#核兵器廃絶・禁止のために被ばくピアノは全国を回る 矢川光則さんの講演を聞いて
昨日(11月24日)夜6時半から、広島市の被ばく2世でピアノ調律師の矢川光則さんの講演と、被ばくピアノによるミニ演奏会が、袋井市南コミュニティーセンターであり、参加した。
矢川さんは広島市の被ばくしたピアノを所有者から託され、修理・再生したピアノを7台保有して、その被ばくピアノをトラックに積んで、既に日本全国47都道府県を回っている。
矢川さんのお話要約 「 父は被ばく者。自分は広島に原爆を落とされてから7年後に生まれた。直接、原爆の被害を受けていない。惨状も見ていない。父は原爆のことは、家庭では話さなかった。
正直、被ばくピアノに会うまでは核兵器廃絶のための平和運動にあまり関心がなかった。1998年に被爆者から1台の被ばくして傷ついたピアノを託され、調律して何とか昔の音色が出るように、部品を全部取り出し、修理・再生した。
素敵な音が出る。このピアノをトラックに積み込み、全国巡演コンサートを2001年から始めた。学校を中心に今日まで,2000回、被ばくピアノに、平和について・原爆について考えるきっかけの役割を担ってもらっている。
被爆者は高齢化し、被ばく体験を語れる人は少なくなってきた。しかしピアノは人間より長生きする。原爆の恐ろしさを子どもたちや若い世代に伝える・考えるきっかけに被ばくピアノは活躍している。調律師として自分の役割は、「ピアノに語らせる!」と目覚めた。
自宅矢川工房敷地内に、被爆ピアノ資料館を設立し、7台の被ばくピアノと他に空襲を受けたピアノを含め、10台展示している。」(要約は一部お話を理解してもらうため、資料の説明を使ったところもあります。)
写真のピアノを寄贈してくれた方について、またピアノの由来についても話されたが、メモを取らなかったので省略します。3人の若い女性がショパンの曲などを演奏してくれた。本当に素晴らしい音色が出る。矢川さんは講演の中で、「ピアノは1台1台全て違う音を出す。演奏する人により、違った音を出す。1台のピアノがオーケストラの音を出す。」と話されたが、本当に素晴らしいミニ演奏会となった。
写真のピアノが8月6日原爆慰霊祭で演奏された映像も会場で流された。彼はその慰霊祭に招かれ、なんと最前列、安部首相の隣に座ったそうだ。
講演終了後、質問コーナーがあり、誰も手を上げなかったので、僕が以下の質問をした。
「 核兵器廃絶は全ての人が願っている。しかし無くならない。それは核抑止論に立っているからだと思う。核兵器が平和を守る、国を守ると、核保有国が考え、また日本もアメリカの核の傘に入っている。国連で核兵器禁止条約ができたが、日本は背を向けている。この問題を矢川さんはどうお考えですか? 」
『 核抑止論については、その通りだと思う。日本が核兵器を無くす(禁止する=核禁条約に参加すべきという表現は、矢川さんはしなかったが、文脈から彼の思いは僕の思いと同じだと受け取りました)ために声をあげるべきだ。日本人が声を上げ、政府が世界に核兵器を無くすように働きかけるべきだと思う。 』
実は矢川さんとの出会いは10数年前にさかのぼる。掛川市で被ばくピアノコンサートがあり、初めて被爆ピアノについて矢川光則さんからお話を聞いた。
その1年後に、袋井市メロープラザで、被爆ピアノコンサートを企画した。袋井市の平和活動への助成金10万円をもらい、大勢の市民の来場者があった。
矢川さんは袋井市のお寺コンサートや市役所でのコンサート、今回企画した団体の招きで何度も袋井市に来ている。矢川さんと連絡を取りたい方は、以下に電話してください。
電話 082-848-9533 ファックス 082-215-0320
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