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2015年1月 9日 (金)

平和ってなんだろう ③ 平和を守るモノ

 『平和を守るモノ』

 

 今年は西暦で2015年。それ以前の人類の社会誕生からだと数千年を経ても、人間社会(人類の世界)は平和な環境=平和な世界を作ることに成功していない。

 個人にとっても、家庭生活においても、地域社会においても、学校や職場での社会生活においても、まして国と国との関係においても、平和な状態を維持し、守るのはますます困難になっている。

 「平和を守るモノ」というタイトルを付けたが、正直そう簡単に解決できる課題ではない。科学が進歩し、高度な文明社会を築き上げてきた人類(人間)の英知=知恵=頭脳をもってしても、平和構築に関しては試行錯誤、難儀している。

 高度に発展した故に、複雑になり、解決を困難にさせている。ある意味、人類が生存するために助け合った大昔よりも退化しているかもしれない。

 人間そのものは本質においてそんなに変わっていない(進歩していない)。その個々の人間が集まって、家庭を、地域社会を、国を、世界を構成している。

 だったら、人間を野放しにせずにタガをはめる、人間が作る組織=集団=社会に、平和を破壊しないようワクをはめる。規制をかける。国家権力を行使する政治家を憲法で縛りをかける。日本国憲法9条のように、国家が戦争することを禁じる。こうするより道がないように思える。

 平和を守るモノの「モノ」とは『タガ・規制』である。具体的に法律、憲法のことである。ヘイトスピーチなどの極端な差別には差別禁止法。一般の人間が銃器を持つことができなくする銃器所持禁止法。(現代の刀狩り。アメリカも憲法を改正して是非銃器犯罪を減らしてほしい)

 差別やいじめを克服するには、家庭や学校・企業・社会での教育力が必要だからそう簡単ではないが、教育力がモノにあたる。

 貧困を克服することはもっと難しい。解決するモノは、一口では表現できない。一つの地域、国においては、税制を改革して、豊かな者から税金をたくさん集め、社会保障制度を充実させることだろう。従ってここではモノは税制・社会保障制度といえる。

 世界は貧富の格差が増大している。飢餓線上のあるいは生きていくのがやっとの国(地域)の人々が、明日の食料の心配をしなくて済む世の中にするには、どうしたらよいのだろう。

 基本的には援助でなく、自立である。しかし生活が自立できるようにするには、豊かな国からの援助=手助けが必要である。最低限、餓死しない=生きていけるようにするモノは、食糧援助だろう。国連が本来の役割を果たせば、少なくとも飢餓は防げると思う。

 大気汚染や原発災害をなくして安心して住めるようにするには、やはり規制がモノとなる。公害の発生源となる企業を法律で縛るほかない。日本は大気汚染などの公害の克服には、かなり成功したほうである。原発は違うが。。。。。。。。。。

 原発災害をなくすモノは、住民の力だと思う。再稼働を許さない力=運動だ。

 最後に戦争をなくすモノは、人々の戦争を憎み、平和を愛する心だ。その心を形にした法律=憲法だ。日本国憲法9条は、「平和を守るモノ」の最大のモノである。9条の世界化=輸出が重要だと思う。

 人類を破滅の恐怖に陥れる核兵器廃絶も大切である。そのためにまず「核兵器使用禁止法」がそのためのモノとなる。

 核以外の非人道的兵器の使用・開発・保持を禁止する国際法も有力なモノとなる。軍縮を進め、軍拡をしないことも大切なモノであるが、これは各国の政策にかかわり、しかも相手の政策が関係することゆえ、そう簡単ではない。しかしそれぞれの国の人々による「武器よりもパンを、仕事を、充実した社会保障制度を!」求める世論の力がモノとなりうる。

 解雇を完全になくすことは、経済状況もあり難しいが、不当な解雇や雇い止めは企業を縛る法律で、ある程度防ぐことができる。ここでは法律がモノといえるが、法律があっても現実には不当なことが起きている。職場でのパワハラやいじめ、長時間労働、不当解雇などをなくすには、法律というモノと同時に、不当なことには負けない=泣き寝入りをしないという闘う気持ち=意思力がモノとなる。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

>日本国憲法第9条も、元をただせば占領軍によるものです。
>この憲法は、まじめな日本人だからこそ、健気に守れてこれたのだと思います。
>なぜ、米国がこの様な憲法を創ったのか、その意図を考えもせず。

>9条の輸出と簡単に言われますが、世界中の国がこの憲法を遵守すると、本気で思っておられますか?
>大体、この憲法を創った、張本人の米国でさえ、無理でしょうね。

>ましてや、お隣の国は、交通法規でさえ、守ることが難しいのにですよ。

>あなた方の理想論にはもう、うんざりです。

戦争がおこるのは原因があるからだが、戦争の本質に全く触れず、
単に憲法で戦争を縛ればいいというのは、
何の説得力もありません。

ニュースで、ナイジェリアで10歳前後の女児が自爆テロを行い、
19人死亡したと報じられ、衝撃を受けています。
ナイジェリアでは、昨年も学校が襲撃され数百人の女子生徒が
拉致されています。
なぜ、こんなことが起こるのか。
解決するには暴力がおこる本質を見極めるべきだと思います。

あなたの主張は、概念論ばかりで当事者からの目線がなく、具体性が全くない。
昨年の沖縄知事で基地反対派が勝利できたのは、その主張に当事者意識があり、具体性があったからです。
あなたの主張は、関係ない第三者が高みから事情も考慮せずただ「戦争をやめろ」と言ってるだけ。そんな人の言うことに誰が耳を傾けるのか。

戦争をなくすには、各紛争の当事者に立ったものの見方が必要です。
尖閣諸島問題、竹島問題、イスラム国、アフガニスタン、クリミア紛争、
世界には数多くの紛争がありますが、すべて事情が違います。
それを一言「9条の輸出」で済ますのはあまりにも乱暴だし、傲慢、
私には紛争で苦しんでいる人たちを「平和を愛していないのか」と見下す侮辱にすら聞こえます!、

あーあぁ、コテンパンじゃないの。反論しないの?出来ないから?戦争をやっている所へ行って説得していらしゃいませな。安全な日本で書いているだけでなしに、当事者を説得出来てこそ価値があるんじゃないの?ピースボートに紛争地帯周遊のコースでも設定して貰って、一つづつどうぞ^^ 勿論、海自の護衛など無しでだかんね!

 ”最後に戦争をなくすモノは、人々の戦争を憎み、平和を愛する心だ” 私もそう思います。
平和を愛する心をどうやって育てるか、 自分を犠牲にしても 相手を愛し与える心、助け合う心を広げたいものです。

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