中村哲医師の志を受け継ぎ、平和な世界・日本・地域を作る決意を固めたペシャワール会会長村上優氏の講演会 12月10日清水区マリナートにて
12月10日、静岡市清水区の文化会館・マリナートで、ペシャワール会会長の村上優氏の講演会があった。僕も個人として賛同し、スタッフとして受付周辺で案内や終了後のカンパの呼びかけ、テーブルの片づけなどを行った。
村上氏の講演で改めて中村哲医師の業績と彼が目指した道の正しさを確信した。「アフガニスタン緑の大地計画」 ガニ政権も現在のタリバン政権も、これが自分たちの国の復興・平和を回復する道だと、認識し、国を挙げてペシャワール会・PMS現地事業への協力を申し出ている。
用水路が砂漠を緑に変え、65万人の人々が農業で生活できる、家族そろって平和に生活できる、用水路を維持し・さらに伸ばす・緑の郷土を自分たち村人総出で作り出す。このように用水路の恩恵を受ける地域・人々が変わってきた現実・事実を目にして、どのような政権であろうと、「これが自分たちが目指すべき道」と、認めざるを得ない。
しかし国際社会、欧米の国々とそのマスコミは、この事実を評価していない。いたずらにタリバン政権の女性への抑圧・人権侵害を問題視して、経済制裁を解除しない。タリバン政権を承認しない。
村上氏は興味深い話をした。日本は欧米に先駆け、今年9月にカブールの日本大使館を再開した。しかし、この事実をアメリカなどに遠慮して、広く国際社会に宣伝していない。
政府を通してPMSの事業を支援せず、ジャイカを通して支援する準備をしている。今、タリバン政権の地域行政組織とPMS現地事務所およびジャイカが具体的にどの地域に用水路を作り、水が畑に行きわたる事業の詳細を詰めているそうだ。
素晴らしいことだと思う。中村先生の志・夢が、着々と受け継がれている。講演会では、2020年以降の写真が大きなスクリーンに映し出された。収穫をする農民、サツマイモの収穫を喜ぶ農民の笑顔、緑の田畑など、現地から送られた最新の写真だ。
僕はこれらの写真を使って、アフガニスタンの今を伝える写真展を企画している。下記はその企画内容です。この企画書及び伊藤和也さん写真展の企画を、講演前に村上優氏に会って渡しました。
中村哲医師その後のアフガニスタン写真展企画 袋井市国際交流協会
実施期日 2023年1月28日(土)29日(日)午前10時~午後6時
会場 ららぽーと磐田 2階ノジマ電気前
2月11日(土)~19日(日)午前9時~午後5時
会場 袋井市役所2階市民ギャラリー
アフガニスタン(初期はパキスタン・ペシャワール)で現地住民のために医療・生活及び農業基盤の井戸掘り・水路建設・試験農場などの活動を35年間に渡り献身的に継続された中村哲医師が、2019年12月4日に殺害されてから3年が経過しました。中村哲医師及び彼を資金面で支え続けたペシャワール会の夢(同時に現地農民の夢・希望)を実現すべく「アフガニスタン緑の大地計画」事業が、タリバン政権に代わってからも現地住民の手で継続されています。
新聞テレビでは報道されない日本の国際貢献活動の一つであるペシャワール会のPMS(ピース・ジャパン・メディカルサービス)現地活動の様子を、最新の写真などの展示を通して多くの人々に知っていただく展示企画です。同時に気候変動が地球環境に深刻な被害をもたらしている環境問題や日本の国際貢献のあり様なども考えるきっかけになればと念願する企画です。
ペシャワール会PMS支援室に依頼して、2020年から今日までの最新の現地事業やアフガニスタンの現況が分かるラミネート写真を制作してもらいます。恐らく日本で初めての「中村哲医師その後のアフガニスタン写真展」になるものと思われます。
写真展に合わせ、中村哲医師の思想・哲学・想い・人柄など「緑の大地計画」につながる言葉の数々を紹介する色紙を制作して展示します。
企画責任者 袋井市国際交流協会 竹野昇
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