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2014年12月

2014年12月30日 (火)

米軍のアフガニスタン戦争は終わっても、何も解決しない

 12月末をもって、13年間にわたって続いた米軍のアフガニスタン戦争は終結する。終結と表現したが、撤退するだけ。アフガニスタンでのタリバーンと政府軍との戦争は続く。

 世界貿易センターへの飛行機突っ込み、いわゆる同時多発テロにアフガンのタリバーンが関与しているとして、対テロ報復戦争として始まったこの戦争で、一体アメリカはどのような成果を得たのだろうか?

 国内的には成果ゼロ。マイナス。2356人の戦死者と数万人の負傷者。心の傷(戦場のトラウマ)を抱え、正常な家庭生活や社会生活を送ることができない多数の若者(家族を射殺したり、暴力的になったり、自殺したりする帰還兵)が続出。

 天文学的な戦費がアメリカの財政を圧迫し、今では国防費の削減に取り組まざるを得ない状況に追い込まれている。

 一方的に攻撃を受けたアフガニスタンはどうか。正確な数字は分からないが、おそらくこの戦争での犠牲者は10万人をはるかに超えるだろう。国内の治安は極度に悪化し、テロも続出している。

 米軍が撤退したイラク同様、これからもますます国内の政治・経済・治安全ての面で、困難な状況に置かれるだろう。

 アメリカがやったのは、「国を破壊しただけ。家を町を農地を破壊し、罪のない女性や子ども、老人、市民を殺傷しただけ。」

 利益を得たのは兵器を作る軍需産業と軍事関連ビジネス業界のみ。

 外国に軍隊を送れば、泥沼の戦争になるのは歴史が証明しているが、アメリカは愚かにもベトナム戦争の教訓から何一つ学ばなかった。

 そしてわが日本はベトナム・イラク・アフガニスタン戦争を支持し、協力した。そしてイラクやインド洋への自衛隊派遣だけでは、米軍への貢献が足りないと、今後は集団的自衛権という名分でいつでも自衛隊が米軍を支援できる体制を作ろうとしている。

 憲法9条の骨抜き、形骸化を許すわけにはいかない!  日本の若者を意味のない戦争で死傷させるわけにはいかない。

 来年が集団的自衛権法制化阻止の正念場となる。やることが多いが、袋井憲法9条の会として、あとに悔いを残さない活動をしたいと考えている。

2014年12月29日 (月)

沖縄へのこだわり

 久しぶりにブログに向かうため、インターネットで沖縄関連の情報を読んだ。知事選には勝利したが、来年度も変わらず厳しい状況が続く。

 辺野古の工事は10月以降ストップしていたが、来年1月5日から始まりそうだ。仲井真知事が退任直前許可した工事計画変更申請書の内容が明らかになり、キャンプシュワーブ辺野古崎の海岸を先行埋め立てて、作業ヤードを作る。

 防衛省はそのため14年度を倍増する1,500億円を辺野古工事費用として予算要求している。

 翁長知事が上京して面会を求めても、首相・官房長官・外務防衛大臣らが会おうともしない。完全な沖縄無視。沖縄振興予算も減額する予定だそうだ。

 新基地建設反対の沖縄県民の総意がこれほど明らかになったにも関わらず、政府は全くそれを無視して工事を続行することが明確になった。ここには民主主義のかけらもない。軍事植民地と同じ扱いである。

 沖縄の友人たちは、26日までカヌーの練習を続け、来年の闘いに備えている。僕自身は知事選勝利後の様子を見てから、沖縄に行くかどうか決めようと思っていたが、どうやらのんびりしている状況ではない。

 やるべきことが山ほどある。5月3日憲法記念日袋井市民のつどいの準備、浜岡原発を考える袋井の会2月総会と講演会の準備、UPZ市民団体交流会として県当局と中電との話し合いの準備、浜岡原発の再稼働を認めない静岡県ネットワーク2月全体交流会の準備、知事への署名集め。

 3月末から第5次21世紀の朝鮮通信使友情ウオーク参加のため、韓国に行く。東京ゴールは5月22日。50数日間、何もできない。あと3か月間で色々なことをこなさなければならない。

 5月16日静岡市で朝鮮通信使友情ウオーク歓迎のセレモニーを企画している。1月には関係者に集まってもらい、相談会も開く必要がある。

 沖縄に行く時間が取れるか心配である。しかし僕は沖縄にこだわり続けたい。沖縄の民意を無視した新基地建設工事を黙認するのは、結果として安倍政権の暴走を許すことにつながると考えるから。

 

2014年12月26日 (金)

慌ただしい歳末

 年末は誰しも忙しい。僕も、年賀状書きや大掃除、故郷三重伊賀上野へ墓参りと親戚へのあいさつ回り(みかんを届ける)などで、ブログを書くゆとりがない。

 田舎に帰って、親戚の田中石材店でこのような話を聞いた。「今、お墓の整理作業で忙しい」

 どういうことかと聞くと、新しい墓を作る仕事ではなく、誰も管理できなくなったお墓を移設してまとめる仕事の注文が増えているとのこと。

 おやじの妹=僕の叔母さんの家に行った時も、似たような話を聞いた。叔母さんの近所の家でも子どもが外に出て、墓を管理する人がいなくなったと。

 親が生きているとき、子は故郷へ帰る。しかし両親共に他界したら、故郷は遠のく。たとえ長男で実家の跡取りでも、生活の基盤が外にあり、もう故郷に帰らない、今住んでいる地で生涯を送ると決めた人は、自分が死んだらお墓もその生活地に作ると考える。場合によっては両親のお墓を移設する。故郷が遠いと、そうしたほうが便利だからだ。

 僕の場合は、3人兄弟で生きているのは僕だけだが、幸いにも兄嫁が元気だし、その息子が伊賀市に住んでいるので、お墓の管理の心配はない。

 車に乗る元気がある限り、僕は故郷への墓参りを続けたいと考えている。

2014年12月21日 (日)

みかん泥棒ともっと大きな泥棒

 一昨日、久しぶりに掛川の道楽山へミカンを収穫に行った。11月末には、片山・青島(みかんの種類)みかんが10数個実っていた。ちょうど食べごろになっているだろうと、楽しみに行ったらなんと1個もなかった!

 誰かが勝手に取ったのだろう。それにしても1個ぐらい残してくれてもよいのに、きれいになくなっていた!

 周りに数軒人家があるので、安心していたのだが、日本も変わった。よく新聞で野菜泥棒が話題になるが、僕もみかん泥棒の被害者になってしまった。

 すこしがっかりしていたら、昨日の朝日新聞夕刊に、台湾や朝鮮の旧植民地出身者の戦犯の記事が掲載されていた。

 日本という国から民族の言葉・姓名・文化を奪われ、日本の兵隊として戦争に協力させられ、捕虜虐待という罪に問われて、14人が処刑され、115名が戦争犯罪人として監獄にぶち込まれた。

 晴れて釈放されたら、「あなたは日本人ではない」と日本国家からなんの補償も謝罪もなしに路頭に投げ出された。日本の軍人は恩給法により手厚く生活保障されたが、彼らは裁判に訴えても敗訴。

 青春を奪われ、人生を奪われ、中には命までも奪われた人たちがいる。あまりにもひどい。その罪の大きさ・影響の大きさは、みかん泥棒の比ではない。

2014年12月18日 (木)

かすかに残る我が家の紅葉

Img_2302


 上の写真は12月2日に撮影した我が家のもみじ。この紅葉は寒さににも負けず、今も残っている。さすがにここ2日の強風でだいぶ散ってしまったが。。。。。。。。。

 今年は静岡県の紅葉は例年になくきれいだった。寒さが早くやってきた影響だろう。おかげで12月は居ながらにして紅葉を楽しむことができた。

2014年12月16日 (火)

衆議院選挙結果に思う

正直な感想。自民党はもっと議席を減らすと思っていたから、驚き。有権者、特に投票する権利を放棄した人たちは、何を考えているのだろう、というのが偽らざる感想である。

 沖縄4選挙区で自民が全て落選、新基地建設反対のオール沖縄陣営勝利は、唯一の希望と言える。

 共産党が大躍進したのはいわば当然だろう。消費増税反対・原発ゼロ・集団的自衛権容認反対・沖縄新基地建設反対と、多くの有権者が望む政策を明確に打ち出し、かつ口先だけでなく大衆運動でもその実現のため頑張っていることが評価されたと思う。

 一方社民党は現有議席を守ったものの増えなかったのは、各地域での大衆運動をやる力がない現状を反映していると思われる。一票を託するには頼りない、地域での党の存在感がない、地域に根差してまじめにこつこつ活動する熱心な党員がいない。

 実は7年前退職するとき、袋井憲法9条の会の当時の代表・鈴木玄六さんに、「僕も社民党に入ろうかと考えているのだけど」と相談したことがある。

 彼は入党に賛成しなかった。「組織は腐っている。君が入っても変わらないだろう。苦労するだけだよ」と、アドバイスしてくれた。

 今後の憲法改悪阻止の運動を頂点に、原発でも新基地建設反対でも、目標が一致すれば沖縄のように共に戦うことがますます重要となる。

 選挙結果にめげず、これまで通り党派を超えた市民運動を続けていきたい。

2014年12月14日 (日)

結婚式に招待されて

Img_2310


先週の7日、名古屋で教え子の結婚式があり招待されて出席した。あわてて家を出たのでカメラを忘れ、上の写真は式が終わって帰るときにもらったスナップ写真。

 新婦は僕が最後の学校で担任した時の卒業生。今年26歳。このクラスの卒業生とは同級会やグループの飲み会などで時々顔を合わせる仲で、結婚式に招待されるのはこれで2回目。

 若い人たちの集まり、特に結婚式の晴れの舞台に招かれるのは本当にうれしい。元気と若さがもらえる。

 年齢を重ねると、知人・友人・身内のお葬式に出る機会が増えるが、お祝いの席に出れるのはあと何回あるだろうか?

2014年12月13日 (土)

沖縄の衆議院選挙が面白い

 明日が投票日。マスコミの予測は面白くないが、沖縄は別。4つの小選挙区で自民党が全滅するかもしれない。

 保守・革新の枠組みを超えた自民対ー新基地建設反対オール沖縄の闘いになっている。昨日は、翁長新知事が共産党の赤嶺候補の応援演説をした。翁長さんは、社民の照屋さん、生活の玉城さん、無所属の仲里さんも応援している。

 政党やこれまでの軋轢・しがらみ・感情的な対立を超えて、政策の一致でまとまり一緒に選挙を戦う、新しい形態の選挙だと思う。

 本土でも民主や社民・生活などが共闘することはある。しかし、共産党は除外されている。原発や集団的自衛権容認反対など、政策がほぼ一致していても、共産党も含めていっしょに選挙を戦うことは、これまでの日本になかった。(市民運動ではあるが)

 沖縄から日本の議会制民主主義が変わるかもしれない。新しい実験を見守るとともに、本土でもやれるよう、沖縄の闘いから多くを学びたいと思っている。

2014年12月11日 (木)

ヘイトスピーチは差別 最高裁判決確定

 「在日特権を許さない市民の会」のメンバーが、京都朝鮮第一初級学校の周辺で、「朝鮮人を日本から叩き出せ」などと、背別的な演説・街宣活動をしたことに対して、学校が損害賠償と街宣活動の禁止を求めて提訴していた判決が、京都地裁、大阪高裁に続いて、最高裁でも学校側勝訴となった。

 いわゆる「在特会」がヘイトスピーチを始めたのは、2009年12月、京都朝鮮学校に対してであった。拉致問題で北朝鮮たたきがマスコミで盛んになり、それに勢いを得たかっこうで、在特会で生まれ、攻撃の対象が朝鮮学校から日本で暮らす全ての朝鮮・韓国人に広がり、最近は韓国にまで「いわゆる嫌韓ブーム?」に乗って拡大してきた。

 新宿の新大久保や大阪の鶴橋などでのヘイトスピーチは、「朝鮮人・韓国人死ね! 殺せ!」と、聞くに堪えない憎悪スピーチとなり、国連人権委員会でも日本政府に対処勧告をしていた。韓国政府も日本政府に対処を要求していた。

 このような流れの中での「ヘイトスピーチは人種差別」と認定した確定判決である。僕はこれは当然だと思う。最高裁がいくら反動的になっていても、地裁・高裁の判決をひっくり返せば、国際問題に発展するので、妥当な判決を下したのだろう。

 新聞には判決の全文が出ていないので、後日調べてみたいと思っている。

 今後の課題は、ヘイトスピーチは犯罪とする法律の制定である。保守的な政治家の中にもこの法案に賛成の人もいるので、超党派で進めてほしいと願っている。

 11月13日、静岡韓国民団でもヘイトスピーチに関する勉強会があり参加した。講師の民団本部役員の話は説得力があり、とても勉強になった。民団では、「ヘイトスピーチを禁じる地方議会意見書可決』運動を進めている。

 こうした運動の広がりが、国会での全ての差別を禁じる法律制定につながるだろう。袋井でも出来れば議会に働きかけたいと思っている。

2014年12月10日 (水)

特定秘密保護法 今日施行

 今日12月10日から、悪法「特定秘密保護法」が施行される。違反すれば最高で10年の刑罰。

 安倍政権になってから、転がり込むように日本は悪い方向に進んでいる。安全保障などの防衛機密に限らず、権力を持つ側は国民に知られたくない情報を「特定秘密」に指定する事態が進行するだろう。

 マスコミ、特に政治記者の委縮を恐れる。この悪法ができる前ですら、毎日新聞社の西山記者は沖縄密約事件をすっぱぬいて有罪となった。職も失った。

 情報を持っている側も引き出そうとする側も、危ないことを避ける=無難=わが身を守る=保身になる。

 憂うる事態が予想されるが、嘆いてばかりいても始まらない。悪法は政権交代すれば変えられる。今回の選挙で一挙に行かなくても、自民に打撃を与え、次のチャンスにつなげる。

 14日の投票、秘密保護法に反対の人は、投票所に足を運ぼう!

2014年12月 8日 (月)

12月8日と総選挙

 今日は12月8日。日本軍が真珠湾攻撃した歴史的な記念日である。冷静に考えれば、勝ち目のない無謀な戦争であった(勝ち目があればやってよいというわけではないが)。

 政権・軍組織内部で自由な討論が行えない場合、またマスコミが権力を監視し、正しい情報を国民に伝えることができない状況の場合、また国民も権力に迎合し、批判的精神に欠いている場合、かつてのような間違いが起きる可能性は十分にある。

 今の日本は大丈夫だろうか? 安倍首相自らが衆議院を解散し、今選挙戦の真っ最中。集団的自衛権を認める閣議決定を勝手にやり、日本を戦争への道に引きずり込もうとしている安倍自民党政府にNOを突きつけるかっこうの機会なのに、先日の世論調査では自民党が大勝?の結果がでていた。

 国民の批判的精神はどうなっているのだろうか?  原発問題でも、自民党は福島の事故はなかったかのように、原発回帰、再稼働路線を走っている。

 経済的格差、貧困の広がりの面でも、安心して生きていくためには、自民党政治ではダメなのははっきりしている。

 政治や選挙は、必ずしも自分が望むぴったりの政党や候補者がない場合がある。その時々で消去方式、つまり妥協、よりましと思われるところを選択するほかない。

 棄権は危険。とにかく投票所に足を運び、自民党を少しでも減らせるアクションを起こそう!

2014年12月 6日 (土)

新しい挑戦 パワーポイントを使って報告(講演?)

JR総連の人たちで構成する静岡県9条連第13回定期総会に、沖縄について話してほしいと依頼を受け、今日午後2時から約1時間半、下記の内容で話をする。

 

沖縄米軍基地問題と日本の民主主義―辺野古・高江の闘いの意義

 

 袋井憲法9条の会 竹野昇

 

1. 辺野古新基地の概要

 

 

 

 

 

2. 新基地の機能と役割

 

 

 

 

 

3. 失われる自然・宝の海

 

 

 

 

 

4. 貴重な自然を破壊するために埋め立てられる土砂の量

 

 

 

 

 

5. 工事費用

 

 

 

6. アメリカ海兵隊の狙い

 

 

 

 

 

7. 日本政府・安倍政権の狙い

 

 

 

 

 

8. 沖縄県知事選で示された沖縄の民意

 

 

 

 

 

9. ウチナンチュウ(沖縄人)の誇りと魂

 

 

 

 

 

10.日本の民主主義が問われている

 

 

 

 

 

 

 

11.直接民主主義を貫く高江・辺野古の闘い

 

イ) 高江について 映像レポート

 

 

 

ロ) 辺野古    映像レポート

 

 

 

12)結び(お願い) 私たちにできること

*うまくいくか不安もあるが、なにごとも新しいことに挑戦する気持ちが大切だと思う。

 仲井真知事は昨日、防衛局から出されていた計画変更の2点を承認した。恥知らずの暴挙である。どんなことがあっても新基地建設をストップさせるため、多くの人に働きかけていきたい。今日の報告もそのために役立つことを願う。

 なお、夜は同じ静岡市で映画「圧殺の海」上映会がある。8月から10月までの辺野古の闘いをまとめた映画である。友人たちが作っている「沖縄を語る会」の主催。もちろん、僕も上映会に参加する。

2014年12月 4日 (木)

新聞投書が掲載されました

11月16日翁長さんが沖縄県知事選に勝利したことをうけ、朝日新聞と中日新聞に、違った内容の投書をした。報告が遅くなったが、朝日新聞社から18日に電話があり、11月20日に掲載するが、一部手直しをするとの連絡があった。

 約束通り掲載され、先日図書券が送られてきた。このブログで投書の内容を掲載したので、今回は掲載されなかった中日新聞社に送った文をコピーする。

 

投書   沖縄知事選結果に思う

 

 

 

 沖縄県知事選で辺野古移設反対の翁長さんが当選した。埋め立てを承認した仲井真氏とは約10万票の大差での当選である。

 

 「沖縄の陸、海、空の使用決定権は自分たちにある。これ以上沖縄に新たな基地を作らせない。ウチナンチュの誇りを持ち、オール沖縄で、歴史の1ページを開こう」と、保革を越えて沖縄の誇りを訴えた翁長さんの勝利で、沖縄の人々の新基地建設反対の民意が明確になった。

 

 すでに名護市長選でも、辺野古移設反対の民意が明らかになっている。今回知事選と同時に行われた那覇市長選や名護市での県議補選でも辺野古移設反対の候補者が当選している。

 

 選挙は民主主義の一つの手段であるが、繰り返し行われた沖縄の選挙で、新基地建設NOの民意が示された。

 

 この民意を無視するなら、日本の民主主義が問われることになる。諸外国から、日本は民主主義の国ではないと評価されるだろう。

 

 今後は本土の民主主義が問われる。辺野古移設は白紙に戻すべきだと思う。放射能に汚染された廃棄物処分場問題をみても、候補地とされた自治体の住民と議会、首長が反対すれば、政府は強行することはない。

 

 政治独裁の国では住民の反対を無視して開発、工事強行が行われる例が多い。しかし、民主主義国ではそれは許されない。

 

 埋め立てを承認した仲井真氏が大差で敗れた以上、政府は工事をストップして、普天間基地移設問題を白紙に戻して検討すべきだと考える。

 

 

 

 

 

仲井真沖縄県知事様

知人から緊急の連絡があり、下記の文章を作成し、沖縄県土木建築部にファックスした。

 

仲井真沖縄県知事様

 

 

 

 防衛局から出された辺野古埋め立て設計変更の申請に対し、承認をしないでください。辺野古埋め立て反対、新基地建設反対は、沖縄の民意です。私は静岡県の者ですが、きれいな海を壊すことには大反対です。

 

 知事選に敗れた貴方が、最後の仕事として工事を進めることに加担するなら、永遠にあなたの名前が不名誉なかたちで残ることになります。どうかご自身のためにも、沖縄県民のためにも、うつくしい沖縄の自然のためにも、承認しないでください。

 

 

 

437-0035 静岡県袋井市砂本町2-10

 

            竹野昇

 

 

 言葉は極めて控えめにしたが、沖縄からの情報によると、仲井真知事は置き土産として辺野古埋め立てを進めるための最後の悪あがきをしようとしている。おそらく安倍政権・防衛局からの強い圧力に屈しての動きだろう。到底許すことはできない。

 多くの人が、色々な方法で(沖縄では県庁前行動、電話、メール、ファックスなど)、承認をしないよう働きかけよう。

 ファックスで送る人は、沖縄県土木建築部  098-860-3164 まで。

2014年12月 1日 (月)

浜岡原発事故避難計画公開質問書への県の回答報告

11月27日 公開質問書への県の回答報告

 

 文書回答ではなかったので、正確な報告ではないことをお断りします。白石さんが録音してくれたので、録音の掘り起し作業が終わったら、白石さんから正確な県の回答が報告されると思います。   メモを取る時間がなかったので、記憶に残っていない箇所や、正確に報告できない箇所があることを了解してください。回答は杉浦邦彦原子力安全対策課長。彼はメモを読みながら約20分程度回答。その後、参加者から質問。そのやりとりでわかったことも、僕の報告には回答の中に入れてあります。

 

1. 広域避難シミュレーションについて

 

 地震・津波災害と原発災害との複合災害では、道路の隆起・陥没・冠水・液状化や、倒壊物・火災等による通行阻害、橋の滑落・破壊や斜面崩壊等による、通行阻害が不可避です。静岡県第4次地震・津波被害想定等を踏まえた現実的なシミュレーションが必要ではないですか。

 地震・津波災害と原発災害の複合に留まらず、大規模災害発生直後には大量の粉じん発生に起因する異常気象災害(集中豪雨・発雷・突風災害など)や富士火山噴火災害との複合も考慮する必要があるのではないですか。

 自家用車を持たない・運転できない世帯や災害弱者(入院患者・福祉施設入居者など)の避難を考慮に入れていないのは、災害弱者の切り捨てではないですか。

 自家用車での避難を想定しているが、走行中地震にあった際には車のかぎをつけたまま徒歩で避難する指導指針との矛盾をどのように考えていますか。

回答 ①②③④に答えるのでなく、まとめての回答で答えになっていない。シュミレーションは避難計画策定の前提ではなく、あくまでも津波・原発災害が同時に発生した場合、どれぐらいの時間で逃げられるのかの参考に過ぎないとの説明。

2. ヨウ素剤の配布体制について

 31キロ圏内市町への指導の内容(戸別事前配布か拠点備蓄か。服用規準と服用指導など)はどうなっていますか。

回答 今年、31キロ圏内40歳以下の住民にいきわたるよう配布済み。5キロ圏内は個別配布、それ以外は拠点配備。40歳以上や31キロ圏外への対応は現在ではできていない。

 屋内退避中の児童・生徒に誰が責任をもって配布し、服用させるのですか。

回答  無し

 ヨウ素剤は県または国から補助金が出るようですが、UPZの指定された地区しか補助金が出ないのですか。

回答  UPZ圏外は補助金は出ない

 

3. 災害弱者(病院入院者、介護施設・福祉施設入居者、障害者、在宅要援護者、車を持たない・運転できないお年寄り世帯など)の避難先・避難方法について

 関係施設・機関が避難先と避難手段を確保しなければならないのですか。

回答  関係施設と県・自治体が協力して確保する

 

 車を持たない・運転できない高齢者や障害者、在宅介護要支援者を抱える世帯の避難を、誰が責任を持って、どこへ避難させるのですか。

回答  施設の人々に対しては県がバスの手配をしなければと考えている。(しかし、具体的な避難先などの説明は無し)自衛隊に依頼することもありえる。在宅の要援護者の数は県として把握し  ていない。

 在園・在校中に緊急避難事態となった場合の、保・幼・小・中・高の児童生徒の避難の責任は誰が負うのですか。(施設管理者か、保護者か、当該施設の長か、避難指示者か。

回答  明確な回答なし。質問の中で、在校中の事故の場合、保護者が会社を離れ迎えに行くことになるので、会社の理解など社会的な影響がある、教育委員会とも協議する必要ありとの説明があった。

 災害弱者の避難先確保は誰がするのですか。(各施設か、各市町と避難先市町との協議か)

 老人ホーム・病院等の避難先が具体的に決まっているところがあれば教えてください。また、確保できない場合はどうするのですか。

回答  ④⑤への言及はなかった

4. 広域避難以前の屋内退避について

 巨大地震・津波災害発生、家屋倒壊・損傷のため建物の気密性喪失という条件下で、屋内退避できる健全な施設はあるのですか。また、通報手段なしという条件下では、各施設・家庭での屋内退避の指示と連絡、解除と31km圏外への避難指示は誰がどのように行うのですか。

 屋内退避から広域避難への変更が指示された場合、移動手段はどうするのですか。

 各施設への迎えのバスを手配する場合、UPZ圏内全体で何台必要ですか。その手配は誰がするのですか。

回答 ①②③への具体的な回答は無し。屋内退避は避難の重要な一部との認識を表明。

5. スクリーニングについて

 PAZUPZの住民約94万人のスクリーニング(除染を含む)をどこで、だれが主体となり行うのですか。これが決まらなければ、関係市町の避難経路も確定できません。確定の時期はいつごろですか。

回答  スクリーニングは東西つまりupz圏内の東と西側を考えているが具体的な場所は言えない段階である。他の質問への回答は無し。

 94万人のスクリーニング(除染も含む)を行う体制(機器・機材・人員)はそろっていますか。その費用はどこが負担しますか。

回答  無し

 スクリーニングに中電はどのように関わるのですか。中電の責任と必要機器・資材の準備と費用負担に関して中電と協議すべきではないですか。

回答  機材や人材に関して、中電の協力は必要であり、その要請はしている。

 スクリーニング(除染を含む)に必要な時間は、一人・一台の車に平均何分と予測していますか。

 広域避難にはマイカーの除染が必要ですが、その対処方法をどのように考えておられますか。

回答  ④⑤への回答は無し

6. スピーディーの測定値の公表はしないとのことですが、放射能拡散方向の予測をどのように行うのですか。またその情報をどのように正確・迅速に伝えるのですか。

回答  各市町に設置してあるモニタリングポストと移動モニタリング車(2台)を活用する。スピーディーは参考情報として活用することになるだろう。

 

7. 原発事故による避難生活は長期化します。長期にわたる食料・飲料水などを含む生活必需品の確保・配布は誰が責任を持ちますか。

回答  国・県・受け入れ市町になる。最終的には国が責任を持つ。後の質問への回答で、

    受け入れ先には1か月を前提に依頼している。それ以降はホテルや旅館、また仮設住宅と

    なるだろう。

 

8. 原発重大事故時の広域避難はPAZ優先、その後UPZ屋内退避後の段階的避難となっていますが、重大事故時には数時間でUPZ圏内も放射能で汚染されます。94万人の住民が被曝することなく、避難できると考えていますか。

回答  UPZ圏内は被ばくを前提に考えている。後の質問への回答でも、国も被ばくを前提に

    考えていると説明した。

9. 本年8月15日、静岡県は避難計画の策定を支援するため共にワーキングチームを作る内閣府の担当者から、避難者受け入れを打診していた関東甲信、北陸,東海地方の11県(東京を除く)から正式な報告を受け地震・津波・原発の複合災害時は、埼玉・群馬・長野・富山・石川・福井の6県で約130万人、原発災害のみの場合は、神奈川・山梨・愛知・岐阜・三重・滋賀の6県で約130万人の受け入れ可能との報道がありましたが、静岡県・県内関係市町と受け入れ先県・市町村とのマッチングは確定しましたか。また、行政機関の避難先確保も考慮されていますか。

回答  滋賀県への依頼はしていない。受け入れ先の大筋(大体)は確保しつつあるが、まだ交渉

    中であり、公表できない。後の質問で策定のタイムスケジュールは?との問いに対し、今

    年度中に避難先を確定し、全体の避難計画策定は来年度早い時期を目標としたい。(中電

    は工事完了を2年後に先延ばししたことに触れ、時間的ゆとりがあると示唆)

 

 

10.各市町の避難ルートはどうなっていますか。

回答  避難先が確定していないので、ルートは未定である。

 

11.段階的に避難となっていますが、具体的にはどのように考えておられるのですか。

回答  3000世帯ごとの段階的避難を考えている。こうすれば、車で平均2時間で31キロ圏

    外に出られる(車に乗っている時間が2時間という意味)。

 

12.ガス欠で避難できない、途中立ち往生する車も考えられます。ガソリンの補給体制はどうなっていますか。誰がどういう方法で補給するのですか。

回答  検討中である。

13.UPZの範囲指定は、焼津市は全域だが藤枝市は地区指定で全域となっていないが、なぜそのような違いがあるのですか。

また、指定地区と指定されない地区では、具体的にどのような違いがあるのですか。

回答  焼津市の希望で、31キロ圏外も含めてUPZ地区指定となった。その理由は市街(住宅

    密集地)がつながっているので、線引きができないから。

    藤枝市の場合は、市街と山間部は離れており、市と協議のうえ、地区指定されていない

    ところがあるが、指定地区外だから何もしないわけではない。

14.避難計画に関する一般市民の不安や疑問を県の担当者と直接やり取りできる場が持てないでしょうか。

回答  避難計画策定後、各市町での説明会があると思うので、必要ならそこに出かけて行き、

    説明したい。

 

    回答の文責 浜岡原発を考える袋井の会 竹野昇

 

 

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