#沖縄辺野古現地レポート その6 代執行裁判 司法は国の指導どおり即日結審 三権分立は機能せず 沖縄の苦悩 イバラの道を堂々と歩む決意が裁判所前の集会で語られた
30日午前は辺野古座り込みに参加してから、上の写真にある裁判所前集会に参加した。裁判の結果や集会の様子を報告する前に、座り込み現場に島袋文子さんと名護市議・大城さんが参加され、お会いして少し会話を交わしたのを報告したい。
お二人は辺野古座り込みの象徴的な存在であられる。大城議員は現在83歳。島袋文子さんは正確でないが90歳以上。しかし元気に皆の前に顔を出す。
座り込み初期からお二人は参加されておられる。僕がたまに行っても必ずお会いできた。沖縄戦体験者として、戦争につながる基地は認められないと、体験を交えながらテント集会では参加者やマスコミに語られ続けておられる。久しぶりにお会いできてうれしかった!
この日の参加者は10数名。いつもの排除が繰り返されるが、粘り強く現場の闘いが展開されている。テント集会では少しお話をさせてもらった。
ゲート前には大きな真新しい看板が設置されていた。11月5日と23日の大規模集会の準備が進んでいる。不当な司法判断・国の沖縄を戦場にする計画に対し、沖縄の怒りと民意が示される重要な集会となる。
午後1時からの裁判所前集会に間に合うように辺野古を離れ、レンタカーで那覇市へ。
12時45分にはすでに国会議員を始め沖縄の指導者たちが勢ぞろいして、玉城デニー知事激励のために駆けつけていた。
報道陣やデニー知事を支えたいと集まった参加者たち。
法廷に入る前に、弁護団の加藤弁護士とデニー知事が短く決意を語られた。玉城デニー知事は沖縄の民意を伝えると簡潔な挨拶を。加藤弁護士は国が県を相手どっておこした訴訟の問題点を分かりやすく解説してくれた。
2時から裁判が始まったが、傍聴者以外は公園の周辺で待機。法廷で、知事と弁護団が意見陳述をしているのを頭に浮かべながら、僕は思った。
「沖縄は何故このような裁判を強いられるのか? 争いは国が原因。沖縄の民意を尊重して、新基地建設を断念すれば、即時に解決するはずなのに、無理難題を沖縄に押しつけてくる。翁長知事そして玉城デニー知事は、県民の代表故に矢もとに立たされ、苦悩を強いられ、翁長さんは多分ストレスからガンを患い亡くなった。
2時45分ぐらいに弁護団と傍聴者が公園に現れ、報告集会が始まった。知事は県庁での記者会見があるので、公用車で僕らに見送られて裁判所を後にした。
法廷に入った北上田さんが渋面を浮かべながら、即日結審を報告。
参議院議員で憲法学者でもある高良氏が、「司法はみずからの役割を捨てた。これでは国と司法が一体であり、裁判足りえない。」と裁判長を批判。
今日の朝刊が今届いたので、沖縄タイムスの紙面を紹介します。
沖縄は平和な島を取り返すため、これまで同様にイバラの道を歩む。僕は自分に出来る範囲で、沖縄のことを伝え、玉城デニー知事や現場で闘っておられる人たちを応援したい。もちろん、時間が許せば、現場に駆け付け、沖縄の人々と共にスクラムを組みたい。
今日31日は、飛行機の関係で8時過ぎには辺野古を後にして静岡県に戻ります。
上の写真は、満月祭りで買い求めたCDの写真です。若い女医の桑江優稀乃さんが、このようなサインをしてくれた。
「沖縄の自然 美しい人々・文化 一緒に守っていきましょう ご活躍ありがとうございます 」
彼女は病院に勤務する前に世界を見たい、色々な体験をしたいと、コスタリカを訪問したことをステージで話してくれた。コスタリカは軍隊を捨てた国、自然が美しい国。その国を自分の目と体で知りたい思いで行ってきた。
軍隊がなくても平和を維持している。美しい自然は、沖縄も同じ。コスタリカが出来て、沖縄ができないわけがない。心を合わせ、基地を無くし、軍隊がない島にしたい。 CDにはそんな彼女の思いが詰まっている。袋井にもどってから聞きます。
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