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2014年10月

2014年10月31日 (金)

原発災害避難計画 袋井市の状況

浜岡原発を考える袋井の会では、市当局と市民に、原発事故に対処できる完璧な避難計画など立てられない、止めておく・永久停止・将来的には廃炉が一番安全であることを悟ってもらうために、市の防災課と避難計画についての話し合いを続けている。

 下記の文章は、10月25日、牧之原市で行われた第8回UPZ市民交流会で報告したもの。

 

袋井市の原発事故避難計画策定の状況

 

 

 

*9月26日、10月24日、市防災課、出口防災監ならびに担当職員との話し合いを実施。

 

 

 

1.袋井市の広域避難独自シミュレーション 9月12日公表 新聞報道あり、9月議会説明

 

 ①全市民8万7千人(31,800世帯)が天竜川西岸に避難するのに、約11時間。

 

 ②その前提。1世帯1台の車。1時間に3000台毎出発。かささぎ大橋、東名高速、浜北大橋、

 

  新東名の4コース。自治会単位。PAZ避難の後。

 

 ③老人ホーム、病院、障害者、車を持たない世帯は考慮せず。

 

 ④11時間はPAZが避難した後、袋井市民が避難に要する時間。待機時間から計算すると、事故が起きて29時間25分後に天竜川を越える。(県の試算)

 

 

 

2.どの県・市町に避難するのか、避難先の具体的な場所は、県が調整中であり、分からない。

 

  単独災害では愛知県方面。複合災害では北陸を想定。

 

 

 

3.平日授業があるときは、児童・生徒は家に帰す。「放射能災害では急な避難はない」

 

 

 

4.避難時の食料・水の確保は、3日分は避難先の自治体で用意するという条件で考えている。

 

 

 

5.スクリーニングの機器は20個あり。(県から貸与。線量計。職員でも計れる。一人3分かかる。)大型の機械なら一人30秒。しかしその機材はもっていない。

 

 

 

6.ヨウ素剤は役所が備蓄。事故時には自治会単位に配布する。

 

 

 

7.策定に向けて今後の予定。県から避難先の知らせがあれば、相手自治体に赴いて、自治会単位での具体的な避難所などを相手側と協議。年度内(来年3月末)に出来ればと考えている。避難計画策定は来年度になるだろう。

 

 

 また10月24日、下記の要望書を市長と防災監あてに出した。

 

                           2014年10月24日

 

                       浜岡原発を考える袋井の会 代表 松倉次郎

 

原田英之袋井市長様

 

出口防災監様   

 

 

 

         原発事故避難に関わる要望書

 

 

 

1. 養護老人ホーム等福祉施設や病院、保・幼・小・中学校、在宅要援護者・障害者の避難のための輸送手段は、行政が責任をもって確保してほしい。

 

 

 

2. 上記災害(避難)弱者の避難先は、行政が責任をもって優先的に確保してほしい。

 

 

 

 

 

3. 緊急避難の必要が生じた場合、保・幼・小・中の児童生徒の避難は、保護者が個々に迎えに行くと交通渋滞や大混乱が予想される。行政があらかじめ決められた避難先に送り届ける体制、及び保護者が定められた避難先に迎えに行く体制を作ってほしい。

 

 

 

4. 18歳以下の子ども達が緊急避難を要する事態では、ヨウ素剤を早く服用させる必要がある。

 

学校にヨウ素剤を備蓄して、服用方法の研修を受けた先生方が児童生徒に服用させる体制作りを検討してほしい。

 

 

 

5. 原発事故避難計画は、避難を強いられる福祉施設や病院等、また自治会や住民の理解と了解がなければ、机上の空論にすぎず万が一の時機能しない。正式な策定の前に、各施設や自治会単位の説明会を開き、疑問や要望を反映した避難計画を策定してほしい。

 

 

 * 鹿児島県川内原発のように、机上の空論に過ぎない・実効性がない避難計画で、再稼働を認める状況にならないため、あの手この手で、避難計画の問題点を明るみに出していきたいと考えている。

2014年10月27日 (月)

原発事故避難計画の問題点

原発事故では、避難計画が立たない。立てても机上の空論=実効性がない。被ばくせずに全住民が安全に、速やかに避難できないことは、福島で立証されている。そして避難は長期化する。

 原発から31キロ圏内の住民にとり、原発事故での避難は重大問題である。同時に推進側にとっても、住民に納得してもらえる避難計画策定は、アキレス腱である。

 向こう側の弱点を突くために、また住民に原発事故の恐ろしさを知ってもらうために、今静岡県浜岡原発から31キロ圏の市民で作る「UPZ市民交流会」では、下記の県当局との話し合いに向けての質問項目を作成しつつある。

 これはまだ完成したものでなく、原案に過ぎない。25日UPZ市民交流会で原案を説明したが、時間不足と話し合いに入る前に前もって質問状を出しておき、回答をもらってから、話し合いをもとうということになったので、文章も変える必要がある。11月に再度作業部会をもって、完成する予定である。

 

UPZ市民交流会と県危機管理部原子力安全対策課との話し合い

 

      こちらが話題(質問する)にあげる項目案

 

 

 

1. 4月23日発表された避難シミュレーションの問題点について

 

 1世帯1台の車での避難を想定しているが、走行中地震に会った際には、車のかぎをつけたまま徒歩で避難するとの指導指針に矛盾するのでは。

 

 地震・津波・原発事故の複合災害では、道路の陥没・冠水・液状化、橋の滑落により、通行不能の箇所が出る。シミュレーションではこれらを考慮に入れず、また各車両が最良の経路を選定して避難することを前提にしているが、非現実的ではないか。

 

 車を持たない世帯や老人ホーム・病院・福祉施設などの避難を考慮に入れていないのは、災害弱者切り捨てではないのか。

 

2. ヨウ素剤の配布体制について

 

31キロ圏内市町への指導の内容(戸別事前配布か拠点備蓄か。服用規準と服用指導など)

 

3. 介護施設、病院、福祉施設、障害者、在宅要援護者、車を持たないお年寄り世帯など、災害弱者の避難について

 

 各施設が避難先と避難手段を確保しなければならないのか。

 

 車を持たない・運転できないお年寄りや障害者、在宅介護要支援者を抱える世帯の避難を、誰が責任を持って、どこへ避難させるのか。

 

 学校があるときの緊急避難事態の場合、保・幼・小・中・高の児童生徒の避難は、保護者が責任を持つのか、当該施設の長か、行政が責任を持つのか。

 

 災害弱者の避難先確保は各施設がやるのか、行政がやるのか。

 

4. 屋内退避について

 

 各施設(学校含む)・家庭での屋内退避の指示と連絡は誰がするのか。また屋内から31キロ圏外への避難になった時、その判断と連絡は誰がするのか。

 

 屋内退避をしている18歳以下の子ども達にヨウ素剤を誰が責任をもって配布し、服用させるのか。

 

 各施設(学校)への迎えのバスを手配する場合、UPZ圏内全体で何台必要か。どのバス会社に依頼するのか、調査・調整ができているのか。

 

5. スクリーニングについて

 

 PAZ/UPZ全11市町の住民約96万人のスクリーニングをどこで、だれがやるのか。

 

 これだけの人数のスクリーニング(除染も含む)をする機器はそろっているのか。またその機器を準備するのは県か市町か。その費用はどこが負担するのか。

 

 スクリーニングに中電は無関係か。その責任と機器の準備・費用負担に関して中電と話し合うべきではないのか。

 

6. スピーディーが使われないと聞くが、放射能拡散方向の予測を何に基づいて行うのか。またその情報をどのように正確・迅速に伝えるのか。

 

7. 原発事故避難は長期化する。食料・水の確保・配布は誰が責任を持つのか。

 

8. PAZ優先その後UPZ段階的避難となっているが、爆発事故後3時間でUPZ圏内も放射能汚染される。96万人の住民が被ばくすることなく、避難できると考えているのか。

 

9. 周辺県で130万人避難受け入れ可能と新聞発表されたが、具体的に11市町の避難県・受け入れ市町、また自治会単位での受け入れ避難先が決まっているのか。

 

10.5,10,20,30キロ圏と段階的に避難、さらに各市町1時間おきに車3000台ずつ避難とあるが、その識別(線引き)はどうなっているのか。

 

11.各市町の避難ルートはどうなっているのか。

 

12.ガス欠で避難できない、途中立ち往生する車も考えられる。ガソリンの補給体制はどうなっているのか。誰がどういう方法で補給するのか。

 

13.原子力県民講座などで、一般市民の不安や疑問を県の担当者と直接やり取りできる場がもてないか。

 

2014年10月25日 (土)

ほのぼの・時には辛口コラム 11 カナダでのテロに思う

カナダ・オタワでのテロに衝撃を受けた。日本の国会にあたる議事場には、7年前に行ったことがある。自由に入ることができて、芝生に寝そべって、青い空を見た。

 日本の国会議事場では考えられない自由・解放感に、カナダはいい国だなあと感心したことを昨日のように覚えている。

 イスラム国の脅威が拡大するのを恐れる。こうしたテロは完全には防ぐことはできない。オメリカに同調して、イスラム国への空爆・戦争への介入に踏み切る国全てで、同様な事件が起きる可能性がある。

 日本は今のところ、軍事介入や軍事支援をしないから、こうしたことはおきないだろうが、集団的自衛権の名のもとに、米軍とともに戦うようになれば、同様な恐ろしいことが起きる可能性は十分にある。

 根本的解決・未然の防止は、まず戦争をしないこと・他国の紛争や戦争に介入しないこと・国内の貧富の格差をなくし、社会や国家に極度な不満や怒りをもたなくてよい国作りをすることだと思う。

 

2014年10月22日 (水)

ほのぼの・時には辛口コラム 10 「果てしなく広がる軍拡ー宇宙までも」

『 宇宙監視 米軍と連携 自衛隊に部隊新設計画 日米防衛指針 』

 上記見出しは今日(10月22日)の朝日新聞の見出し。僕が大学生の頃(1969年)、国会で「宇宙の平和利用」を決議したことをはっきり覚えている。

 南極とともに、宇宙は非軍事空間とし、領空圏としない。人類が平和的に利用・探検・研究する対象とした。衛星や打ち上げロケット開発も、軍事利用しないと縛りをかけた。

 それがどうだろう。2008年に自前の情報偵察衛星を持つため、宇宙基本法が制定され、今回は宇宙監視の専門部隊を自衛隊に新設するというのだ。

 現在宇宙に関しては、「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」が衛星の打ち上げ、宇宙監視を行っている。これは純然たる民間の機関である。研究者や職員も、軍事目的でやっているわけではない。

 

 当面JAXAの宇宙監視で得られた情報を米軍に提供し、米軍からも情報を受ける(情報の共有化)。そして2018年以降をめどに、自衛隊に宇宙監視の専門部隊を新設して、業務を段階的に移管する。

 おそらく将来的には「宇宙軍」創設にいたる道だ。軍拡は留まるところはない。人類の共有財産である海洋は、潜水艦がにらみ合い、そして宇宙には軍事偵察衛星が飛び交い、それを互いに監視する。

 宇宙空間の安全保障? が大義名分である。広大な宇宙を守る? 軍事費がいくらあっても足りない。ばかばかしい限りである。

2014年10月20日 (月)

ほのぼの・時には辛口コラム 9 ラジオ体操

『ラジオ体操』

 町内の公園で毎朝実施されているラジオ体操に、出来るだけ参加するように努めている。町民の健康維持のため、昨年7月から始まった。

 自治会主催ではなく、自主的にやりたものがやっている。最近は参加者が固定してきた。毎回20名から25名ぐらい集まる。60代以上が大半。

 夏休みは子ども会のお母さんや子どもも参加するからにぎやかになる。5時過ぎからウオーキングを始め、6時半のラジオ体操に参加するのが日課になった。

 ウオーキングでは使わない筋肉(体の部分)を動かすと、すこぶる気持ちがよい。朝食もおいしく感じられる。9月の人間ドックの検査でも「問題なし」の結果が出た。今後も続けるつもりだが、ちょっと気になることがある。

 「右向け右!」「左向け左!」  全員が同じ動きをするのにためらいを感じるときがある。特に、ラジオ体操2で、首を左右に振るときに。

 誠に日本的。オーバーだが、軍国主義時代の教練を連想させる。ピースボートに初めて乗った時も、そのためらいがあり、あまり参加しなかった。2回目はラジオ体操を自主企画していた人が、船内9条の会のメンバーでもあったので、できるだけ参加したが。。。。

 僕はへそ曲がりなので、皆と同じ行動(動き)をするのはあまり好きではない。特に強制されるのは。教員時代、朝の打ち合わせの時間に教頭がラジオ体操をやろうと言い出し、職員室でやった(やらされた)体験があるので。。。。。

 でも町内のラジオ体操は微笑ましい。いつも来る年配者を見るとほっとする。たまに来ないと心配になる。

 皆の安全確認にも役立っている。

2014年10月19日 (日)

浜岡原発を考える袋井の会の活動報告

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 10月19日(今日)、ふらっと祭で僕たちの会は福島応援農産物販売を行った。下はそのために作成したちらし。

 

ふらっと祭で福島応援農産物販売

 

時:10月19日午前10時~13時

 

所:袋井市役所別館「コスモス館」

 

販売品目:会津コシヒカリ白米キューブ 300円

 

     甘酒(瓶入り) 670円

 

     しょうゆ(ペットボトル) 300円

 

     もっちりこがね餅  500円

 

     おかき     500円

 

     ブルーベリークッキー  260円

 

     胡麻みそ    330円

 

     ぶっきりあめ  260円

 

     塩こうじ   370円

 

*利益なしの原価販売。福島県農民連産直農協から取り寄せ。

 

 会場で福島原発災害の実情を伝える写真展も開催。多くの方の来場をお待ちしています。

 

「浜岡原発を考える袋井の会」代表・松倉次郎

 

 問い合わせ 事務局 袋井市砂本町2-10 竹野昇

 

 

写真は藤枝の田端さんからお借りした。入場者がすくなかったが、仕入れた物品の三分の二は売れた。残りは25日UPZ市民交流会で販売したいと考えている。

 

2014年10月15日 (水)

ほのぼの・時には辛口コラム 8  急に寒くなって

 今日は急に寒くなった。昨日との落差に体が追い付かない。我が家の猫も同様である。

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 「ハロ」ちゃんは外が好きだが、今日はほとんど家の中。丸々となり、体温が奪われないよう、ひたすら惰眠をむさぼっている。

 今晩は布団のなかにもぐりこんでくるかもしれない。猫は温度差には敏感である。熱い時は涼しいところに移動し、寒くなったら暖かいところに。

2014年10月13日 (月)

ほのぼの・時には辛口コラム 7 カジノ解禁はとんでもない

『カジノ解禁は何のため?』

 安倍政権はカジノ解禁に動き出している。誘致したいという自治体も出ている。カジノ解禁の法案を成立させるための国会議員の集団までできた。当初安倍晋三首相がそのトップであったが、国会で青少年健全育成に責任を負う首相がそのトップであることを問題にされ、辞任している。

 カジノ解禁を主張する人たちの理由は、地域振興・観光客誘致・自治体の税収増の3点である。

 問題の本質は、カジノ=賭博(バクチ)で金儲けしてもよいのかである。また地域振興に本当に役立つのかという問題もある。海外から、国内から客を呼び込めば、一部のホテルや関連業界は儲かるかもしれない。しかし地域がそれで活性化するわけではない。

 安倍政権の狙いは、沖縄である。過重な米軍負担から沖縄県民の目をそらし、カジノ誘致を叫んでいる仲井真知事を11月の知事選で再選させるため、美味しいエサを提供することにある。

 しかし美味しいエサにもならないのが、カジノである。トバクでもうかるのは、ごく一部。大半は賭けた金を巻き上げられる。そうでなければ、利益が出ない! 客の大部分は損する。中には借金地獄に苦しむ人や、人生が狂う人も出る。家庭崩壊や自殺者も出る。

 ラスベガスはカジノだけで成功したわけではない。華やかなショー・アトラクション・カジノ以外の観光客が喜ぶ施設があるから、世界中から客が集まっている。

 単にカジノ施設を作っただけでは、雇用に結びつかないし、地域の活性化にはならない。韓国やアメリカでも失敗した地域があると聞く。

 そもそも公共団体が人を不幸にする可能性がある賭博で、金儲け(税収増)しようとする魂胆が間違っている!

 暴力団や個人が賭博をやれば、犯罪である。公共団体が胴元になれば、犯罪にならないのはおかしい。

 沖縄はカジノがなくても観光客が集まる魅力がいっぱいある。美しい海、食べ物、沖縄独特の芸能・物産、人情、などなど。一言でいえば、沖縄独特の文化・風土が魅力である。

 日本全体を考えても、カジノなど”やくざ”なものに頼らなくても、十分海外の観光客を引き付ける魅力がいっぱいある。

 

2014年10月11日 (土)

ほのぼの・時には辛口コラム 6 『日米安保の変質ーずるずると戦争への道へ』

 『日米安保から世界安保へーー安倍政権の留まるところのない戦争への道』

 10月8日、日米政府は日米防衛協力のためのガイドライン中間報告をまとめた。これまでは「日本周辺」に限定されていた地理的制約が外され、「切れ目のない形で、日本の安全が損なわれることを防ぐ」、「グローバルな平和と安全のための協力」という名目で、自衛隊が世界中で米軍を支援できるようにしている。

 日米安保の本来の目的は、「米軍が日本に軍事基地を置く見返りに、日本の安全を守る」ということだった。

 日本に限定されていた地理的制約が、極東、日本周辺に拡大され、それが今後は世界のどこでもに拡大されていく。

 まさに日米安保の変質・実質的な改定である。本来、このような変更は国会での議論・承認が必要である。安倍政権は集団的自衛権の容認を閣議決定で決め、さらに安保条約の改定まで、政権の勝手な判断でやろうとしている。

 かつて日本が中国侵略をしたときも、最初は小さな戦争だったが、やがてずるずると中国全土での全面戦争に拡大していった。

 歴史は繰り返すといわれる。僕たちが何もしなければ、自衛隊が世界で米軍と共に戦争する時代が来る。憲法9条がノーベル平和賞候補に取りざたされたが、今の事態は完全な憲法の空洞化である。

 過ちを繰り返さないため、僕たちは何をしなければならないのか、じっくり考え、行動に移したいと思っている。袋井憲法9条の会も、このため(将来の心配)に皆で作った。今、その真価が問われている。

2014年10月 8日 (水)

ほのぼの・時には辛口コラム 5 軍慰安婦を巡る安倍首相の答弁と朝日新聞

『安倍首相の国会答弁』

 たまたまテレビをつけたら、安倍首相が慰安婦報道に関しての答弁をしているところだった。「朝日新聞の誤報は、日本と日本国民の名誉と誇りを傷つけた。あってはならないことだ。」このような意味のことを答弁していた。

 名誉と誇りを傷つけられたのは、被害者の女性たちである。倒錯した答弁に、耳を疑った。また、日本軍のやったことで、僕たちも恥ずかしい思いをしている。さらに、恥ずべき過去の事実をきちんと認め・国としての謝罪と補償をしていないため、僕たち日本人の名誉と誇りも傷つけられている。

 安倍首相をはじめ国としての軍慰安婦関与を否定する政治家・学者・評論家・マスコミなどが朝日新聞を非難・攻撃しているが、そのパッシングには性の奴隷とされた被害者への思いやりは一切ない。

 元朝日新聞記者が勤務する大学まで脅迫されている。その記者の家族までネットで攻撃されている。異常である。

『朝日新聞報道』

 

 僕の家に朝日新聞社からお詫びの手紙とタオルが新聞配達の人を介して届けられた。僕は違和感を感じた。軍慰安婦報道を熱心にしている朝日を評価しているからだ。そこまで卑屈になる必要はない。

 済州島で「強制連行された」とする慰安婦情報を提供した韓国人の情報が間違っていたことが、「ねつ造」とされ朝日がパッシングを受けているが、そのことがこれまでの軍慰安婦報道全体の価値を下げるものでは決してない!

 僕は韓国のナヌムの家に2回行ったことがある。2回目の訪問のとき、美空ひばりが好きなハルモニにひばりのCDを持っていったところ、おばあちゃんたちが住むところに招かれ、昼食をごちそうになった。

 彼女は中国に連れていかれ、日本軍兵士の慰安婦にさせられた。騙されて連れていかれた。日本軍の軍医が性病になっていないかどうか、定期的に診察。日本の敗戦で、中国に放置され、やっとのおもいで故郷に帰ったが、日本軍に協力(?)した・体が傷物だと非難され、故郷にはおれず、日本に来て浅草の飲み屋で働いたこともある。

 美空ひばりの歌はその時におぼえたそうだ。日本の唱歌もよく知っている。ナヌムの家には資料館も併設されている。すでに他界された方の顔写真が展示されている。彼女たちが描いた絵も。

 安倍首相や軍慰安婦を否定する人たちは、是非このナヌムの家を訪れてほしい。自分たちが主張していることが、どんなに事実に反するか、また恥ずべきことか、よくわかるだろう。

2014年10月 6日 (月)

ほのぼの・時には辛口コラム 4 静岡朝鮮学校創立50周年・新校舎竣工を祝う

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 10月5日(日)、静岡市中島の静岡朝鮮学校へ、「新校舎竣工・創立50周年記念」の式典に招待され行ってきた。

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 僕たちは「静岡朝鮮学校友の会」を3年前に立ち上げ、民族教育を守る学校をささやかであるが物心両面で支援している。上の写真は僕たちの友の会共同代表3人。マイクの前で挨拶しているのは、会報の作成から事務局の仕事、学校との連絡全てを担ってくれている森正孝共同代表。

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 台風の関係で運動場でやる予定だったイベントが狭い講堂で実施された。会場に入いきれない人たちは廊下や教室にあふれた。

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 現在学校には20名の小学生・中学生が通っている。保護者のお母さんやお父さんたちも新校舎完成を祝って、ステージ出演。お母さんたちはナベやまな板を調理器具でたたく”楽器演奏”、お父さんたちはコーラスを披露してくれた。

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 かつて朝鮮学校で教えた先生や現役の先生方も出演。僕は愛知県の朝鮮学校の元校長・教員だった人たちと親交があるが、日本の公立学校の教員とは待遇面で雲泥の差があることを知っている。朝鮮の文化(言葉をはじめとする民族の文化)を子ども達に伝え、民族・人間としてのアイデンティティを確立してもらいたいという情熱・使命感で、頑張ってこられた。児童数が減ってきた現在はさらに厳しい状況にある。

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 50代から80代のオモニたちも出演。舞台に出れるのは元気な人たちだが、実際には今70代から80,90代の方たちが、貧しい生活の中で学校を建て・子ども達を学校に入れ、授業料や教育支援金を負担してきたことを知っている。子どもが学校に行っていない人たちも、民族教育を守るため様々な苦労をされたことを知っている。

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 卒業生の若者も大勢出演。日本の学校で創立50周年とか100周年記念式典に、卒業生の若者がこのように生き生きとステージに立つことはめったにない。

 年齢を問わず、自分たちのコミュニティーの核・心のよりどころである学校の創立50年・新校舎完成を祝う気持ちがよく伝わってきた。

 ビールやごちそうをいただきながら楽しいひと時を過ごした。歌舞団の踊りも素敵だった。

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2014年10月 5日 (日)

ほのぼの・時には辛口コラム 3 イキイキ長生き

『日野原重明さんの103歳誕生を祝う』

 朝日新聞の土曜日be版に日野原さんのコラムが連載されている。僕は彼の活躍を尊敬のまなざしで見ている一人だが、とうとう日野原さんは昨日元気で103歳の誕生日を迎えた。

 現役医師として、また作家・音楽家・講演者として全国・世界を飛び回っておられる。100歳まで生きるだけでも大変なのに、彼の偉大さは今も現役で活躍されていることだ。

 昨日妻と聖隷病院に1日人間ドックで行った。幸いにも結果は良好。特に問題は無し! 健康目標の欄に、毎回書いていることがある。

 「80歳まで、現在やっている活動をやれるよう、気力・体力・健康を維持する」  

 僕はとても日野原さんに及ばないが、せめて80歳までは今やっていることを元気にやれたらなと願っている。まずはボケない。交通事故やガンなどで死なない。気力を衰えさせない。

 このため気を付けていることがいくつかある。食事と運動。60坪の家庭菜園をやっているが、自分の作った野菜を中心にたっぷり野菜を食べること。バランスの取れた食事をとること。そして毎朝のウオーキングとラジオ体操。車を極力使わず、できるだけ自転車に乗る。

 日野原さん。あなたは僕らの鏡・お手本です。どうかいつまでも高い目標を持ち、元気に活躍してください。

2014年10月 3日 (金)

ほのぼの・時に辛口コラム 2 高江

『 沖縄県東村高江を訪れて』

 9月13,14日、辺野古から高江に行った。今年2月、7月にも訪れているから、今年3回目の訪問である。

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 13日午前はカヌーで辺野古の海へ、午後3時ごろ上の写真のN1テントに着いた。幸いにも伊佐郁子さんが当番でおられたので、ご主人の当選(3度目の挑戦で東村議員に)のお祝いを述べ、今後の抱負を色々うかがった。

 夢が広がる。まず高江区の住民の理解を得る。そのために、祝賀会を高江公民館で16日(月)にやるとのこと。

 高江の集落はわずか160人ぐらい。その小さな集落で孤立していたのでは、ヘリパッド(オスプレイのための基地)建設反対運動の成功は難しい。

 住民の会の皆さんが7年間頑張ってきたことが評価され、伊佐真次さんの当選につながった。非暴力を貫き、粘り強く、時に音楽会やフラダンスなど楽しい催しも開催しながら、平和で静かな環境を守る運動が、住民に認められたと思う。

 僕は15日に静岡に戻るので、14日、差し入れの果物をもって伊佐さんの工房に行った。14日は日曜日。工事は当面ないので、のんびりヤンバルの自然を楽しみながら、テントに座り込んだ。

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 上のテントはN1裏。7月にもお会いした大分県からのTさん、那覇のNさんがのんびり本を読んだり、昼寝をしながら、座り込みをされていた。

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 上2枚は「カフェ山がめ」で撮影。京都行動のMさんを案内して2年ぶりに山がめに行った。沢の水は清流。心が落ち着く空間だ。

 標的の村に登場するげんたつさんの娘さんがお店の手伝いをしていた。彼女ももう中学生。家族ぐるみで静かな環境を守るため、仕事・勉強をしながら頑張っておられる。

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 しかし安倍政権は米軍に奉仕するため、北部訓練場に新たなヘリコプター着陸帯を6つも作ろうとしている。

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 N4の2つはすでに完成。これから上の写真の赤丸地点に、ヤンバルの森を切り開き作ろうとしている。

そのため、路側帯も米軍提供地として、僕たちのテントと車を強制的に撤去・排除する準備をしている。

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 車2台とテントがある場所が路側帯。本来ここは誰でも自由に使える。米軍は全く使用していない。単に反対派を追い出すために、路側帯をも米軍提供地にしようとしている。無茶苦茶な話だ。

 沖縄では本土では考えられないことが、日常的に起きている。本土のマスコミが伝えないから、現地に行って初めて、不合理・不正義・非民主主義が分かる。

 

2014年10月 1日 (水)

ほのぼの・時には辛口コラム 1  香港の学生にエール

『香港中心部を占拠、民主主義を求めている学生にエール』

 香港政府の行政長官(香港のトップ)を選ぶ選挙方法をめぐり、香港の学生たちが頑張っている。僕は無条件に彼ら・彼女らを支持する。

 中国政府を支持する人しか立候補できないのは、民主主義ではない。中国政府の傀儡を選ぶ選挙は民主的な選挙とは程遠い。

 本国の中国と1国2制度を取る香港は、中国と違ったやり方は当然である。進んだやり方に合わせるべきだ。

 1党独裁の中国政府は簡単には認めないだろうが、舞台は香港。香港市民の圧倒的多数が学生を支持し、占拠に加わる・学生に差し入れする・警察の弾圧から学生を守る、など具体的なアクションが広がれば、現在の行政長官や保守的な行政府の議員たちも考えを変えざるを得ないだろう。

 台湾でも学生たちが立法府を占拠することがあった。本質的には「中国政府の言いなりにはなりたくない、民主主義を求める」という点で共通している。

 民主主義は選挙で議員を選ぶだけではない! 学生たちのように非暴力直接行動で自らの意思を表現し、政治に反映させることも大切である。

 日本はこの点、後進国だと思う。道路や立法府を占拠すれば、過激な行動としてマスコミからパッシングを受ける。一般の市民からも苦情や批判が起きる。運動内部や本来支持応援すべき革新政党からも、過激だ・市民の理解を得られないと、離反・批判が起きる。

 民主主義に反する政策・やり方を権力を握る側がとれば、それに反対・抗議・阻止するアクションを起こせるかどうかで、その国・地域の民主主義の定着度が判る。

 日本でも辺野古新基地建設を沖縄の民意を無視して政府が強引に進めようとしている。民意に反する新たな基地建設に対して、住民が阻止のために座り込むのは当然である。家族ずれで、お弁当を作り、ピクニック気分で、多くの人たちが埋め立て阻止の座り込みに参加できる状況を作り出したいと願っている。

 

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