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2014年5月 9日 (金)

ジェームス三木講演会レポート

5月3日、憲法記念日袋井市民のつどいに、ジェームス三木さんに「憲法と私」と題して講演してもらった。参加者は242名。

 言葉を繰る仕事をされているだけに、話が面白い。ユーモアにあふれ、会場からは笑いが絶えなかった。固い学者の憲法講話でなく、人間味あふれる講演会となった。話題が豊富で多岐にわたったので、レポートしずらい。思い出すまま、箇条書き風に、印象に残った言葉(お話)を紹介したい。

* ジェームスという名前は、売れない歌手時代の名前。脚本家として歩むことになった時、売れなかった時代を見返してやりたい思いで、そのまま同じ名前を使い今日に至っている。

(ジェームス三木さんが歌手を目指したなんて知らなかった! 彼の脚本や小説に似つかわしくないので以前から疑問に思っていたことが、これで氷解した)

* 人間はもとは動物。闘争本能がある。敵の攻撃を恐れる。あいさつは、「私は敵ではありません。あなたを襲いません」というシグナルが、「おはようございます。こんにちわ」であり、特に西洋では初対面の人と目があったら必ず微笑むのも、相手を安心させる狙いがある。

* 芸能界のあいさつは昼でも夜でも、「おはようございます」。あれは身分差をつけるため。こんにちわ、こんばんわにはございますがつけられない。先輩にあいさつするのに、こんにちわ、こんばんわでは、相手を立てられない。

* 人間社会の秩序を作るため、ルールができた。正しい、悪いという価値観は権力者が決めた。宗教も人間社会の秩序形成に役立っているが、人間が神を作り、社会の秩序を守ってきた。近代では法律である。

* 本能を抑え込むために、倫理・道徳・憲法ができた。

* 憲法は権力者を縛るためにある。主権者つまり国民のほうから、憲法を改正したいというのは筋が通っているが、権力者のほうから憲法改正を言うのは、「泥棒がなわをくれ」というのに等しい。

* 自衛権と集団的自衛権は違う。いつ日本がアメリカを防衛する同盟国になったのか? (日米安保は、アメリカが日本を守る。そのために日本が基地を提供する取り決めに過ぎない)

* おごれるものは久しからず。アメリカはいつか滅びる。歴史的にいつまでも強大な例はない。ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリスがそうだ。

* 自分は国民学校で教育を受けたが、ウソの歴史を教わった。天皇は神、日本の歴史は紀元2600年なんて、ウソだ。

*自分は 国に騙された体験から、政府を疑うようになった。

* 戦争は権力が権力を守るために行う。攻める側と侵入される側では、被害が全く異なる。

* 日本国憲法は世界中の憲法からよいところを取り入れて作られた。占領軍の押しつけ憲法という人もいるが、もともと日本という国は外国から色々なものを導入してきた。

* 文化は戦争しない。対立するのは政治家である。

* 人間はとんでもないものを子供・子孫に残そうとしている。核・原発である。

* 健康ブームだが、健康に一番悪いのが仕事。年を取って残るものはその人の人生。大いに楽しむべし。私たちにとって大切なものは、「楽しみ」=「期待感」。「さあ、どうなるのか?」

 自分は作品を作るとき、全て結果がわかるようにはしない。3割は客に考えてもらう余地を残すように心掛けている。

 質疑応答はあらかじめ紙に書いて提出し、ジェームスさんが答える方式だったので、やや緊迫感がかけた。

 うさぎホール380席をいっぱいにすることはできなかったが、よい講演会だったと思う。感想アンケートも好評だった。

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コメント

>憲法は権力者を縛るためにある。主権者つまり国民のほうから、憲法を改正したいというのは筋が通っているが、権力者のほうから憲法改正を言うのは、「泥棒がなわをくれ」というのに等しい。
「主権者つまり国民」に選ばれた「権力者」が改正を言ってどこに問題があるのかしら?自分の身の回りにしか目が届かない「国民」より視野は広そうです。改正条項にそんなことが書いてあるの?その「権力者」を「泥棒」に例えるのもお門違いでしょ。中共なら正しい比喩かと。

「近代では法律である」偏ってますねぇ。宗教である地域も多いでしょ?
「憲法は権力者を縛るためにある」成程。納税とか勤労の義務も権力者にだけ課されているんだ。当然ジェームスさんはしてませんよね?
「警官がピストルをくれ」と言うのはどう理解したら宜しいのでしょうか?
「自衛権と集団的自衛権は違う」憲法には分けて書かれてはいませんから、権力者は気にしなくて良いようです。
「アメリカはいつか滅びる」滅びるまで付き合うだなんて誰も言ってませんが。少なくとも今は最強で、他の大国よりマシだからですな。憲法も条約も国より早く滅びるでしょうし。
でも滅びるって無くなることですよね?例は衰弱したものばかりで^^;;
「天皇は神、日本の歴史は紀元2600年なんて、ウソだ。」一木一草にも神が宿る神道ですんで、天皇にも神が宿っても何ら不思議は無いんす。天皇家が続く限り、領土の多寡は別にして、日本があり続けると見なせますから、言い伝えを基にすると2600年も間違いじゃ無いですね。そんなに長く生きられる筈がないと思われる天皇もいらっしゃいましたが、なんせ昔のことですんでねぇ。そう云うアバウトな所は含ても宜しいと思いますが。朝鮮の5千年なんてもっと根拠薄弱ですし、中国も含めて政権は度々変わっていますんで、まあその頃からそこに人は住んでたのね、程度の意味しか無いでしょう。日本に次いで古いデンマークの王室も1200年と言われていますが、言い伝えを含むそうです。
「戦争は権力が権力を守るために行う」元寇の時に対馬の住民が手のひらを釘で舷側に打ち付けられて九州まで連れて来られたそうです。権力が権力を失うと住民も悲惨なことになりますね。イラクはどっちが良かったのかしら?
「攻める側と侵入される側では、被害が全く異なる」その元寇は全滅でした。そう云うこと?
「もともと日本という国は外国から色々なものを導入してきた」自分で選ぶことと強要されことは違うでしょ?そんなことも判らないのかな?
「文化は戦争しない。対立するのは政治家である」戦車は戦争しない。対立するのは人間である。しかし文明は戦争してますね。
「人間はとんでもないものを子供・子孫に残そうとしている」二酸化炭素も排ガスも人口も残り少ない地下資源や自然も。
「楽しみ」=「期待感」。原発運転さあ、どうなるのか?ですよね^^

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