広島サミットと核兵器禁止を本当に実現するために 何をすべきか
19日、G7の首脳たちが平和公園を訪れ、慰霊碑に献花、原爆ドームを見ながら松井広島市長の説明を聞き、その後原爆資料館をそろって見学した。
被爆者の方1名に会い、証言に耳を傾けた。資料館で約40分。平和公園全体の滞在時間は約1時間。これで本当に核兵器が人類にどんなにむごい被害を与えるのかを理解できるか、疑問である。アメリカ、イギリス、フランスは核保有国。カナダ、イタリア、ドイツ、日本は、アメリカの核の傘に入り、核兵器が平和を守る=核抑止力を信じる立場。国策として、国連の核兵器禁止条約に加盟・批准していない。
ドイツは核兵器禁止条約締結会議にオブザーバ参加しているのは評価できるが、被爆国である日本は全く背を向けている。この状態で、いくら核兵器廃絶を宣言しても、将来的になくなる保証がない。単なるセレモニーにすぎない。
ウクライナのゼレンスキー大統領が今日来日し、21日の会議に参加すると報道された。恐らく広島サミットは、ロシアの核兵器の威嚇や北朝鮮の核開発、中国の核大国化を非難するが、核兵器削減=持たない=使わない=将来的に核兵器を本当に廃棄することには触れないだろう。
逆にウクライナへの経済・軍事支援を強調し、ロシアへの経済制裁を強化することをG7として打ち出すだろう。これは対立を激化させ、ウクライナ戦争の拡大=長期化を招き、ロシアが軍事的に劣勢になった時に核兵器使用につながる恐れがある。
僕は本当に核兵器をなくすには、僕たち民衆が被爆者と共に、そして核を持たない世界中の国の人々と共に、核兵器禁止条約の重要性と世界の多くの国が参加・批准することを、あらゆる手段を使い、粘り強く訴えていくほかないと思っている。
そしてウクライナ軍事支援の危険性にも声を上げるべきだと考えている。
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