福島スタディツアー実施感想
2018年8月福島スタディツアー実施感想 竹野昇
自分が企画する福島スタディツアーとしては4回目であったが、参加希望者がなかなか集まらず実施が危ぶまれたが、焼津の人たちが5名も応募していただき、なんとか7名で計画通り実施できたことにほっとしている。
福島には個人で2回、田端さんのツアーで1回を含め、計7回行っているが、何回訪問しても感じるのは、原発事故が人間の生活と社会・地域・自然環境に及ぼす深刻な悪影響、言葉を変えると罪である。
浪江町二本松事務所で応対してくださった職員は、気の毒なぐらい疲れ切った表情をされておられた。受付の2名の女性職員の表情にも笑顔が見られなかった。信頼していた馬場有町長の死去の影響もあったのかもしれないが、希望が見えない将来を暗示する表情だと僕は受け止めた。
大熊町の復興拠点・大河原地区を、会津若松市の仮役場から2時間以上かけて説明のためにきてくださった職員に、「現在建設中の新庁舎が完成したら、皆さんはどこに住むのですか」と尋ねたところ、当惑された感じだった。
福島第一原発や中間貯蔵施設に近く、町の大半が帰還困難区域に指定されている大熊町に、町役場職員として戻らなければならない彼らの立場を想像すると、本当に気の毒になる。30~40代の職員には、小さなお子さんもおられると思うが、放射能線量がまだ高い故郷に家族そろって戻れるだろうか。
小名浜漁協を訪問したちょうどその日が、汚染水を海洋に流す問題の公聴会開催の日と重なり、説明の漁協職員が自分たちは反対と明確に述べておられた。いまだに最盛期の1割しか水揚げができない状況にも関わらず、ここで汚染水を海に放出したら福島の漁業はダメになると、危機感をお持ちであった。
試験操業で水揚げされた福島の魚を、福島の人々が実際に食べているか色々な人に尋ねたが、明確な答えが返ってこなかった。ララミューの魚売り場に福島産の魚を置いているか調べたが、見つけることはできなかった。
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