天皇生前退位「有識者?会議」11人中8人反対について
天皇退位をめぐる専門家?ヒアリング議事録が公表された。驚くべき内容だ。11人中生前退位に反対が8人。賛成はわずか3人。
世論を全く反映していない。桜井よしこなどは、天皇は死ぬまで天皇であり続けることを望んでいる。
常識的に考えれば、年を取り、体力や判断力が衰えたから、その地位を後継者に譲るのは、当たり前。
それを許さないとする8人(彼らに代表される生前退位反対論者たち)の本音を、僕なりに解釈したい。
天皇制は特別なのもの。日本人の精神性の根幹をなすものであり、一個人の天皇の意向で、生前退位を認めれば、神聖な天皇制の基盤が崩れる。
天皇がその職務を務められなくなれば、摂政を置けばすむこと。元号制とも関連し、天皇を即位したら死ぬまで天皇でいるべき。それが天皇を特別な存在として民衆に思わせる。天皇の権威を高める。
おそらく生前退位を認めないとする人たちは、女性天皇にも反対するだろう。男系の万世一系の天皇制、さらには天皇を国家元首にすることを彼らは狙っていると思われる。
恐ろしい考えだ。天皇の人権も認めない。憲法第一条「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく」も、彼らは無視している。
世論調査では国民の大半が、生前退位に賛成している。恐らく国民の総意は、「天皇さん、ご苦労さんでした。息子さんが若いうちに位を譲ることは自然なことで、賛成です。」
僕は本質的には天皇制を無くしたほうがよいと考えている。天皇家も普通の家族になったほうが、憲法が保障する基本的人権が守れらる。
皇居は誰でも入れる公園にすればよいと考えている。それは僕の願望だが、すぐそれを実現できる状況にない。
天皇制の民主化。おそらく現在の天皇や美智子さんは、それを望んでおられる。僕も一歩一歩天皇制を民主化していくことが、現実的だと考えている。
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