僕の市政便り2号
竹ちゃんの市政便り 第2号 発行責任者 無会派 竹野昇
ご挨拶 5月中旬、市政便り1号を高南地区限定で配布しましたが、今回は袋井市全域に新聞折り込みでお届けします。市議として当選直後から活動をはじめ、皆様方に報告したいことはたくさんありますが、紙面の都合で、これは問題だなと感じたこと、6月市議会の日程と内容、議会こぼれ話などをお伝えします。
なお、この市政便りの印刷代・新聞折り込み費用は、政務活動費から支出させてもらいました。今後、市内全域はあと2回、高南地区限定版は手配りですので、月2回ぐらいを目標にお届けしたいと考えています。
6月市議会定例会
選挙後初めての定例市議会が6月5日から始まりました。初日は、当局からの議案の説明が大半でしたが、袋井消防庁舎・防災センター造成工事(国本に新たに作られる)請負契約1億5千万余は、質疑・討論・採決が行われました。
6月13,14,15日は、本会議一般質問。私は、「駅南口駐輪場問題」、「太陽光を中心とする再生可能エネルギー発電の普及」、「政務活動費支給後払い制」、「高南幼稚園・南幼稚園・南保育園の統合問題」などについて質問します。
6月19日は常任委員会。私は総務委員会所属。6月29日、本会議。この日に53号から79号議案について、委員長報告・質疑・討議・採決が行われます。公務として6月議会で出勤するのは6日間です。
議員となり、「これは問題だ」と感じたこと
第1号では筆箱について書きましたが、今回は以下の2点について。
その1 監査委員に元市職員が選任されたこと
監査委員の仕事は、市の財務に関する事務や経営について、「最小の経費で最大の効果を上げる」という行政経営の基本に立ち、経済性・効率性の視点から市の財務を監査します。
委員は市長が議会の同意を得て選任することになっています。今回選任された方は、産業環境部長・議会事務局長・総務部長を歴任され退職された元市職員です。
豊富な経験・人物とも申し分ない方ですが、市財務の「お目付け役」を元市職員がするのは、問題があると思います。言わば身内の人間が、しかも市長との関係では部下だった人が、市当局に厳しい監査結果を出すのは極めて勇気がいります。外部から、例えば会計士などを選任したほうがよいと思います。
浅田議員が5月16日の臨時市議会でこの点を指摘して、私もその時初めて問題だと認識したのですが、質疑や討論のやり方が分からず(新人議員のつらさ)、何も意見が言えないまま選任されました。
その2 みつかわ夢の丘公園整備に2億7800万円も!
5月25日、新人議員研修でみつかわ夢の丘墓園を見学。その時、墓地の下側に公園を整備する話があり、もらった資料に整備予算2億7800万円とあり、驚きました。新人議員の多くも、「こんなところに作っても市の中心部から遠くて、誰が利用するのだろう?」といぶかりました。
健康遊具、複合遊具、芝すべり、せせらぎ、ウオーキングコース、駐車場、管理棟などが、29年度事業(すでに2月議会で可決)として整備されます。墓地の近くで遊ぶこどもや大人がいるでしょうか? 税金のムダ使いだと思います。
一方、福祉予算は厳しい状況です。午後、養護老人ホーム袋井市立「可睡寮」を見学しましたが、施設の責任者は市からもらうお金が少ないとこぼしていました。5月末に運転ボランティアの総会があったのですが、ボランテイア連絡協議会の代表も兼ねる荒木さんによると、今年市の助成金は2万円減額になったとのことでした。
議会こぼれ話
会派 議員はどこかの会派に所属します。当選して数日後に会派届を出せと言われて、どこからも誘いがないので、私は無会派として登録。大庭道嘉議員も無会派。無会派でも、会派代表者会議や議会運営委員会に出席できます(オブザーバー参加)。出席者に認められれば発言も可能。僕は遠慮して聞いているだけ。情報が入るので、ありがたいです。市の課長クラスが、臨時議会の前に会派の代表者に議案の事前説明をした際、一人会派の私に5人の課長がそろって順に説明してくれたのには驚きました。
会派に議員控室が割当てられます。なんと一人でも個室がもらえました。応接セットもあります。自民・公明クラブの隣ですので、議会が開かれているときの昼休みの時間帯に、どんな部屋か見に来てください。個別相談もそこで受け付けます。
私が考える袋井市の課題
(あ)市の借金425億5,453万円
広報6月に、市が借りているお金が書かれています。一人当たり48万6000円余。1世帯127万円余の借金です。今年の予算では、新たに借金40億4000万円余(市債)、
返済(公債費)が32億5000万円余。借り入れのほうが多いです。
色々な事業をやるのにお金がかかるのは確かです。しかし個々人の家庭では、借金があるから支出を減らそう・これ以上借金を増やさないように気をつけようとなります。親の借金を子どもの世代に残そうと考える親はいません。
しかし国や県・市は違います。借金をしてまで新たな事業をやろうとする政治家や官僚は、その事業が公のためと称して、借金を未来の世代に負わせます。
(い)借金返済と袋井市の将来の予測人口
市の人口は今年5月の時点で、87,597人。少子高齢化で、2045年には77,200人と推計されています。(第2次袋井市総合計画の資料より) 28年後には1万人減少します。年金生活者が多く、生産人口が今よりぐっと減少する状態で、多額の借金を返済するのは大変です。28年後には借金ゼロに近づけておかないと、現在20~30代の若者や小・中・高生たちに、重い負担がのしかかります。
人口が減ると、当然市の歳入も減ります。借金を返す余力がなくなります。
(う)今後お金がいることばかり
30~40年前に建設した社会的インフラ(学校・公民館・図書館・その他公共施設・上下水道・道路など)の更新や補修・維持管理などで、これから多額のお金が必要になります。さらにすでに決められている新総合体育館や消防庁舎・防災センターの建設、継続事業である防潮堤建設などに、多額のお金が必要です。
高齢化に対応した福祉支出も増えることはあっては減ることはありません。
将来を見据え、当面の市政をどうするのか
課題は財政面だけでなく他にもありますが、紙面の都合で省略します。今年度の事業はすでに予算化され決まっておりますが、来年度事業や複数年にまたがる事業については、慎重に検討し、これ以上借金を増やさないようにすべきだと考えています。
議員として勉強すべきことがいっぱいです。先ずは正確な情報を集め、それを市民の皆様に伝え、一緒に考えることから始めたいと思っています。
私の一般質問の日時が決まりました。6月 13 日、11:00 。時間が許す方は傍聴お願いします。
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