韓国旅行 友人との会話から韓国社会の一端を知る
ノ・キョントウさんと、色々な話をした。車の中で、夕食時、そして26日早朝ウオーキングのときなど。彼の日本語はすごく上達していて、驚いた。僕の韓国語は全く向上しないのに。
スマートフォンで、日本の映画やドラマを聞いているとのこと。古い映画が多いらしい。シャワーのように聞き流しているだけで、話す機会はあまりないそうだが、リスリングの効果は絶大だ!
韓国社会は日本以上にインターネットやスマートフォンが普及している。25日金山寺参道の食堂でビビンバを食べ、帰りのバスの時間を食堂のおじさん(70歳以上)に尋ねたら、スマートフォンで調べて教えてくれたのにはびっくりした!
彼は現職の教員だから、教育問題について色々聞いた。「何が今一番、あなたの学校で問題ですか?」と。
金堤は農業が主な産業で、農村の男性はベトナム・フィリピン人のお嫁さんを迎えるケースが多い。男性が40歳ぐらい。お嫁さんが20歳台。文化の違い・年齢の違いなどで、離婚も多い。
生まれた子どもは韓国語が十分に話せない。離婚すると先ず経済的に困窮する。親は生活に追われ、子どもに韓国語を教えることができない。
彼のクラスにもベトナム系の児童が2人いる。韓国語ができないので、補修授業をしている。言葉を教える先生が足りず(政府から派遣される)、十分でない。
家庭の教育力が無いので、子どもは色々な問題を抱えている。今、親が離婚しようとしている家庭をクラスに抱えている。時々家庭訪問して、相談に乗っているそうだ。
教員組合を政府は法律的に認めていないのも問題。最近では国定教科書問題もある。しかし、群(金堤市を含む広域地域単位)の教育長は選挙で選ぶ。今の教育長は革新的。政府と教科書問題で対立している。
社会の国定教科書を使わないことで、裁判で政府と闘っている。教員の研修に理解ある教育長で、希望すれば自分の能力を向上させるため、海外留学もできる。(日本では本人の希望で現職のまま留学できない!)
教育長は子どもが親といっしょにしっかり朝食をとることが大切だと、始業時間を9時に定めた。そのおかげで、朝は教員もゆとりがある。
26日朝、僕と友人はウオーキングを終え7時に朝食を食べたが(僕を早く駅に送る関係で)、中学校に努める奥さんや子ども達はまだ寝ていた。
金堤市の市長は高齢化対策に熱心。老人の健康促進のため、色々な施設を作っている。僕たち2人がウオーキングした公園もそのために作られた。広い池の周りに遊歩道があり、緑も豊で素晴らしい公園だ。体育館もある。
市民会館では時々老人が無料になる映画会も行われる。他にも色々優遇措置があるそうだ。
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