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2022年12月 9日 (金)

副市長を2人にする必要はない! 袋井市議会11月議会最終日12月19日、反対討論骨子

 選挙で応援した大場のりゆき市長が、おかしな議案を出してきた。これは認められないと、議会の力で否決するための準備をしている。

2022年11月議会議第75号副市長定数条例の一部改正について 反対討論骨子 竹野昇

 私は以下5点の理由で、副市長を2人に増やす条例改正案に反対です。①財政の観点から。30日の議案質疑で財政課の答弁により、約1200万円経費増になることが分かりました。財政難の袋井市にとり、1名で足りるのに、さらに副市長を2人にする財政的余裕がないと思います。

 他の経費にまわすべきです。例えば、この11月議会で代表質問・一般質問でも取り上げられましたが、水害対策の河川改修、自治会要望に対応できる十分な予算,市道の維持管理、公園にインクルーシブ遊具の設置、道路愛護活動に対する相応の謝礼増額、私が取り上げた災害見舞金の増額などなど、他に必要とする分野にこの1200万円は使うべきです。

 ②人材に投資は副市長でなく、市職員にすべき。市長は30日、私の質疑への答弁で、人材への投資と言われましたが、副市長は10年以上市に在籍することはあり得ません。一般職員は定年まで袋井市のために働いてくれます。市職員が大学や研究機関、先進自治体、海外で学びを深める研修費の増額、職員研修中欠員が生じるのを穴埋めする人件費増額こそ、人材への投資だと考えます。

 ③広域連携は、市長・1名の副市長で十分やれます。大場市長は先月の質疑答弁で2人にした場合、内部と対外部門に役割分担させる構想を話されました。しかし私は対外的な折衝専門の副市長がいなくても、広域連携は十分できると考えます。他市、例えば磐田市は人口規模が袋井市の約2倍16万人ですが、副市長1名です。磐田市が副市長1名だから広域連携が十分図れないと、聞いていません。対外的には市長が袋井市の顔であり、他市町との広域連携は市長が相手側のトップに話を持ち掛け、細部実務面の詰めは、市職員がその任に当たるのが普通のやり方だと思います。

 ④国・県との連携は、副市長を増やさなくてもできる。自治体のトップである市長が予算増額のため、必要に応じ国・県に自ら出向き、要請したほうが相手側に市の熱意が伝わると思います。また袋井市は国や県と人事交流を図っており、こうした人脈を通して国や県とのパイプを太くすることができます。私は個人的には歓迎しませんが、もっと太くしたいなら、国や県などの有能な人を副市長に迎える手法もあります。そのために副市長を2人にする必要はないと思います。

 ⑤諸物価値上げに対し、実質収入(給料・年金など)が伸びず、市民の生活が苦しくなっている現状で、市民感情からも副市長を増やす案は賛同しかねます。

 私は地域の人々や知人にこの問題を伝えていますが、少なくとも私が直接話した全ての人は、「副市長は2人もいらない。反対だ。市長は何を考えているのだ。市民のために、税金を使うべきだ」と、言っています。中には、市長選で大場さんに期待して投票したが、次の選挙では指示できないと、怒っている人もいます。

 ⑥大場市長は、新東名森インターから袋井までの道路建設を加速させるために副市長を増やしたい旨の答弁をされましたが、この道路建設の話はすでに既定路線としてあり、副市長を増やさなくても国会議員・県議会議員に働きかけ、早期実現のために予算獲得に動けばよいと思います。

 ⑦大場市長は30日の質疑で、「ここにおられます幹部職員が市長を補佐し、政策提案・アドバイスをする、広域連携なども既存の人材でやれるのでは」との私の再質問に対し、「現在の人材でも対応できるが、、、、、、」と答弁されました。その通りです。既存の人材を有効に活用する、これが組織のトップの仕事だと確信します。

 ⑧市長の説明は説得力に欠ける。副市長を2人にして、袋井市のステージを引き上げるとも話されましたが、抽象的でなんのことやらよく分かりません。市長の条例改正提案理由は、あいまいさが多く、賛同できません。以上の理由で私はこの議案に反対です。

 他の議員の賛同がなければ議案反対多数で否決できない。そこで以下の文を作成し、昨日議員レターケースに入れた。個別の働きかけもやるつもりです。

議員の皆様方へ 副市長を2人制にすることに関して反対討論資料提供 竹野昇

 私は議第75号に対する反対討論通告書を出してあります。19日本会議採決では、個々の議員が市長提案議案に対して、賛否を迫られます。どう対応されるかは、それぞれの判断・考えですが、市民が注目している議案です。慎重な判断が必要と思います。

 皆さまがたの判断の一資料として、反対討論読み上げ原稿をラックに入れさせてもらいます。これは骨子であり、もう少し膨らませるつもりです。県内他市に問いあわせ、袋井市と人口規模が同じぐらいの市で、副市長を2人置いているところがどれだけあるのか、掛川市のように2人にしている市の議員に問い合わせ、2人制の効果があるのかないのか・問題点がないのかなども聞き取り調査をするつもりです。

 また袋井市職員が市長提案をどう受け止めているのかも気になる点です。副市長が2人になると、実務面で説明をするのも時間がかかり、また決済を仰ぐのも2度手間になると思います。

 原田前市長にお会いして、一時期2人にした理由と1人に戻した理由をお聞きしたいとも考えています。

 市民への聞き取り調査も19日前日まで続けます。そのような訳で、今の時点では読み上げ原稿は骨子です。  

          12月8日記

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