2020年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 原発を止めるのは容易ではない  静岡県の取組 | トップページ | 4月23日広瀬隆講演会及び避難の権利を求める全国避難者の会リレートーク報告 続き »

2016年4月25日 (月)

4月23日広瀬隆講演会及び避難の権利を求める全国避難者の会リレートーク報告

4月23日広瀬隆講演会・「避難の権利を求める全国避難者の会」リレートーク

     参加レポート

 

 静岡労政会館6階大ホールで、午後1時半から開催された上記の講演会とリレートークに参加した。広瀬さんの講演会に先立って、湖西市長・三上元氏の挨拶があった。

 『 原発は戦争になったら、真っ先に狙われる。もし原発がミサイルで攻撃されたら、日本はめちゃめちゃになる。安全保障の観点からも、日本は原発をやめるべき。』 三上節がさく裂したが、全くその通りだと思う。

 広瀬隆さんの講演はパワーポイントを使い、分かりやすくかつ江戸っ子弁で歯切れがよかった!

1時間半以上のお話を要約するのは困難なので、印象に残りメモをとった内容のみ報告したい。

 

 ・原発事故は避難できない。浜岡原発から31キロ圏94万人が車で避難したら大渋滞。避難者は同じことを考える。恐らく東名高速に殺到する。2009年8月、マグニチュード6.5の駿河湾地震で東名の路肩が崩壊した。南海トラフ巨大地震ならマグニチュード9以上。液状化・津波・橋崩壊などで、通行不能の箇所がいっぱいできる。皆さんは逃げられない。

 

 ・熊本地震では、タテ1.5メートル、ヨコ2メートルと地盤にずれが生じた。震源域の真上にある浜岡原発は、中電の安全対策工事は何の役にも立たない。原子炉の制御棒が入らない、冷却用水の配管が破断、無数のパイプが損傷し、制御できなくなる。

 

 ・防波壁は津波に耐えられない。津波は巨大な岩のような力で防波壁にぶつかる。その力は東日本大地震による津波で証明されている。東北の防潮堤はいとも簡単に破壊された。津波は引く力も巨大だ。中電が3000億円かけて作った防波壁はとても持たない。

 

 ・浜岡の使用済核燃料の保管場所は、もし再稼働したら後2~3年で満杯になる。持って行くところがない。

 

 ・東海大地震は30年以内に88%の確率で起きる。今すぐ起きるかもしれない。再稼働はあり得ない。

 

 ・電力自由化は一種の「住民投票」。原発を動かそうとする電力会社の電気を選ぶのか、他の新電力を選ぶのかの「住民投票」だ。

 

 発送電分離ができていない現在は、原発の電気も再エネの電気も交じる。2020年発送電分離が実現すれば、状況が変わる。今は様子見の家庭が多いが、信頼できる新電力会社が増えれば、「住民投票」のように、原発に依存する電力会社から新電力を選択する家庭が確実に増える。

 

 ・電力会社の利益の7割が、家庭から。7割の利益を得ている家庭の64%が新電力に契約変更すれば、大手電力会社の利益45%が吹っ飛ぶ!

 

 ・技術革新でガス・石炭をエネルギーとする火力発電の二酸化炭素排出量が減少。コンバインドサイクルによるガス発電所なら、60%が電気や暖房熱などのエネルギーになる。

 

 ・天然ガスの埋蔵量は数百年分あり、産地がカナダ、オーストラリア、マレーシア、中東、アフリカ、ロシアと各地に分布している。安倍首相は中東からの石油輸入を軍事力で守ると、自衛隊が海外で戦争できるようにし、軍事力の増強を図っているが、ガスは一極に集中していないから、安全である。

 来年からアメリカのシェールガスも入ってくる。中国にもアメリカの2倍のシェールガスが眠っており、中国との平和的関係構築が大切。

 

 ・大企業の多くが自家発電を持っており、「全国電力プール」の四分の一を企業が持っている。プロパンガスと都市ガスの比率は1対1であるが、利用者の面積では95%がプロパンガス。全国にたくさんあるプロパンガス会社が企業から電気を買い、電気を販売するようになれば、飛躍的に原発依存の会社から消費者が離れる。

 そうなれば大手電力会社も消費者の動向に従わざるを得なくなる。静岡県では西部のサーラエナジー、中部の静岡ガスやLPガスを販売している鈴与が電気を販売している。

 

 【 筆者注。 僕は静岡ガスの子会社である袋井ガスと先日契約し、5月24日から中電からおさばらする。袋井の友人は、3月にLPガス会社と契約し、すでに中電から電気を購入していない! 】

 

《 避難の権利を求める全国避難者の会 リレートーク 》

Img_5473

 

 8名の方がそれぞれ7分、各自の思いや置かれている状況を話された。

 

宇野明子さんーー福島市から京都に自主避難。静岡県の天竜にある国立病院勤務経験あり。三島市であった反原発集会に参加し、原発と向き合うようになった。

 事故前、「廃炉アクション福島」を始めた。原発のことを勉強していたので、事故が起きた時すぐ避難。山口、福岡、そして現在の京都府木津川へ。政府は自主避難者への住宅支援を来年3月で打ち切ろうとしているが、福島に戻るか、避難を続けるのかは、各個人の選択の権利があるはず。

Img_5474

 

宍戸俊則さんーー 伊達市から北海道へ。高校の教師をしていたが、生徒に放射能のことを話せない福島県の教育の在り方に怒りを感じ、また本当のことを生徒に話せない状況に絶望し、辞職して北海道に移った。3月12日、全てのマスコミは浜通りから逃げた。従って、原発が爆発した状況の真実は、伝えられていない。歴史の空白となっている。

 浜通りの高校生がオリンピックの聖火ランナーとなることが、マスコミでさも美談であるかのように報道されているが、あれはやらせだ! 高校生のほうから自ら望んだわけでない。

 帰還を促す県当局も自治体の首長も信用できない。マスコミ報道も。妻はPTAの役員だったが、放射能のことを話すと校長から注意を受けた。

 

脇ゆうりかさんーー千葉県松戸から三重県へ。松戸から自主避難しているが、他人は「え、何故?」と不思議がる。変人扱いされる。しかし松戸も汚染されている。特に土壌が。線量が高いところがある。子ども達の甲状腺ガンが心配だが、松戸では甲状腺検査の助成が得られるようになった。9月には、夫の転勤で三重から松戸に戻らなければならない。

 

Img_5475_2

 

堀川文夫さんーー浪江町から富士市へ。塾の先生をしていた。子ども達はバラバラに避難しているが、困難を抱えている。元気を取り戻してもらうために、子ども達と山形県飯田町に保養に行った。飯田町では親切な対応、支援をいただいた。

 福島県庁に子ども達の保養の件で相談したところ、県内でないとダメだと言われた。妻は避難生活でうつ病になり、その件で東京電力と話したが、「勝手に県外に避難したのだから、医療費の助成や支援はできないと非常に冷たい対応だ。

 双葉町に「福島未来学校」ができたが、そこは原発から22キロしか離れていない。県は子どもを利用して帰還を進めている。

 

草野さんーーいわき市から東京へ。今回の総会で8歳の次男と静岡県に来た。子どもはつつじの花の蜜が大好きだが、福島のそれは汚染され、食べさすことができない。しかし静岡ではそれができたのでうれしい! 

 2万人が自主避難している。しかし政府は来年3月でそれを打ち切ろうとしている。福島に戻るか、移住するかその選択を迫っている。内閣府と交渉したが、「戻りたくなければ勝手に移住しろ。政府は支援しない。」と言わんばかりに冷たい対応だ。

 避難の権利を求める運動は、人権を守る闘いだと思う。

 

松本徳子さんーー郡山市から神奈川県川崎市へ。東京の妹から電話があり、娘を東京に避難させた。主人は仕事の関係で郡山市に残っている。娘は鼻血が出た。今は娘と川崎に住んでいる。

 

Img_5478

 

この後、長谷川克己さんと中手聖一さんが話されたが、長くなるので、夜の交流会(懇親会)の様子を含め、次回この続きをレポートしたい。

 

« 原発を止めるのは容易ではない  静岡県の取組 | トップページ | 4月23日広瀬隆講演会及び避難の権利を求める全国避難者の会リレートーク報告 続き »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 原発を止めるのは容易ではない  静岡県の取組 | トップページ | 4月23日広瀬隆講演会及び避難の権利を求める全国避難者の会リレートーク報告 続き »