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2015年9月

2015年9月28日 (月)

長谷川健一さんの講演会に参加して

 報告が遅くなったが、9月19日、磐田市豊岡であった長谷川健一さんの講演会に参加した。

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  長谷川健一さんには、浜岡原発を考える袋井の会はお世話になっている。3年前の結成総会の講師として、さらにその年飯館村訪問の際には案内を、昨年も飯館村を案内していただいた。

 「原発に故郷を奪われて その後の飯館村」 と題して約1時間半の講演だったが、パワーポイントを使い、すっかり講演慣れされていたので、メモを取るのが大変だった。要点のみ(覚えているところのみ)、箇条書きでレポートする。

・飯館村はこの先どうなるのか先は見えない。

・しかし政府や電力会社は過去の問題にしようとしている。

・自分は過去にされないよう、事故当時から今日まで、飯館村で何があったのか、写真やビデオに納め記録を取り続けている。放射線量の測定も続けている。将来被曝が原因で村民が健康を侵されたとき、政府や東電に証拠を突きつけるためにも、きちんとした記録を残すことが大切だと考えている。

 また色々なところに招かれて講演するのも、飯館村で、福島で何が起きているか、日本中の人たちに知ってもらいたいから、忘れられないようにするためである。

・先日の大雨で飯館村のフレコンバッグ(汚染土や草を入れた袋)が流されたが、自分の前田区でも50袋流された。

・飯館村は原発から30~45キロ離れている。それにもかかわらず、プルトニウムまで降り注ぎ、現在もきのこ類は高濃度に汚染されている。

・菅野村長と自分は今は立場は違うが、以前は酪農農家仲間であり、選挙の時、自分は出納責任者として協力した。いわば右腕の間柄であった。

 彼は「村を守る」立場から、住民を早期に避難させず、今では早期の帰還を促進しようとしている。村作りをしてきた彼の気持ちから、村を荒廃させたくない、村に村民が帰ってきてほしいとの彼の気持ちはよく理解できる。

・スピーディーの予測情報は当たっていた。北西の風で飯館村はひどく汚染されていた。しかし、国も県も村もそれを隠し、住民を早期に避難させなかった。大学の先生(長崎大の山下教授、福島県立大の副学長になった人物を指すと思う)が、「安全だ」というので自主避難した住民が戻ってきた。

・京大の今中先生が汚染調査をし、それを村長に報告して避難すべきだと提言したが、村長は受け入れなかった。

・事故から1か月後、国は飯館村を計画的避難区域に指定したが、その前日、村ではPTAの会合が開かれ、当局は「安全宣言」をしていた。

・結局一番遅く非難した飯館村の住民は避難を受け入れてくれるところがなく、皆バラバラになった。

・自分の家族は4世代が住んでいたが、仮設は狭く、分かれて住まざるを得ない。息子は酪農を継ぐと決意し、これから規模を拡大しようとしていた矢先に事故が起きた。

・4月30日、牛をどうするか決断を迫られた。政府はとさつ処分しろという。自分はここでは酪農を続けることは不可能だと思い、廃業することに決めた。

・自分が一番恐れていたのが自殺者が出るのでは?だった。残念ながら恐れていたことが起きた。南相馬の酪農家で「原発さえなければ」と書き残して自殺した彼はよく知っている酪農家仲間だった。

・飯館村の最高齢・102歳のおじいちゃんも自宅を離れたくない、避難すれば自分が足手まといになると自殺した。

・前田区は56戸。自分は区長として、バラバラになってはダメ、仮設はまとまって住めるようにすべきだと考え、伊達市の仮設に24戸の地区の住民が住んでいる。

・自分の母は認知症になった。しかし、地区の人たちが同じところに住んでいるので、徘徊しても教えてくれる。助け合うことができる。妻は集会所の職員を務めているが、住民の協力で助かっている。

・飯館村でも除染がおこなわれているが、山が多い村は除染してもすぐもとに戻ってしまう。モニタリングポストが設置されるところは土を入れ替え、徹底的に除染するから数値が低いが離れたところで計測すると上がる。例えばモニタリングポストでは0,9でも、4メートル離れたところでは2,4、10メートルでは3マイクロシーベルトになる。

・国は少ない数値のデータで病気と原発事故との因果関係がないようにするので、自分で計りデータを残している。

・田んぼの除染は一番栄養のある表土を5センチ剥ぎ取り、栄養の無い山土に入れ替えている。その除染した土を入れたフレコンバッグで、農地の四分の一から三分の一が仮置き場となっている。

・年1ミリシーベルト以下が国の基準であったが、村長は5ミリでも帰還できるといい、復興計画を立てている。

 村の要請で今では国も5ミリでも帰還できるというようになった。チエルノブイリでは5ミリは強制移住。レントゲン検査区域でも5,2ミリが一般人の制限値である。

・飯館村の住民は避難が遅れたので、福島県では一番被ばくしている。今中先生の調査では、平均7ミリシーベルト被ばくしている。これは原発がある双葉町の住民よりも高い。

 自分は13ミリ被ばくしている。子どもの被ばくの実態は分かっていないが、心配だ。

・県や村は、被ばくに関して甘い考えを持っている。福島の子ども104人が甲状腺がんとなった。妻はこれまでなかったのに喘息になり入院した。村にはスズメやトンボがいなくなった。

・昨年、飯館村民救済弁護団(弁護士95人)ができ、東電を相手取って、「原発被害糾弾 飯館村民救済申し立て」訴訟を起こした。自分はその団長をやっている。原告は3,029人。(村の人口は6,200人)。村当局の妨害があったが、村民の半分が原告になってくれた。

・村長は2017年避難解除にしたいと言っている。しかし子供や若い人は戻らないだろう。自分は戻りたいと考えている。作物はそばがいいだろうと思っている。手間暇をかけづに、機械で作ることが可能だから。何もしなければ広大な荒れ地となる。しかし戻って農業ができる様にするには現状ではダメだ。作物を作っても、誰が買ってくれるだろうか? 放射能に汚染された作物ができたら、風評被害で売れない作物になった時、それを補償する仕組みにしなければダメだ。

2015年9月27日 (日)

健康と気力について

 26日、妻と共に浜松市にある聖隷健康診断センターで人間ドッグを受けた。車にも車検があるように、人間も1年に1回ぐらいは定期点検が必要だ。

 僕が人間ドッグを受けだしてから、もう20年以上になる。確か45歳ぐらいの時に初めて受診したと記憶している。

 現職のころは、要再検査の判定も出たが、退職してからは、幸いにも再検査の判定が出たことがない。

 今回も昨年とほぼ同じ結果だったので、ほっとしている。妻も再検査なしだった。しかし結果報告書をよく見ると、問題もある。

 聴力で高い音が聞き取りにくい判定。血小板が少し少ない。胃部エックス線はC判定。所見に慢性胃炎と書かれている。眼底所見は緑内障(これは10年ほど前から分かり、眼圧を下げる目薬を差し続けている。)

 前立腺PSA結果は問題ないが、自覚症状として前立腺肥大で尿が細い。夜中少なくとも1回はトイレに行く。男の病気で誰にでもあることだと諦めている。

 脚の毛細血管が充血し、脛が汚くなってきた。赤黒いところがある。面談の医者に相談したら、血管外科に行ってみたらとアドバイスされた。この脚の毛細血管充血は昨年自分で気づき、かかりつけの皮膚科の先生によると、ウオーキングをすればするほど下肢に血がたまる、老人性の症状で直らないと言われた。昨年より赤黒いところが増えてきたので、少し心配である。

 68年も体を使っているので、多少の問題が出るのは当たり前。一番恐ろしいガンや脳梗塞・心臓病の疑いがないので、まあこんなものかと安心している。

 健康でいられるのは本当にありがたい。色々やりたいことができる。やろうとする気力がわく。実は人間ドッグを受ける前日は、夜トイレに行くとき体がふらつき、少し心配になった。体に力が入らず、気力も出ない。しかし一晩寝たら元に戻ったので、単なる農作業疲れだったのだろう。

 時々風邪をひいたり、体がだるくごろごろする時がある。そんな時は何もする気力がわかない。この気力がわかなくなることを僕は一番恐れている。

 元気が出ない、気力が出ない状態になると、今取り組んでいるもろもろの活動(市民運動だけでなく、ウオーキングや農業・山仕事、ボランティア活動など)が面倒になる。やる気が失せる。パソコンに向かってブログを書く気にもなれない。

 聖隷の「私のいきいきプラン 生涯目標」に、今年はこのように書いた。

『 80歳まで現在やっていることがやれるようにする。 』

 昨年同じ欄には。

『 80歳まで現在の体力・気力・健康を保つ。 』

 

2015年9月25日 (金)

映画「戦場ぬ止め」を観て

 9月18日、国会前での行動に参加した後静岡市に戻り、18:30からの映画「戦場ぬ止め」上映会と三上知恵監督のトークショーに参加した。

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 三上監督に話を聞いているのは、友人の富田君。彼は上映後舞台に上がり、涙ながら映画の感想をまず述べた。それほど感激的な素晴らしい映画だった。

 三上知恵監督は、「標的の村」で主として高江の住民に焦点を当てたが、今回は辺野古新基地建設阻止に体を張っている人たちに焦点を当てている。

 カメラとマイクを向ける人たちの素顔と本音を引き出すのが、とても上手だと思う。山城博治さん、島袋文子さんたちの言葉が印象的で、沖縄の人々の本音と魂・精神がよく理解できる。

 僕も辺野古の現場に時々立つ人間だから、映画に出てくる人物は大体知っているが(顔だけの人もいるが)、深いところで何も理解していないことを恥じた。

 辺野古区とティーマ漁港の漁民も登場する。彼ら・彼女らは保証金をもらい、反対運動をしていない人たちだが(中には反対派に対立する立場の人もいるが)、その人たちの本音は海を愛し、出来ることなら基地を作ってほしくない気持ちを持っていることが伝わってくる。

 トークでも三上監督が話していたが、本土のジャーナリストはいわば「基地賛成派」の地元民に接触し、表面的な基地容認の声しか引き出していない。それを割れる沖縄の世論としてある意味利用して記事にしている。

 しかし三上監督は、表面上はそうであっても、深いところで違う地元民の心をうまく引き出している。僕も映画を観るまでは、保証金をもらい防衛局の監視船として大浦湾にでている漁民に反感を持っていたが、この映画を見終わって、自分の表面的な沖縄人の見方を反省させられた。

 来週、翁長知事が埋め立て承認を正式に取り消す! 沖縄と本土政府との全面対決となる。沖縄の人々が何故辺野古新基地に反対するのか、その本当の心を理解するにふさわしい映画だと思う。是非多くの人に観てほしい。

 静岡市のシネギャラリーと浜松市のシネマイーラで、10月3日から一般公開される。浜松のシネマイーラの上映時間は、14:15~16:25. 10月9日まで。

 

2015年9月23日 (水)

農作業 自然の都合

 農業は自然そのもの。自然の都合にこちらの都合を合わせるほかない。(ハウス農業は別だが)

 9月は活動が忙しいが、農作業の時期でもある。この時期を外すと、さつまいもの収穫に影響が出るし、秋・野菜冬の種まきを逸する。夏物野菜を片づけ、畑を耕すのも9月である。

 そんなわけで、人々が5連休で遊んでいるとき、僕は農作業に精を出している。紅芋ほりを先日行ったが、真っ赤ないもが土の中から出てくるのを見ると、実にうれしい。俗に言う収穫の喜びだ。昨日さつまいもの味噌汁を作って味わってみたが、美味しかった! 蒸して食べてみたいとも考えている。

 今日は大根とかぶの種まきをする。2日前から草を取り、畑を耕し、今朝畝を作った。好天気に恵まれ、作業がはかどるが、日中は暑い。水を飲みながら、熱中症にならないよう気をつけている。

 草ぼうぼうだった畑がよみがえった様子を写真に収めて、アップしたいと思っている。

2015年9月21日 (月)

安保法を無効にするために

 安保法を発動させない、廃止にするための息の長い闘いがこれから始まる。そのため、24日袋井駅前で配布するちらし原案を作成した。事務局のほうで、修正を加え、ちらしらしくしてくれることになっている。

 

安保法成立しても憲法違反の法律! 国際紛争の解決に軍事力を行使しないと明記した憲法は生きている!!!

 

 

 

 法律の専門家の多数が違憲であると反対し、多くの国民が反対したにも関わらず、残念ながら安保法案は19日未明自民・公明の数の暴挙で可決成立しました。

 

 しかしこの安保法制は、憲法違反である事実は変わりません。『 憲法98条 この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。 』

 

戦争を放棄した憲法9条が存在する限り、安保法は無効である!

 

 

 

 安倍政権の勝手な憲法解釈で安保法が成立しても、98条にあるように憲法に違反する法律は効力を有しません。時の政権の判断で実際に自衛隊が海外で武力行使をする事態になった時、違憲訴訟が起こされます。元最高裁長官の山口繁氏をはじめ最高裁判事を務めた方たちが、集団的自衛権行使は憲法違反と主張されています。裁判で安保法に基づく自衛隊海外派兵は違憲判決が出る公算が大です。

 

 

 

民意を反映した国会のチェック機能を高めるには、来年夏の参議院選挙が大切

 

 

 

 安保法賛成の自民・公明が多数を握る国会を変えれば、自衛隊が米軍の後方支援をする、海外で武力行使をすることを許さないことが可能となります。来年夏の参議院選挙で野党が多数になれば、国会の不同意というチェック機能で、戦後日本が守ってきた戦争をしない国を変えないことが可能です。

 

 さらに次の衆議院選挙で政権交代が実現すれば、安保法を廃止することができます。私たちはあきらめる必要はありません! 今回、若者が「民主主義ってなんだ?」と声をあげ、自分たちの意思を街頭で表現するようになりました。

 

 主権者である自分たちを無視する政治に対し、「選挙に行こう!」と街頭での訴えと並行して、選挙で自分たちを無視した議員を落選させる、自分たちの思いを代弁してくれる政党や候補者に投票しようとシールズの若者たちも呼びかけています。

 

今回の大きな運動から、民主主義・憲法・日本の安全保障・国際平和などについて考えましょう。

 

                  袋井憲法9条の会

 

 

 

2015年9月20日 (日)

安保法案強行採決は歴史の転換点 その現場に立つ 2

 昨日に引き続き18日も国会前に立った。東京に住む息子の家に泊めてもらったので、現場に着いたのは8時半ごろ。すでに多くの人が国会周辺に集まりだしていた。中には徹夜で頑張った人もいる。

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 日本山妙法寺のお坊さんたちが太鼓をたたきながらお経を唱えていた。僕は彼らと2回静岡県内を歩いたことがある。1回目はイラク戦争反対のピースウオークで。2回目は沖縄から出発して基地問題を訴える行進に参加した。

 そのようなつながりがあるので熱心に平和を訴えるこの日本山妙法寺の人たちには親近感を持っている。9時から集会が始まるまで約30分間、彼らの脇で一緒に「安倍政治を許さない」プラカードを持って立ち続けた。

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 9時からの集会に国会議員が駆けつけ、深夜の参院特別委員会での強行採決の状況を詳しく報告してくれた。何を採決したのか、誰が賛成し、反対したのかも分からない、議事録にも取れない、むちゃくちゃな状況での採決は無効である!と、怒りの報告に参加者一同「採決は無効!」と呼応した。

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 ビニールカッパを着て話しているのが、高田健さん。彼は2回掛川で講演してくれたことがある。総がかり行動実行委員会のかなめの方だ。昨夜から徹夜で参院特別委員会を監視、国会内で頑張る野党に激励の声を上げ続けたことを淡々と報告された。

 さらに、「今日18日は日本が中国侵略した歴史的な日である。このような日に安倍政権は再び日本軍が海外で武力行使ができる=戦争ができる法律を成立させようとしていることを、断じて許すわけにはいかない。」とスピーチされたことが印象深く、参加者の心に届いた。

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 11時の集会まで時間があったので、憲政記念館でトイレ休憩した。国会を無視、憲法を無視、民主主義を破壊する安倍政権を、「憲政の神様」尾崎行雄はどのように見ているだろうか?

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 11時前にちょっとしたトラブルがあった。高田健さんと「俺たちにも発言させろ」と激しくやりあっている男のグループ(後でわかったが幸福の科学のメンバー)が、「安保法制賛成」と書いた横断幕とプラカードを総がかり行動のステージ前に掲げようとした事件?だ。

 彼らの言い分は「表現の自由」「言論の自由」。しかしそれは別のところでやるべき。彼らの行為は法案に反対している僕たちの集会と行動を妨害するものだとして、実行委員会は毅然と排除し、警察も彼らを排除した。

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 この日は国会見学の小学生が正門前からたくさん出てきた。道路の反対側で大勢集まっている僕たちに小学生たちは興味津々。「なんだろう? 何のためにこんなにたくさんの人びとは国会前に集まっているのだろう?」と不思議に思ったに違いない。

 引率の先生が帰りのバスの中で児童の疑問にきちんと説明したかどうかはわからないが、きっと自宅に戻って子ども達は親に目撃したことを話すだろう。

 子どもたちなりに、平和について、民主主義について、憲法について、考えるきっかけになってくれたらと願う。

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 辻本清美衆議院議員は昨夜に続いて駆けつけ、テンポの良い清美節で安倍政権を糾弾。

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 俳優の石田純一さんも昨夜に引き続き来てくれた。彼はこの日は1時間近くこの現場に立ち続けた。国民の少数の支持しかない自民党が多数を握る小選挙区制の欠陥を数字をあげて鋭く指摘。憲法・平和を守りたい彼の強い意志がよく伝わってきた。

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 たまたま僕の隣に英語で自分の思いを伝えようとしている女性がいた。話かけると、なんと彼女はロンドンでもこの布を掲げてアピール活動をされているとのこと。イギリス人と結婚しロンドンに住んでいるが、自分の思いをアピールするためにこの現場に立っているそうだ。フランスの記者が英語で彼女にインタビュー。

 イギリスに住んでいると、中東の戦争に介入することが自国民をどれだけ危険にさらすか良く分かる。日本は憲法を守り武力行使をするべきではない、と彼女は強い危機感を持っておられた。

 彼女が掲げている英文のメッセージの意味。 『 私は法律で全ての戦争を放棄した日本人であることを誇りに思っています。日本国憲法を守ろう。 』

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 午後3時以降、どんどん人が増えてきた。石川一雄さんの奥さんも来られていた! 僕は夕方静岡市で、三上知恵監督の映画「戦場ぬ止め」の上映会と彼女のトークがあるので、後ろ髪を引かれる思いで4時ごろ現場を離れた。

2015年9月19日 (土)

安保法案強行採決は、歴史の転換点 その現場に立つ 1

戦後日本がそれなりに守ってきた海外で武力行使をしない国=平和国家というブランドを根本的に転換させる歴史的な過ちを、世論の力で何とか阻止したいとの思いで、17日早朝袋井駅前での定例活動を終えてから、17日午後から18日午後にかけて国会前での総がかり行動に参加した。

 主として写真で現場の様子をレポートする。

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 午後12時40分に現場に到着。雨にも関わらずすでに多くの人々が詰めかけていた。

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 トイレに行くため憲政記念館に向かったら、国会前庭園入口に掲示されていた。公明党の堕落に憤慨し、離党した方が掲示活動を行っている。写真は路上に並べられていて、もし法案が成立させられたら、それに協力した公明党議員を踏んづけてもらいたいと話していた。

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 国会前の道路を占拠する警視庁の装甲車と機動隊員。15日と違って、道路に参加者が出れない様厳重に警備していた。

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 大雨なのでトイレ休憩と雨宿りを兼ねて、大勢の人たちが憲政記念館レストラン前の休憩スペースに集まっていた。僕も軽い夕食はここで済ませた。

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 同じ思いの人々が続々集まってくる。静岡の仲間や朝鮮通信使友情ウオークの遠藤隊長や川越の小川さんも来ていた。

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 総がかり行動の集会は、1時、3時、4時半、6時半と断続的午後8時45分まで続けられた。民主・共産・社民の国会議員がそのたびに駆けつけ、国会での取組を報告してくれる。写真は社民副党首の福島瑞穂さん。特別委員会での強行採決は不当・無効と採決もどきの様子を報告してくれた。

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 午後8時ごろ、警察が設置したフェンスを外して、学生の一団が車道から正門前に行進してきた。それを合図に歩道にいた僕らも車道にあふれるように出た。警察も自ら引いた。

 主催者発表で3万人が参加。これだけの人が集まると、国会周辺の歩道では人を収容できなくなる。車道を解放せざるを得ない。おそらく警察も混乱を避けるため、あらかじめ計算しているようだ。

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 この日は東京に住む息子のところに行くため、僕は現場を9時前に離れたが、多くの人たちは遅くまで強行採決をさせないため声を上げ続けた。

2015年9月16日 (水)

原発・安保法案廃案・辺野古埋め立て阻止

昨日(15日)は忙しい1日だった。早朝は、憲法9条の会として17日駅前で配布するちらしの原文作成。

 午前は静岡地裁で行われた浜岡裁判に原告として出席。お昼は弁護士と原告団との昼食会。

 その後東京へ向かい、国会前行動に参加。戻ったのは深夜だった。

ちらし原案は下記。

 

安保法案強行採決は民主主義の破壊

 

 

 

 世論 法案反対54%、議論尽くされていない75%

 

   今の国会で成立させる必要がない68% (朝日新聞調査)

 

 

 

 安保関連法案(全部で11もの自衛隊の海外での武力行使を可能にする戦争法案)は、全く国民の理解が得られていません。国会の審議でも安倍首相や中谷防衛大臣の答弁はあやふや、二転三転。

 

 14日の参議院特別委員会でも、安倍首相はこれまで集団的自衛権を行使する唯一の具体例としてホルムズ海峡での機雷除去をあげていましたが、「現在の国際情勢に照らせば、現実問題として発生を具体的に想定していない」と答弁。

 

 疑問だらけ、審議が尽くされず、安倍首相自ら「国民の理解は得られていない」と認める(14日の国会)法案の強行採決は、与党自民・公明による民主主義の破壊です。

 

 

 

集団的自衛権行使は憲法が認めていない、法案は違憲が明確

 

 

 

 政府が集団的自衛権行使の論拠にしてきた最高裁砂川判決は、米軍の駐留を認めたにすぎず、裁判に関わった入江元最高裁判事のメモでは、『 「自衛のための措置をとりうる」とまではいうが、「自衛のために必要な武力か、自衛施設をもってよい」とまでは言わない 』とコメントされていることが最近明らかになっています。集団的自衛権は全く想定していません。

 

 ほとんどの憲法学者・弁護士、元法制局長官や最高裁長官経験者ですら、安保法案は憲法に違反すると指摘しています。

 

 

 

国民の生命や安全を守るのに、安保法案は百害あって一利なし

 

 

 

 海外で活躍するNGO関係者は、日本が米軍と共に武力行使をするようになれば、自分たちが敵とみなされ危険にさらされると、こぞって法案に反対しています。

 

 これまで「戦争をしない平和な日本人」と評価されていたことで助けられてきた、「平和ブランド」の価値を壊さないでと訴えています。

 

 多くの人が海外旅行をする時代になりましたが、自衛隊が武力行使をすればその相手側の人たちの敵意・憎しみは、日本人全体に向けられ、海外で日本人がテロにあう確率が高まります。日本国内で無差別テロが起きるかもしれません。

 

 

 

13日袋井でも戦争法案廃案を求めて集会・デモ行進をしました!

 

 13日午後1時半袋井駅北口広場で行われた集会には、約70名の市民が参加。その後「強行採決絶対反対」「法案廃案」を訴えてデモ行進をしました。

 

             袋井憲法9条の会

 

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  写真は裁判終了後、弁護士会館での報告会と昼食会。 浜岡裁判の最大の争点が、地震・津波に浜岡原発が耐えられるのか、震源域の真上にある原発を永久停止することが県民ひいては首都圏の住民の命と暮らし・経済を守る、このことをどう考えるのか、になりそうだ。

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 国会前に着いたのは午後3時15分ぐらい。民主党の阿部知子衆議院議員がスピーチを行っていた。

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 辺野古総合大学を参考にした、学者を講師に招いての「国会前憲法学習会」も行われていた。

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 ママの会のスピーチ。

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 社民党党首・吉田さんのスピーチ。彼はスピーチが上手ではない。この後スピーチした共産党の女性議員(失礼ながら名前をメモし忘れた)のほうが滑らかだった。

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  9条の会事務局の中心メンバーで、総がかり行動を実質的に取りまとめている高田健さんが、厳しい状況とここ数日の具体的行動を説明。

 翁長知事埋め立て承認取り消し着手を受けての緊急行動があると聞き、首相官邸前に向かった。一坪反戦地主会の主催。

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 糸数慶子参議院議員のスピーチは歯切れがよいのだが、写真はピンボケになってしまった。

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 辺野古で記録映像を撮り続けている映画「圧殺の海」の監督・影山あさ子さんに、日が落ちる前に写真を撮ってもらった。

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 7時半ごろ国会前に戻り、14日車道を埋め尽くした光景を期待したが、集まっていたのは数千人ぐらいだったと思う。それでもすごい熱気。シールズの若者のコールに呼応して、参加者の「戦争法案廃案!」「強行採決するな!」の声が、国会前に響いた。

2015年9月14日 (月)

戦争法案を廃案にするために 袋井市での総がかり行動報告

 昨日13日午後1時半から、JR袋井駅北口広場で、戦争法案廃案を求める集会を開き、2時から市内中心部をデモ行進した。

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 多様な立場の人が参加できるように、総がかり行動袋井実行委員会(代表は袋井憲法9条の会事務局長の浅田さん)を作り、その主催の実施。現職の市議会議員4名も参加。リレートークでは80歳の元袋井連合自治会会長の早川さんや、浜岡原発を考える袋井の会代表の松倉さん、高校1年生の発言もあった。

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 袋井市でのデモ行進は何十年ぶり。デモ指揮は僕がやれとの声がかかり、デモの先頭を歩いたが、田舎街故交通の渋滞もなく(通行人もほとんどいないが。。。。。。)スムーズに終えることができた。

 あらかじめコールの言葉を用意し、出発前に皆さんに披露したが、実際に歩きながらやってみると「長い! 言いつらい!」との苦情が出て、ありきたりの短いものに修正した。

 当初用意したコールの言葉(叫ばなかったフレーズ)

安保法制は戦争準備   安保法制は憲法違反   安保関連法案は戦争法案

憲法違反の戦争法案絶対反対   武力では平和を守れない 

戦争しない国は私たちの誇り   安倍政権の暴走止めよう

自民・公明は国民の声を聞け   若者を戦場に送るな

自衛隊員を「殺し・殺させるな」   違憲の法案は撤回しろ

憲法のルールを守れ   殺し合いは絶対にダメ

国民多数の声を聞け   「世界の宝」憲法を守ろう

 今回の行動の参加者は約70名。 国会前や大都市では今週は連日行動だが、袋井ではその力量がないので、週に一度定例となっている早朝駅前行動を17日にやる。そのちらし原案を作成しなければならないが、情勢が流動的なので書きつらい。

 情勢により、他地域に出かけて強行採決をさせない行動に参加することも考えている。

2015年9月13日 (日)

辺野古埋め立て阻止国会包囲行動に参加報告

 12日、辺野古埋め立て阻止国会包囲行動に参加した。静岡市から「沖縄を語る会」のマイクロバスで25名が参加。

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 午後1時半から始まったオープニングの様子。「沖縄を返せ」など、辺野古ゲート前で歌われている歌が、三線の響きとともに国会前にこだました。「オバマ大統領にはがきを」運動をされ、その後辺野古で活躍されている赤嶺さんも歌ってくれた。

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 2時から集会が始まり、ヘリ基地対策協議会共同代表・安次富浩さんが、「政府は今日から工事を再開した。翁長知事は14日に埋め立て承認を取り消す手続きに入ることを発表するだろう。我々は翁長さんを支え、絶対に新基地は作らせない。沖縄のことは沖縄が決める!」と、力強く決意表明をされた。

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 上は玉城善和・島ぐるみ会議事務局長。沖縄の誇りにかけて新基地建設を阻止すると表明。

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 沖縄選出の照屋・赤嶺・糸数国会議員の挨拶。

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 このころは、国会前は人でいっぱい。最終的に主催者発表で、2万2千に集まった。

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 作家の鎌田さんも登壇。大和(日本)が沖縄を差別し、苦難を強いてきた戦前・戦後の歴史を克服するためにも我々本土に住む人間は、なんとしてでも辺野古新基地建設をストップさせねばならいと、訴えられた。僕は彼の思いに深く共感。

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 琉球シールヅの若者の「時にはオリオンビールや泡盛を飲みながら、楽しく反対運動をやっていきましょう」発言は、参加者から喝さいを浴びた。若者がいるだけで元気が出る!

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 写真では良く分からないが、「沖縄を語る会」代表の池田さんも挨拶。国会前での行動は今年3回目だが、初めて静岡から発言した。

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 希望の牧場の吉沢さんも来ていた。その他「辺野古リレー」のT君や、高江でお会いした会津若松の片岡牧師、大阪の服部良一さんなど、知っている人たちの姿も目にした。

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 この日の行動は本土世論に訴えるアクションだが、辺野古阻止では現地での行動が一番大切。9月はスケジュールがいっぱいで行けないが、10,11月に日程を調整して、辺野古・高江に行きたいと思っている。

2015年9月11日 (金)

アクションあるのみ

 昨日は、一日中、戦争法案を廃案にするため袋井でできることに取り組んだ。

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 上は袋井憲法9条の会事務局長の浅田さん。下は僕。 早朝駅前(6:40~7:40)行動はこのようなスタイルでチラシ配布とマイクでのアピール活動をしている。

 午前はお昼まで、自分の住んでいる町と隣町へ、13日袋井での総がかり行動の案内ちらしをポスティング。

 午後は9条の会員宅へちらし配布活動。夜は、13日の打ち合わせ会合。市民運動が活発でないので、積極的に集会やデモに自分から参加してくれる人が少ないのがつらい。

 今日は電話でお誘い活動。やるっきゃない!

 明日は辺野古埋め立て阻止国会包囲行動で東京へ。

2015年9月 9日 (水)

安倍政権退陣しか道は開けない

 昨日、辺野古協議物別れについて書いたが、このことに関し、菅官房長官は露骨な沖縄差別・無理解発言をしている。

 翁長知事の「普天間問題の原点は、戦後の米軍による土地強制収用」発言に対し、菅長官は「戦後は日本全国、悲惨な中で皆が大変苦労して平和な日本を築いた」と反論したことが分かった。

 施政権がアメリカに売り渡され、、米軍支配のもと、塗炭の苦しみを強いられた沖縄の人々の気持ちが、全く理解できていない。オール沖縄が新基地建設反対であるにも関わらず、辺野古移設を強引に進める安倍政権の本音が、菅氏の発言によく表れている。

 安保関連法案に関しては、多くの憲法学者・法律家がこぞって憲法違反を指摘、元最高裁長官や内閣法制局長官が「集団的自衛権行使は、憲法上認められない。」と指摘し、戦争法案廃案の大きな国民的運動が広がっているにもかかわらず、それらを全く無視して、15日中央公聴会、16日採決を、安倍政権が決めたと報道されている。

 原発再稼働しかり、労働者派遣法改正案のゴリ押ししかり、安倍政権は強権的にやりたい放題である。

 その安倍首相が無投票で自民党総裁に再選される。日本の政治を正すには、安倍政権退陣しか道はない。

2015年9月 8日 (火)

沖縄県と政府との協議、物別れ

 昨日首相官邸で開かれた協議が平行線に終わった。僕たち座り込みに参加している者にとっては、最初からわかっていたことだ。

 政権側の意図は、沖縄の分断。辺野古移設や北部訓練場ヘリパッド容認の保守首長およびそれを支える陣営の抱き込み作戦で、翁長さんをささえる体制を崩すことにあった。

 これがどの程度浸透したかは、今後明らかになるだろう。しかし、翁長知事の記者会見を聞いていると、知事の辺野古阻止の姿勢は変わっていない! 彼を支える基本的陣形も変わってはいない。

 一刻も早く、翁長知事が埋め立て承認を正式に取り消す手続きを進めてほしいと願っている。

 12日午後2時から、辺野古埋め立て阻止の国会包囲大行動がある。政府がボーリング調査を再開・埋め立てを秋にも行うと言明している、その沖縄無視・差別に対し、本土の人間がどれだけ集会に結集するか、僕たちの姿勢が問われている。

 静岡県からは、マイクロバスで東京の集会に参加する。

 このブログを読んでくれている方で、関東方面の人は、是非ご参加お願いします。

2015年9月 7日 (月)

孫娘

 土日にかけて、東京に住んでいる息子夫婦が赤ちゃんを連れて袋井に帰ってきた。安保法案廃案の集会・デモへの参加をお休みにして、久しぶりに家族水入らずの生活を送った。

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 孫娘の名前は、愛。まだ6か月。愛ちゃんたちの世代に平和の日本をバトンするためにも、安保法案は是非廃案にしたい。

2015年9月 5日 (土)

安保関連法案を廃案にするために 2つのちらし原稿

 袋井憲法9条の会として、毎週駅前で戦争法案廃案のアピール活動を行っている。下記の最初の文章は9月3日用に作成したちらし原稿。 その下は来週用のもの。実際に配布するちらしは、事務局が写真やイラストをつけ、字や文章の大きさ・配置などを工夫し、文章も多少修正して作成してくれている。僕はそうした技術がないので、全て事務局長に任せている。事務局長のおかげで、ちらしは読みやすいものになっている。

 

戦争法案廃案・安倍退陣・国会包囲に12万人参加

 

 

 

 新聞テレビでも報道されましたが、8月30日午後2時から始まった戦争法案廃案・安倍退陣を求める国会包囲集会に、高校生・大学生・青年・若いお母さんを含む12万人が全国から集まりました。袋井からも参加しました。

 

ほとんどが個人参加です。日本が戦争に参加できるようにするこの法案は絶対認めるわけにはいかないとの思いが、人々を自発的に行動に駆り立てたのです。

 

 

 

民主政治は、議会に全て任せるのでなく、民意を反映しない政治に、NO!の声をあげる=集会・デモで意思表示をすることも、政治参加です

 

 

 

 選挙で1票を投じることだけが政治参加ではありません。「おかしい。これは間違っている。認められない」と思いながら、国会まで行くのは大変だし、どうしたら良いのか戸惑っている方も多いと思います。

 

身近なところで安保法案反対の集会やデモがあれば、参加しやすいです。30日、袋井市でも午後3時から駅北口で戦争法案廃案の行動があり、33人が意思表示をしました。掛川市や森町でも集会が行われました。

 

 

 

9月13日、戦争法案廃案・袋井総がかり行動を行います

 

 

 

 実行委員会方式で誰でも参加できる集会を、13日午後1時半から袋井駅北口広場で行います。約30分リレートーク、その後市内デモをやります。黙っていられないとお思いの方、一緒に参加しませんか。

 

 

 

今月前半が国会の山場、世論の力で強行採決を阻止しましょう

 

 

 

 東京だけでなく全国各地で憲法違反の安保法案廃案の声をあげ、世論を高め、自民・公明政府与党が強行採決できない状況を作り上げましょう。未来の世代に、あの時何をしていたの?と問われ、胸を張って自分も反対運動に参加したんだよと答えられるようにしましょう。

 

 

 

                 袋井憲法9条の会

 

 

 

  

山口繁最高裁長官「集団的自衛権行使は違憲」と表明

 

 

 

 安全保障関連法案について、山口繁・元最高裁長官が9月1日、朝日新聞の取材に応じ、「集団的自衛権の行使を認める立法は違憲だと言わざるを得ない」、「集団的自衛権の行使は憲法9条の下では許されないとする政府見解の下で、予算編成や立法がなされ、国民の大多数がそれを支持してきた」、「従来の解釈が憲法9条の規範として骨肉化しており、それを変えるのなら、憲法改正し国民にアピールするのが正攻法だ」と述べられています。

 

 安倍首相が砂川事件最高裁判決を法案の合憲性の根拠としていることに対しては、「当時の最高裁が集団的自衛権を意識していたとは到底考えられない」と否定的な見解を示されています。

 

 さらに安倍内閣を、「法治主義とは何か、立憲主義とは何かをわきまえていない。憲法9条の抑制機能をどう考えているのか」と厳しく批判されています。

 

 

 

憲法に基づいて政治を行うのが立憲主義・民主主義・法治主義。安倍政権はその基本を破壊しようとしている!

 

 

 

 ほとんどの憲法学者、内閣法制局元長官・元最高裁判事、日本弁護士会といった法律の専門家が、安保関連法案を「違憲」、「立憲主義の破壊を許すことができない」「法案を可決させることは国の基本を壊すこと」と表明され、法案を廃案にすべきだと主張されています。

 

 

 

自民・公明政府与党議員は専門家の意見を尊重せよ!

 

 

 

 国会で審議されればされるほど、法案の矛盾がボロボロ出てきて、安倍首相や中谷防衛大臣の答弁も2転・3転。にもかかわらず、政府与党は9月中旬に参議院で強行採決して違憲法案を成立させようとしています。憲法99条は、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。」と定めています。

 

 自民公明の国会議員は、憲法の規定に従い、違憲法案を強行採決すべきではありません。専門家・国民の声・意見に耳を傾けるべきです。

 

 

 

世論の力で憲法9条を守り、戦争法案を廃案にさせましょう!

 

 

 

 袋井市でも13日午後1時半、袋井駅北口広場で戦争法案廃案を求める集会を開きます。その後市内をデモ行進します。袋井憲法9条の会だけでなく、市内の多くの団体や個人が総がかり行動として取り組みます。

 

 1時半から約30分、リレートーク形式で参加者が色々な思いを語ります。聞きに来てください。よかったら行進に加わってください。           袋井憲法9条の会 

 

 

 

2015年9月 1日 (火)

福島訪問レポート 希望の牧場

 8月27日午前約1時間、吉沢正巳さんの希望の牧場を訪れた。今回で昨年に続き2回目の訪問となる。

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 代表の吉沢さんからたっぷりお話を伺った。お話の要約。

・浪江町の農業は水源ダムが汚染されているから、ダメだろう。住民は人口の1割、老人しか帰ってこないだろう。

・浪江では400人が原発災害関連死している。中には刺身包丁で自殺した人もいる。

・福島の水力・火力・原発で首都の電気三分の一を供給してきたが、今は棄民、見捨てられようとしている。

・事故でよくなったことは、高速道路料金が無料になったことぐらい。

・福島第一原発の3号機はプルサーマル発電をしていた。僕は爆発で黒煙が上がったのをこの目で見ている。おそらく核爆発したのだろう。

・南相馬市小高区は、来年7月に避難区域解除となる。しかし周りは除染土をいれた黒いフレコンバッグ。2~3割ぐらいしか戻らないだろう。

・福島原発事故で、ドイツは脱原発を決めた。しかし日本は何も変わらない。これは両国民の力の差だと思う。ドイツでは以前から特にチェルノブイリ原発事故の後、脱原発の市民運動が盛んに行われてきた。

・日本では国策の矛盾が、福島・沖縄に出ている。

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 餓死した牛の写真は悲惨だが、もっと驚いたのはすぐ上の写真。吉沢さんによると、牛の死体周りの茶色のものは、うじ虫だそうだ。

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 こうしたパネルを使いながら、熱っぽく語ってくれた。下の写真はここでも販売されている絵本の表紙。

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 僕は絵本でなく、「原発一揆  警戒区域で戦い続ける”ベコ屋”の記録」(針谷 勉著)をカンパを含めて2000円で買い求めた。

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 牛のエサが入ったロール。あと三日分しか残っていないそうだ。餌の草は、宮城・岩手県などの放射能で汚染された牧草をもらってくるとのこと。エサ代は無料だが、搬送費がかかる。トラック1台で運ぶのに、1回5万円ほどかかるとのこと。なんとか全国から寄せられるカンパでしのいでいるが、牧場を維持するのは大変。

 吉沢さんや針谷さんは、原発事故を告発するため、また、放射能で汚染された結果、牛の体にどのような影響が表れるのか、子牛の遺伝子にどのような影響が出るのかを提携している大学に研究してもらうため、売れない牛を飼育している。

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 牛のオブジェは、九州大学・知足美加子さんの作品。吉沢さんに寄贈された芸術作品である。吉沢さんは、このオブジェを車の後ろの台車に載せ、全国を講演するときや東電・政府への抗議活動に使っている。多くの人が注目してくれるそうだ。夜はライトアップできる!

 7月に沖縄に行ったとき、8月30日国会包囲10万人行動の時も、上の車で行った。

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 左の青いシャツの人が、今回のツアー企画者の田端勉さん。彼は月1回、福島支援・原発事故から学ぶ研修ツアーを実施されているが、毎回必ず希望の牧場をコースに入れている。そしてカンパを届けている。

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