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2023年3月 5日 (日)

2月議会一般質問で3月1日に、実際に約27分話した内容

 午後1時15分から、登壇した。地域の人たちが10名以上傍聴してくれた。インターネト傍聴者も結構たくさんいたと思う。今回はいわば当局の構想に対する僕の構想案をプレゼンテーションする方式を始めて採用した。

 袋井市政の記録に残り、万が一当局が愚かな構想案をそのまま税金を使って実行した際、10年後に、どちらの構想が地域住民のために役立っているか、比較検証できると思う。かなり長いが読み上げ原稿を掲載します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(仮称)袋井市こども交流館あそびの杜基本構想案についてと対案の提案

2年前に生涯学習課から仮称「子ども交流館あそびの杜」構想が出されたとき、色々問題ありと一旦白紙に戻り、民生文教委員会が今年度調査研究してきましたが、それが十分生かされず、前回と似たような構想案が出てきたことに驚いています。京都府舞鶴市や香川県善通寺の子育て施設を視察しましたが、いづれもワンフロアーの施設で、受けつけのカウンターから館内全体が見渡すことができ、子供たちの様子が把握できるようになっていました。事故対応が早くでき安心できる施設だととても参考になりました。

ところが今回出された構想案では、1階、2階、3階すべてのフロアーを利用して児童館的なものを想定しています。タブレットに掲載されている「浅羽支所レイアウト」を見てください。施設の改修範囲は1階だけでなく、2階、3階すべてに及んでいます。(図を見ながら説明)

(1)民生文教委員会では、ワンフロアーの子どもの施設が望ましいと話し合い、それを担当課が聞いていたが、構想案に活かされていないのはなぜか。

(2)民生文教委が「飲食などを楽しめるラウンジ機能を持つ施設を提案」し、構想案の整備方針にも「飲食などができる機能」が取り入れられている。(図を見てください。説明)2階東側が最適の空間だと思うが、当局の考えを問う。

(3)浅羽笠原まちづくり協議会生活支援ネットワーク事務局、社会福祉協議会浅羽支所、シルバー人材センター浅羽支所は、周辺への移転を前提に協議を進めるとあるが、協議の現段階における状況を問う。また茶文化資料館は、高尾の介護保険関係事務所を移転候補地として調整するとあるが、調整の状況を問う。

(4)以下は私の構想案であるが、具体的な私の提案に対する当局の考えを伺う。質問通告書にこのように書きましたが、今回の一般質問で私は初めて当局の考えを小項目ごとに聞き出すのでなく、自分の意見・考えを表明することに力点を置いた手法をとることにしました。従って以下述べることに対する再質問はありません。浅羽支所利活用と地域の活性化、財政支出を極力抑えることを考え抜いたアイデアです。

(ア)支所2階東側通路南側全体を飲食スペースとし、食堂とカフェを設置する。食堂は浅羽支所周辺公共施設・JA・商工会などに来た人や地元の人々が気軽に利用できるメニューを用意し、ラウンジ風のカフェは、だれでも休憩・談話しながらお茶・コーヒーなど楽しめる空間にする。

(イ)2階北側に防災機能スペースがある。災害時には飲食スペースが炊き出し拠点・休憩・打ち合わせなど多目的に利用できる。

(ウ)2階北側真ん中(図で説明)に、現在1階に事務所を置いている3つの団体が入る。社会福祉協議会浅羽支所が災害時にボランティア受付・支援物資配布など現地司令塔の役割を担うことが可能になる。生活支援ネットワーク事務局も災害時の生活支援の情報を社協と共有できる。袋井市全体の災害時ボランティア受け入れ・支援物資配布等の本部は、総合健康センター内にある社協となります。万が一津波浸水被害が発生した場合、浅羽支所が現地対策本部になることを想定した構想案です。

(エ)1階に、子どもの施設を作る。メロープラザの親子交流広場は残し、3歳以上小学6年生までの児童を対象にするが、具体的な施設内容は子育て世代の人々や近隣幼稚園・小学校の先生、浅羽図書館職員、ボランティアとして協力が見込まれる浅羽中の生徒会など、関係者とすこやか子ども課が十分な協議をして詰める。基本計画の大枠は、そうした関係者で構成されるワーキンググループで詰めていく。磐田市に総合社会福祉会館アイプラザがあります。以前は市民病院の敷地だったところに整備された施設です。実は当時私は磐田西高に勤務し、ボランティア部の顧問として社協の職員や障がい者団体の人々と交流があったのですが、当時の磐田市長・鈴木望さんに任命されて、新しく作る社会福祉会館の具体的な施設内容を検討するワーキンググループの座長を1年間やった経験があります。磐田西高ボランティア部は、おもちゃ図書館のボランティアをやっていましたが、そのおもちゃ図書館も新しい施設に入る予定でした。色々な障がい者団体も新しい施設での活動を希望していました。赤ちゃんから幼児、障がい者、高齢者、地域の人々など多様な人々が利用しやすい施設を目指して、利用する人々の視点で、けんけんがくがく何度も協議を重ねました。このワーキンググループでの検討作業は2年間続きました。私は2年目に袋井商業高校に転勤になったので、次の座長は別の人になりましたが、磐田市当局はこのワーキングがまとめた構想案をベースに、現在の施設を建設した経緯があります。

 そうした体験から浅羽支所内に作る子どもの施設を作るに際し、関係者で構成するワーキンググループで基本計画の大枠を詰めることを提案する次第です。

(オ)近藤記念公園の一角に、児童遊具施設を作り、支所内の子ども施設と公園を一体的に遊びの杜とする。この構想は民生文教委員会でも提案し、おおかたの賛同を得たのではないかと思います。もちろん遊具施設はインクルーシブを前提にしています。

 

 

 

教育長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(カ)3階にある茶文化資料館は残し、2階に予定するカフェで、お茶の入れ方を学んだり世界のお茶を飲めるイベントを開催してもらう。この案はすでに松下コレクションの責任者に提案済みで、賛同もいただいています。

(キ)2階西側の歴史文化館や文化財係の事務室スペースは残し、近藤記念館・郷土資料館と一体的に袋井市の文化財を研究・保存・展示・情報発信する拠点とする。郷土資料館2階を改修し、展示場として使えるようにする。

 このように通告書に書きましたが、もう少し詳しく私の提案を説明します。生涯学習課が作成した袋井市文化振興計画は素晴らしい内容です。基本方針3文化を活かしたまちづくり及び基本方針2多彩な文化活動の促進―伝える・つながる、施策3効果的な情報発信と記載されていることを、本当に実現するためには、2階の文化財係のスペースは残すべきです。文化財研究・保存・展示・情報発信の拠点・司令塔が、文化財係であり、現在の場所で業務を行い、郷土資料館・近藤記念館・茶文化資料館を充実させ、このエリアを袋井市の文化を活かしたまちづくりの拠点としたらいかがでしょうか。市内小・中学生を始め、市民・市外の人々が袋井市の文化に触れ・学び、体験する拠点つくりを、浅羽支所利活用を考える大きな柱だと考えています。文化のにぎわいを通じて、人間のにぎわいも作り出すことを考えています。

(ク)2階か3階の現在文化財を保管している部屋の一つを、子どもの施設運営団体がイベントなどを相談企画する会議室・地域の人々も会議などに利用できる多目的会議室とする。

()子ども施設の運営に当たり、浅羽中の生徒を含み地元の人々が多様な形でボランティアとして協力できる体制にする。そのため、民間企業に運営を委託するのでなく、袋井市民主体の運営団体を新たに創設する。

 この提案は民生文教委員会でもしています。子育て施設の活動に中学生や近隣の子育て経験者つまり高齢者など多様な人々が関わり、その関わりから人間として成長する・元気をもらうことが可能になると考えています。

 具体的には絵本の読み聞かせや一緒に遊ぶ、昔の遊びを教えることなどをボランティアに期待しています。施設周辺の人材の活用でもあります。構想案「あそびの杜に備える機能」に、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)など最新技術で遊べる機能、と書かれていますが、こうした最新技術を要する児童館にするには民間事業者に委託するほかありませんが、多額の経費も掛かり、運営に地元が関わることはできません。

 袋井市民主体の運営主体が出てこない場合には、地元のボランティを活用する経験豊富なNPO法人に委託する方法もあります。

()構想案では7.5億円から8億円を想定しているが、改修を最低限に抑え、費用を圧縮する。私の提案に郷土資料館2階の改修がありますが、当局の構想に比べるとはるかに経費が圧縮され、袋井市の財政難に貢献できると思います。

()子どもの施設オープン目標を令和7年度内と定め、令和5年度は関係者(地元連合自治会含む)の意見を聞きながら、ワーキンググループが基本計画の大枠を策定する。令和6年度前半は子ども施設運営主体を決め、食堂・カフェを経営する事業者を募集する。後半は設計・工事着手。

当局の構想案には工程表の記載がないので、参考までに私なりの工程まで提案しましたが、以上の提案について、当局はどう考えますか。感想でもよいですからコメントをお願いします。

 

 

袋井駅南地区「新幹線南側エリア」土地利用基本構想案の問題点と対案の提案

(1)(都市計画道路)「柳原神長線」新設計画は、水害を拡大する恐れがある。住宅地の道路や秋田川堤防の高さとの比較で、同じぐらいの高さかそれ以上か、それ以下にするかで、住宅地への冠水被害が大きく異なる。この点を当局はどう認識しているのかを問う。

(2)緑のにぎわいゾーン、快適居住ゾーンは、埋め立てを伴う。新幹線北側地区はすでに商業ゾーンとして大規模に埋め立て開発され、昨年9月23日の豪雨では、新幹線南側は湖状になり、小川町・清水町の住宅が甚大な被害を受けた。構想案では、新幹線南側を大規模に埋め立て開発する予定だが、このままの計画で将来住宅地に被害が及ばないと考えているのかを問う。

(3)遊水池公園ゾーン構想に、池の周囲に歩行者空間やデッキなどのオープンスペースを整備、スポーツや子どもの遊び・民間事業者に開放してイベント開催など、現在の田端東遊水池公園に似たような案が出ている。この案では、貯水機能が減少する。水害防止の貯水機能だけにすれば経費も安くなり、水を受ける機能が大きくなる。治水対策との関連でこの点を当局はどう考えているのかを問う。

 

教育長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のにぎわい・商業の活性化を目的に挙げた。しかし駅北口・商業はにぎわているとは言えない。新幹線南側ににぎわいを作る前に、土地区画整理事業で整備した駅北地区の活性化を図るべき。当局の新幹線南側エリア開発計画は、駅北口の現状が改善されないと思う。この点をどう考えているのか問う。

(5)袋井市都市建設部と総務部危機管理課が2019年3月に作成した洪水ハザードマップ袋井南・高南地域図は、市が新たに開発しようとしているエリアを最大浸水深さ3メートルから5メートル、一部5メートル以上になると指定し、早期の立ち退き避難が必要な区域としている。このエリアに快適居住ゾーンを構想しているが、矛盾している。ハザードマップとの整合性を問う。緑のにぎわいゾーンを含め、大規模に埋め立てると、袋井南・高南地区住宅地に住む住民は、未来永劫、水害の恐怖にさらされる。この点をどう考えているのかを聞きたい。

(6)市長は南側エリア袋井セントラルパーク構想を未来に向けた事業と考えておられるようだが、私は逆に治水対策の面から未来に禍根を残す事業だと考える。構想案に防災ゾーンがある。新たに64億円もの巨額の費用で3基の排水ポンプを作り、遊水池を2つ作る計画は、評価している。ただ問題は、原野谷川が危険水位まで増水した場合、ポンプを停止してさらに柳原の水門を閉めざるを得ない事態が起きる。この場合、柳原の防災ゾーンに集まった水は、高低差により秋田川を逆流して小川町北のエリアに来る。昨年9月23日の豪雨ではポンプは一時停止したがその後稼働した。しかし水門を閉じたために、逆流で小川町・清水町の住宅地や道路が冠水して甚大な被害を受けた。将来想定外の豪雨で、原野谷川の増水が危険水位に達し、3基のポンプを停止・水門閉鎖の最悪事態が起きた場合、新幹線南側エリアは緑のダム機能を発揮して相当量の水を受ける必要がある。この機能を奪い埋め立て開発計画を作るなら、防災ゾーンに作る2つの遊水池と遊水池公園ゾーンに作る遊水池、そして快適居住ゾーンに法律に従い作る遊水池それら全体で、どれだけの水を蓄えることができるかシュミレーションして、住宅地及び道路冠水の心配がないと、証明してもらいたい。未来に向けた事業というなら、それをやらずして住民に未来の不安を与えるのは許されない。シュミレーションをするかしないか、市長のお考えを問う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(7)ここからは私の対案です。新幹線南側の現状が良いとは考えていません。住民や地権者にとり、耕作放棄地をなんとか解消したい思いは共通しています。市当局も同じでしょう。私の提案。(a)可能な限り元の水田に戻す。

 地権者に代わり耕作してくれる農業従事者の協力が条件となります。

(b)耕作者が現れない場合、耕作放棄地をお花畑にして、景観を良くする。住民の団体がやれば補助金が出ます。(c)地権者の理解・協力が絶対に必要ですが、水を受ける機能を高めるため表土を剥ぎ取り、金のかからない遊水池にする。(d)ソーラーシエアリングで、太陽光発電と農業をする。事業者が地権者に代わり業務を代行する。市は事業者に助成金を出す。クリーンな電気は周辺公共施設で使う。市のカーボンニュートラル宣言に合致する未来の事業です。(e)耕作放棄地を市民農園にする。(f)これらを組み合わせ、一定量の水を緑のダムとして蓄えられるなら、快適居住ゾーン構想の東側部分ですでに店舗や家が建っているエリアは住宅地として開発する。(g)柳原神長線の道路は新幹線側道の狭い箇所は拡幅、出来ることなら自転車・シニアカー・歩行者供用の歩道の整備を望む。

 (h)令和5年度市の実現に向けたロードマップによると、都市開発法定手続き、土地利用基本計画作成、民間活力導入可能性調査の予定となっています。私はそれに具体的に着手する前に高南地区住民との事前協議が必要だと考えます。地域の未来に関わる市の新幹線南側エリア土地利用基本構想案に、住民の意向が反映されないのはおかしいです。

 令和5年度前半早期に住民と当局との話し合い、住民と地権者・当局と話し合う場を何回か持てるようにしてもらいたい。住民の納得・賛同を得てから、予算執行を含む事業展開をやってもらいたいが、当局の見解を伺う。

 以上(a)(h)までの私の提案に対し、当局のお考えを伺います。

 

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