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2017年5月 5日 (金)

伊藤千尋さん講演会レポート

 5月3日、伊藤千尋さんを袋井市にお招きし、第31回袋井市民のつどいを開催した。講演内容の概略をレポートしたい。
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  1. 憲法9条の碑が世界に、日本各地にある
    アフリカのカナリア諸島に、トルコに、さらに日本各地に13の9条の碑がある。 このうち沖縄に6か所ある。
 これは9条が持つ普遍的価値=戦争をしない、を多くの人が共感していることを示している。さらにその理想を大切にしたいとの人々の願望・熱意の表れである。
 藤枝市の9条の碑を彫刻家の杉村さんの案内で今朝訪れてきた。 (竹野感想ーーさすが千尋さん。近くに住んでいる僕はまだ行っていないのに。)
2.コスタリカに学ぶ
  コスタリカは1949年に軍隊を無くした。まわりの国が内戦をやり、平和な環境でないにもかかわらず、軍隊無しで平和を維持している。これはコスタリカが積極的に平和外交をやっているから。
 戦争をしている隣国に、話し合いで戦争をやめるよう働きかけ、そのための場を提供してきた。
 コスタリカの高校生に、「軍隊が無くて、隣国が攻めてきたらどうするの?」と尋ねると、「積極的に平和外交をしている(平和に貢献している)コスタリカを侵略する国があれば、世界はそれを許しません。」との答えが返ってきた。
 小学生や老人でも、自分たちの幸せが守られていない場合、その状況が憲法違反であると訴訟を起こす。
 これは,『 憲法に書かれた理想は実現されなければならない 』という意思が、教育により全ての人々に徹底されているから。
 (感想ーーー日本国憲法の理想を実現すれば、僕たちは本当に幸せに、また国を誇らしく思える。しかし、憲法の理想を実現するために、違憲訴訟までして戦う人々はごく少数である。この違いは、国民性でなく、教育の違いだと思う。
 僕も教員時代、憲法を熱く語ってきたが、『 理想は実現されねばならない 』と踏み込んだ発言はしてこなかった。)
 コスタリアの平和学は、「戦争につながるものを、一つ一つ無くする。」である。ロベルト・サモラの言葉 『 憲法が危うくなった時、闘う義務がある 』
3.安倍首相のいう「積極的平和主義」は、軍事用語の『 先制攻撃=積極的平和主義 』
  軍隊では「やられる前にやれ」、が、平和を守ると考えている。平和学の「平和主義」と、安倍首相が説く「積極的平和主義」は根本的に異なる。
4. 暴走する安倍首相、トランプアメリカ大統領
  閣議決定で憲法違反の集団的自衛権を容認し、戦争ができる国作りをする安倍内閣。憲法改正の狙いは、憲法三原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)の破壊。
 天皇を元首化しようとするのは、まさに国民主権の否定。教育勅語を学校教育で使うことを良しとするのも、ここにつながっている。
 共謀罪導入は、基本的人権の否定。自衛隊の武器使用拡大やアメリカ軍艦船の警護は、憲法の平和主義を破壊している。
 『 憲法が危うくなった時、闘う義務がある 』 このロベルトの言葉をかみしめる時代になっている。
 憲法9条の会結成の呼びかけ人の一人である、故加藤周一さんは、『 憲法を守るのは、市民の運動が支えである。』と、語っておられる。今まさに皆さんの運動が大切となっている。
5.中国が日本を攻めてくるのか?
  中国の軍拡や尖閣諸島問題などをあげて、中国が日本を攻めてくるかもと、中国の脅威をあおる人々がいる。
 本当にそうだろうか? 中国が日本を攻めてきたのははるか昔の元寇の時のみ。逆に日本が中国を侵略した。
 中国を理解するために、40年前の日本を思い起こそう。当時の日本は高度経済成長、エコノミックアニマル、海外旅行での買いあさり、公害。
 今、中国がやっていることは40年前の日本と同じである。領土問題では、中国はロシアと20年かけて25か所の領有権問題地を解決した歴史を持っている。
 アムール川の島を真ん中でロシアと分け合った。ヒフティ・ヒフティの原則、言い換えればウイン・ウインの原則である。島にはロシア人が住んでいるが、中国領となった側に住んであるロシア人には、土地の所有権・住む権利を認めている。
 尖閣問題も日本が一歩的に領有権を主張して国有化したからこじれている。帰属問題は、感情的になると解決できない。双方がウイン・ウインとなる解決法を見出す必要がある。
 中国人の日本に対する感情も変化している。2008年、中国の四川地震のとき、日本の救援隊が生き埋めで死亡した人たちに対し、ヘルメットを取り、手袋を脱ぎ、丁重に死者にお辞儀をした。日本では当たり前の作法だが、これをテレビで見た中国人は驚いた。中国では死者を放り投げる。人権感覚が違う。
 歴史教育で日本軍の残虐行為を学び、日本人によい感情を持っていなかった人々も、日本人に対する感情が変化している。( 竹野注ーー日本に旅行した人々も、きめ細やかなサービス・清潔な環境・美しい自然・親切に対応してくれる従業員などに接し、日本と日本人への感情が良くなっている。)
 国と国の付き合いよりも、人と人の付き合いが平和を造る。
6.北朝鮮の脅威?
  ミサイル発射の度に北朝鮮の脅威が叫ばれる。ミサイルは貧者の兵器と呼ばれる。1発、約2000万円。戦闘機は、100億円以上。イージス艦は、1000億円以上。
 核兵器は別だが、ミサイルで死亡する人は意外と少ない。北朝鮮がミサイルを撃ち込めば、反撃の空爆で、国が亡ぶ。
 戦闘機の操縦は熟練が必要。アメリカは年間240時間。日本は150時間。北朝鮮は9時間。ガソリンが無いから。
 トランプ政権と安倍政権は軍事的圧力をかけているが、いざ戦争となったら、日本に100万人の北朝鮮難民が押し寄せてくる。そちらのほうがはるかに脅威である。
7.沖縄・伊良部の闘い
  伊良部の町議会が3000メートル滑走路の飛行場に自衛隊誘致を決めた時、怒った住民がたった2時間で住民3500人を体育館に集め、誘致反対を議員に迫り、白紙撤回させた歴史がある。
8.韓国の闘い
  朴大統領を退陣に追いやった韓国の人たちに聞くと、闘いのヒントは2015年日本の安保法制反対国会前集会だったそうだ。
 最初は少なくても、参加者がスマホで情報発信し、どんどん人が増えていった。そしてついに、大統領退陣に追い込んだ。民衆の力はすごい。韓国では民衆歌謡が集会に集まる人々を元気づけた。
9.南米チリの闘い
  軍事独裁政権を17の政党が民主主義の1点でまとまり(野党共闘)、ついに独裁政権を倒した歴史がある。
10.日本の野党共闘
  日本でも先の参院選で、野党共闘で東北や沖縄が勝利している。必ずしも自民党が勝っているわけでない。
 新潟知事選で米山氏が勝利した。新潟では、新潟水俣病の闘いの歴史がある。政党の違いを、「 被害者のために頑張る 」この原点で、乗り越えてきた歴史が、米山さん勝利につながっている。
11.過半数はいらないーー社会を変える15%の法則
  15%の人々が同じ行動を起こせば、過半数の人々がやっているように見える。例えば9.11テロの時、アメリカ中に星条旗がはためいた。当時ロサンゼルス支局長だったので、街角で星条旗をつけている車を数えた。いくつかの地点で数えたが、星条旗をつけている車は、11%~13%に過ぎなかった。
 それでもテレビを見ると多くの車が星条旗をつけて走っているように見えた。それで、あっという間に全米に星条旗がはためくようになった。
 ベルリンの壁が崩壊した時も、ライプチヒの市民全員が参加したわけでないが、12万人もの市民がデモに参加すると、多くの人が参加しているように見える。
 一定の数の市民が集まると、警察も手出しができなくなる。 (竹野注ーーー沖縄の闘いでもそうだ。ゲート前座り込みで、2,3百人以上集まると、警察はごぼう抜きができなくなる。)
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 伊藤千尋さんのお話は具体的で分かりやすい。参加者一同、世界の元気から、伊藤さんの元気のお話から、大いに勇気づけられ、元気をもらった。
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 講演の後、質疑応答があり、ここでも有意義なお話を聞くことができたが、長くなるので(書くのの疲れたので)省略します。
 講演会終了後、駅前の飲み屋で懇親会。
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