福島スタディツアーレポート 12 最終回
9月のいわき市議選で5000票以上でトップ当選したばかりの佐藤和良さんに約1時間お話を伺った。
佐藤さんは東電幹部を刑事告訴した裁判の支援団団長もされている。以下お話の要点
。
・強制起訴に追い込んだが、まだ公判は開かれていない。支援団参加は現在6000人。1万人を目標にしているので、是非支援団に入ってほしい。
・福島は今も非常時にある。日本国憲法は、福島には適用されていない。2重基準だ。国の年間被曝限度基準は1ミリシーベルト。しかし福島は20ミリシーベルトに引き上げられた。
・福島は分断と差別の状況にあり、モノ言えば唇寒し。
・避難者は疲れている。
・東電は汚染水を海に流そうとしている。コバルトやトリチウムは取り除くことができない。
しかし東電は処理水として、海洋に流そうとしているが、県漁連は風評被害を恐れ、反対している。
・東電や国の情報隠蔽や安全神話は今も続いている。
*メモが十分に取れてないので、佐藤さんのお話はこれぐらいにとどめる。
12時過ぎ、小名浜漁港の観光施設「ら・らミュウ」で昼食を取った。
海鮮どんぶりは美味しかった。食事の後、魚売り場へ。
表示をよく見ると、福島産は一切無し。ノルウエー・チリ・中国・韓国など外国産が多い。もちろん国内産も販売しているが、静岡・三重・岡山産など、比較的福島から遠い地域の魚が目立った。
3年前個人でここに来たとき、福島産は無かったが、宮城・岩手・茨城・千葉・青森など近海ものが多かったように記憶している。
消費者には福島の海から遠いほうが好まれるのかもしれない。地元の魚を売れない現実に、魚屋さんたちは悲しい思いに違いない。
上の写真は震災を忘れないための県の展示施設
。3年前に比べて明るい雰囲気。原発災害の写真は全くない。復興に向けて頑張っていることが強調されているように感じた。
2泊した宿の食事風景や交流会の様子もレポートしたい。
17日、二本松市の男女共生センターの夕食。1200円だが、意外にたくさん料理が出て、美味しかった。スープやソフトドリンクはフリー。二本松城に近く、この施設はきれいで安く、お得です。
いわき市の新舞子ハイツでの夕食交流会の様子。温泉大浴場に入った後のビールは美味しかった。一人一人に感想を話してもらった。
歌も飛び出し、和やかな交流会となった。
帰りのバスでも、参加者全員に3日間で感じたこと、今後浜岡原発再稼働をさせないため自分は何ができるのかなどを話してもらった。
NHKで放映された原発関連の映像録画を参加者が持ってきてくれたので、皆で試聴。良い勉強になった。
東京に近づくと道路は大渋滞。予定より2時間近く帰宅が遅れたが、内容的には充実した福島スタディツアーになったと思う。
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