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2019年1月21日 (月)

犬山市議会議長ビアンキさん訪問レポート

 今日袋井市議会議員懇談会で報告する内容です。

愛知県犬山市議会議長ビアンキ・アンソニーさんを訪問して、フリースピーチ制度など議会改革についてお聞きした報告        報告者 竹野昇


研修期日 117日 午前940分~1110


対応者 ビアンキ議長、柴山一生副議長、川瀬恵子議会事務局総括主査


 最初に川瀬さんから「犬山市議会~議会改革の取り組み~」「市民フリースピーチ制度」と題した2種類の資料を基に説明を受け、そのあとビアンキ議長及び柴山副議長との質疑応答・懇談した。犬山市の議会改革は、平成3011月、第13回マニュフェスト大賞グランプリを受賞し、市民参加に重点を置き、議員間討議を経て議会の意見として行政へ提案・改善を求める仕組みを作り、成果を出したことが、全国的に評価注目されている。


 平成295月にアメリカニュヨーク生まれのビアンキ・アンソニーさんが議長に就任し、日本の議会は当局に対し受け身すぎる、市民にとり役立つ議会にするために、「市民参加」「議員間討議」「議会の政策立案・政策提言力の向上」を通して、権限を最大限に発揮できる議会にしようと呼びかけ、議会改革委員会が設置され、具体的な改革が行われている。


 市民フリースピーチ制度、女性議会、オープンドアポリシー(誰でも気軽に議長室に来て相談できる)、市民との意見交換会、親子議場見学会などがすでに取り入れられている。


 市民フリースピーチ制度は、定例会開催期間に公募による市民7名が議場で議員に対して、市政に関して5分間自由に発言できる。すでに3回実施されているが、重要なのは市民の発言をただ聞くだけでなく全員協議会で市民発言を検討・意見交換をして、議会として当局に申し入れ書を提出し、さらに当局の回答を公開している点である。


 成果の一つ。障がい者のフリースピーチがきっかけとなり、従来避難行動要支援者支援制度の名簿掲載に地域支援者2名の登録が必要であったのが、議会の申し入れにより1名でも可能になった。


 市民発言を生かす

ため、常任委員会で対応したり、議員個人が一般質問で取り上げる、会派で検討する方法も取り入れられ、具体的にどのような対応をとるか報告書にまとめ、市当局に提出すると同時に発言者にも送付、議会ホームページに掲載している。


 その後もフォローが必要な課題については、常任委員会・議員個人の一般質問・会派対応・有志グループ対応で、当局の対応確認と協議した結果や進行状況を公開するようにしている。


【 感想・所見 】

 ビアンキ議長は議員間の自由な意見交換が大切だと強調されたが、全く同感である。市民発言だけでなく、議員個人が一般質問した内容が市政にとり重要な課題であるなら、会派にとらわれず議員全員が話し合い、市当局に改善を申し入れる。議員個人や会派の力は弱いが議員20名で構成する議会の総意としての政策提案・意見申し入れは、市当局も無視できない。結果として議会の力・議員の力を高める。


 市民フリースピーチの議会では毎回傍聴席が満席となるぐらい、市民が市政や議会に高い関心を寄せているが、袋井市議会の傍聴席も満席となるぐらい、同様な制度導入に向け議会として検討をお願いします。


 森町と袋井市議会合同での研修会にビアンキ議長を講師としてお招きすることを提案します。

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