畑仕事・山仕事と原発災害 福島の農民を思う
10月に入って毎日、畑仕事と山仕事に精を出している。その結果、畑は草ぼうぼうの状態から、見違えるほどきれいになった。種をまいた大根・かぶも芽が出てきた。
白菜・ブロッコリー・キャベツ・長ねぎ・さやえんどう・パセリは、苗を買ってきて植えたが、それらも元気よく育っている。一部の白菜は友人から苗をもらった。
一昨日はニンジンとほうれん草の種をまいた。これまでほうれん草の作り方が下手で、おふくろが作っていたように大きくならなかった。知人の種やさんに聞いたところ、くと石灰や乾燥牛糞などの肥料をやらないほうが良いとのこと。
ほうれん草はアルカリ性の土壌を嫌うということを初めて知った。ニンジンも最初は肥料をやらずに、成長してからやればよいとアドバイスを受けた。その種やさんお勧めの土を柔らかくする腐葉土を2袋購入して、畑を耕し、畝を作った。
にらも苗を植えた。とても小さい苗なので、無事大きく育ってくれるか心配である。
上の写真で真ん中から左側2つの畝にニラを植えてある。右側は11月に玉ねぎを植える予定。
今週は天気がよい。雨がないぶん、水やりが必要だ。2日ごとに、たっぷり水かけをしている。「さあ、大きくなれよ」と念じながら。
その作業をしながら福島の農民を思う。先月長谷川健一さんの講演を聞き、また豊田直巳監督の映画「遺言~原発さえなければ」を観たが、放射能で土を汚染された農民はこれまでやってきた農業を奪われている。
農業は決して楽ではないが、土地を耕し、種をまき、苗を植え、収穫する喜びがある。酪農家の場合は、牛を育て、乳を搾る楽しみがある。
僕は道楽でやっているが、農民は生業としてやっている。その生業を奪われたくやしさ・怒り・悲しみは、いかばかりであろうか。
政府は南相馬市や浪江町・飯館村・楢葉町などの線量が下がってきたと、帰還政策を進めている。しかし農業をやれるのか? 安心して食べれるのか? 消費者は買ってくれるのか?
農業は土と水が命。その両方が放射能で汚染されている。政府・財界・官僚などの原発依存・再稼働推進を主張する連中は、農業をやったことがない。農民の苦労や喜びを体験したことがない。
この連中は福島の農民の心を全く理解していない。いや全国の農民の心を理解していない。営々と土作りをやり、その畑を原発事故で台無しにされる恐れを抱く農民の心を。
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