袴田事件即時抗告をさせないために
昨日(30日)午後1時半から静岡労政会館大会議室で、「袴田さん 釈放おめでとう 再審開始決定 3・30報告集会」があり、雨の中参加した。
壇上向かって右側の女性が袴田さんのお姉さん・ひで子さん。テレビでもそうだが、本当に晴れやかな表情をされている。
長く支援を続けてきた寺沢さんが、釈放された袴田さんに付き添ってホテルまで案内した時の様子を報告。まだ正常な会話は困難ではあるが、ぽつりぽつり袴田さんがつぶやくように語った言葉を紹介してくれた。
「長かった」「勝ったんだね」「監獄生活はコテンコテンに疲れた」「釈放されれば安心して暮らせる」 車いすに乗せようとすると、「また拘束されるのか」
西嶋勝彦弁護団長の話し。「証拠の採用を裁判官の自由裁量としたのは評価できる」
「衣類の証拠を捜査機関のねつ造の疑いがあると踏み込んだ判断をするとは、想定していなかった。英断に感謝している」 「裁判長は司法の正義に言及。これまで再審請求審理を含めて6回の裁判が行われたが、袴田さんを有罪とし、冤罪に加担した裁判官達の責任が問われる」
「今回で5件目の死刑判決が覆がえされようとしている。文明国家として、死刑制度廃止を考える時期が来た」
40年の弁護士生活を3月末日でもって終える田中弁護士。他にも今回の再審開始決定に貢献した、笹森、伊豆田、小川弁護士からの話しがあった。
続いて冤罪の被害者3人の挨拶。
島田事件の赤堀正雄さん。
富山県氷見市で起きた強姦事件の犯人にでっちあげられた柳原さん。
支援団体からも多くの人が話された。上はアムネスティインターナショナル日本支部事務局長の若林さん。
他に、日本国民救援会、日本ポロボクシング協会袴田巌支援委員会、県内の支援団体など多くの団体が登壇。
写真がぼやけてしまったが、最後に挨拶された袴田ひで子さん。「母親の悲しそうな目を見て、弟の無実を晴らすのが親孝行だとの思いで今までやってきた」と話された。
1時半過ぎから始まった集会が終わったのは4時40分。これまで袴田さんの無実を晴らすために努力されてきた方たちに心から敬意を表したい。
しかしまだ完全無罪を勝ち取った訳ではない! 再審も検察が抗告すれば、また再審を勝ち取るまで裁判が続く。集会では、検察に即時抗告を断念するよう、メールで訴えてくれとの要請があったので、今日(31日)静岡地検・東京高検・最高検にメールを送った。
袴田さんの生活支援の募金のお願いもあった。釈放はされたが、袴田さんは無収入。入院費、生活費など、皆で支えていこうと、下記の口座に振り込んで欲しいとの要請。
ゆうちょ銀行 二三八支店 普通 3833391 名義人 岡島順治
または 郵便振り込み 記号 12350 番号 38333911 名義人 岡島順治
僕もささやかだが振り込みたいと思っている。
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