03)
- 袋井市議会一般質問レポート その2(2018.06.23)
- 袋井市議会一般質問レポート その1(2018.06.19)
- 地域公共交通の在り方を考える 議員としての調査活動(2018.06.07)
- 議員として(2018.05.24)
「日本沿岸で伝統的に細々とやっている捕鯨」も「世界から野蛮だと攻撃され」ているが、それは「国益に反する」のではないか?
「可愛いひつじを食べるのは平気で、くじらやイルカはダメと言うのは、自分の価値観・感覚を他者に押しつけることだと思う」なら、そのクジラを何処で獲ろうとOKだと思うが?
「日本人の食生活からくじらは必要でなくなっている」いまこの瞬間、肉の供給が足りているからとそう判断するのは、先が見通せない人だね。世界の人口が増えて、中国が豚も牛も鱈腹食べ始めれば、直ぐに足りなくなるよ。想像力の無さは群を抜くね。
投稿: 失意のロンパリ | 2014年7月16日 (水) 17時17分