秋の味覚 くり さつまいも収穫 農業を考える
僕は三重県伊賀市(育った時は上野市)の山間の地で生まれ、高校生時代まで、農家の次男として、父母の農業を手伝った。当たり前のこととして、農業が身近にあった。
静岡県に住むようになり、早や54年になる。袋井市に小さな家を構えて、46年。30歳で家を持てたのは父母のおかげだ。教員の頃から、家庭菜園つくりをやり始めて、30年ぐらいになる。60歳で定年退職して、掛川市に道楽山と称する原野を購入し、くり・みかん・柿・梅などの木を植樹して、その収穫と味覚を楽しんでいる。
掛川市は栗の産地。僕の栗の木も、毎年、たくさんの栗の実を実らせ、その恩恵をこの時期に受けている。肥料を木の周りにやり、草刈をした後、根っこの周りに草を敷く程度だが、不思議にたくさん実をつけてくれる。
収穫は9月中旬。ソロソロ時期だと、15日早朝、収穫準備作業をした。草がびっしり育ち、栗の木まで行き来する道作りからやる必要がある。
道楽は楽ではない! 伸びる草を放置すると草刈が大変。特に夏場は早朝や夕方しか、作業ができない。友人のお父さんが夏場田んぼの畔の草刈をしていて、心不全で亡くなっている。 特に近年の異常気象で、熱中症の心配もあり、草刈が大きな負担になっている。
写真の道を作るのも一苦労。汗びっしょり。 この作業をやっておくと、栗の木や柿の木に行きやすくなる。
栗の収穫のコツが分かってきた。いがをむくのが、痛くて一苦労。完熟の頃まで待つ。いがの色が茶色になり、少し口が空く頃が最適。もっと言うと、ポトリと落ちたのを直ぐ拾うのが、賢い収穫です。ラクチン。栗を取り出すのも簡単。
そんなわけで、くりが落ちて直ぐ拾えるように、木の周りの草刈をした。作業中に1個がポトリと落ちたのを写真を納めました。写りがぼやけている栗の実がそうです。この日はその1個だけ家に持ち帰り、玄関に飾りました。
18日に落ちた栗を拾い、木についているものも全て収穫します。栗ご飯が楽しみです。
柿はわずか3個しか実っていない。柿の収穫は毎年がっかりの連続。10個以上収穫したことがない。多分木の管理、肥料が足らないと反省しながら、多忙を理由に世話をしていない罰です。
60坪の借りている畑で、毎年、さつまいもを収穫。9月中旬が収穫時期。柿と違い、さつまいもは不熱心な僕でも失敗したことがない! ありがたい作物です。肥料をやらないほうがうまくいく。放置しても育つ。もっともたくさん実らせるには、工夫が必要だが、たくさんできても食べるのが大変! 妻はさつまいも料理をやってくれないので、僕が味噌汁に使ったり、蒸して食べる程度。冬を越すと、味が落ちる。
さつまいもの収穫は、力がいる。土おこし(写真の道具)で回りを掘る。傷つけないように掘り起こすのがポイント。傷つけると傷みやすくなる。16日は朝、草刈をして、夕方収穫した。まだ残っている。上の写真は草で覆われたサツマイモを植えた畑。これから(5時頃)、自転車で畑に行き、先ずは草刈をして、収穫します。
農業は実りを楽しめる、いい労働です。大きく言えば、命をつなぐ、生きていくうえで誰しも欠くことができない、大切なものです。尊敬する中村哲医師は、アフガニスタンの人々が戦争でなく、農業で暮らせる、家族そろって安心して生きていける農業基盤つくりに命を捧げました。今、65万人以上の人々がその恩恵を受け、ペシャワール会が現地のPMS(ピースメディカルサービス)の職員と協働して、タリバン政権の理解と協力も得ながら、農場拡大・水路拡張・維持管理を、アフガニスタンの地で行っています。
11月に、最新の現地の状況を伝える写真展を静岡県磐田市ららぽーとで行います。ペシャワール会に昨年末から今年9月までの現地写真を展示用に製作してくださいと依頼済み。日本で一番早く、中村哲医師その後写真展を開催します。袋井市では、来年2月に市役所2階市民ギャラリーで10日間やる予定。
農業の大切さを人々に訴えます。
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