#中村哲医師・ペシャワール会PMS写真展 レポートその2
12日に無事写真展を終えた。日曜日は、ららぽーと磐田の商業施設にはたくさんの来客があったが、写真展のコーナーに来て、しっかり見てくれる来場者は意外に少なかった。その原因は色々ある。宣伝不足! 3つの国際交流団体のちらしは、あちこちで配布されたが、新聞で報道されることはなかった。中日、朝日だけしか購読していないので、静岡新聞は確認していないが、関係者から自分たちのことが記事になったとの話はなかった。SNSで情報発信したが、それを見ただけで来てくれる熱心な中村哲医師ファンは少ないのかもしれないし、県西部全体にまで僕のSNS情報が届いているわけでない。
しかし、今回の特徴・成果は、受付ボランテイアとしてたくさんの人が来てくれたこと。3つの国際交流団体のイベントなので、袋井だけでなく掛川市や磐田市に住む多様なボランティアが交代制であるが来てくれ、その人たちにも中村哲医師の活動を理解してもらえた。
インターナショナルフェアーと銘打ったイベントにふさわしく、多数の外国籍来場者がクイズに答えたらシールがもらえるので受付に来てくれた。複数のコーナーを回り、シールをもらった人は景品がもらえる。そのための来場だが、受付ボランティアに来てくれた女性はブラジル国籍で通訳の仕事や袋井市内の外国籍児童生徒支援員として働いておられ、上手に写真パネルの説明までしてくれたので、外国籍の人にも中村哲医師・ペシャワール会PMSの事業紹介ができた! この方が2人の若者に声をかけてくれたおかげで、全く中村医師のことを知らなかった若者にかなり詳しく説明することができた。
この方は袋井交際交流協会のスタッフ。2日間受付に来て下さり、日曜日の夕方ごろには来場者が少なくなってきたので、色々なお話を伺うことができた。詳しく書けないが、日本に住むブラジル国籍の住民が抱えている悩みや課題を聞くことができ、とても勉強になった!
高校生ボランティアも来てくれ、若い世代にも伝えることができた。
ある年配の方が熱心に見てくれていたので声をかけ、色々話をした。磐田の住民なので、年末から1月上旬に市民団体主催の写真展の紹介ちらしを渡したら、また来たいと言ってくださった! 中村哲医師の話は互いに盛り上がったが、戦争に話題が飛び、中国に関しての話しあいの中で、突然その方が「中国はけしからん! 日本の海産物輸入禁止は納得がいかない。処理水は安全だと国際的にも認められている。」と言い出した。
26日袋井市でこの問題の展示をやるので、僕にほうから「輸入を認めないことは行きすぎですが、中国政府の言っていることは間違っていませんよ。」とあれこれ処理水は放射能に汚染されている事実の説明をしようとしたら、「その話は聞きたくない!」とピシャリ。
政府の問題のすり替えは庶民を誤った認識に誘導している事態に、恐ろしいと感じざるを得ない。写真展最後のほうで、下の写真の掲示物がある。
タリバン政権の現地当局が、ジャララバード市内に中村哲医師の功績を顕彰する記念碑を建てた記事と、この記念碑の前で昨年末に現地を訪問したペシャワール会代表村上優氏やPMS支援室長藤田千代子さんらの記念写真展示です。
この記事と写真の説明を来場者に丁寧にしていると、タリバンを非難する人が少なからずいる。欧米の価値観に基ずく報道が徹底していて、女性の権利を認めないのはけしからんと皆さん同様に言う。
確かに首都カブールにおいてはその通りだが、地方においては事情が違う。「タリバン政権は治安を安定させ、警官や役人がわいろを要求しなくなったので、民衆には支持されている。中村医師・PMSの事業を高く評価している。アフガニスタン復興のカギは、PMSの「緑の大地計画」であると認識している。ペシャワール会の支援に感謝している。」と説明すると、皆さん以外なほど率直にうなずいてくださる。
この新聞記事展示は、若者たちにも中村哲医師の業績が心に響き、自分たちもこの事業を多くの人々に伝えたいとの動きが広がっていることを伝えるためのものです。
説明をするとシニア世代の人々はとても喜んでくれる。若者に希望を感じられるのがうれしいのだと思う。
この展示は、ペシャワール会から届いた資料でなく、僕が「日本電話ニュース社」のクラウドファンディング募集の記事を見て、応募し、つい最近完成したので試写会の案内が届いたので、独自に設けました。
日本の小学教科書にも中村哲医師の紹介がされるようになったが、来年からは英語版の映像で世界中の人々にPMSの事業が伝わることになる。熱心に見てくれる若い人々に僕はこのコーナーで、次のように話している。「日本が誇ることができる中村哲医師が始めたこの事業は、世界のモデルです。今、残念ながら世界は戦争の時代になりつつある。争いごとの背景に貧困がある。先ず、家族そろって食べられる、生きることが出来る、自分の生まれた土地で生活できる基盤作りを、中村哲医師を中心にペシャワール会及び現地PMSが始めた。この事業は世界の平和につながります。紛争解決につながります。日本国憲法は軍事でなく、平和的手段で紛争の解決をうたっている。憲法の理念を体現しているのが、PMSの事業です。この事業は確実にアフガニスタンに根付きつつあるが、世界に同様な事業が広がることが出来たら、素晴らしいことですね。
若者に希望を持って、このような事業に参加してほしいです。そのためには、日本の政治を変える必要があります。憲法を破壊し、軍拡・防衛予算増額・抑止力の名目で敵基地攻撃能力保有・武器輸出と、国策が誤った方向に行っています。
自衛隊の中に1万人規模の平和部隊を設け、丸腰で世界の問題を抱えている地域に出向き、その地域の人びとの生活支援活動をしたら、世界中の人々が日本を尊敬してくれることになる。自衛隊員も希望を持って汗をかくことができる。人を殺す仕事でなく人々に感謝され誇りが持てる仕事になる。僕たちの税金をこのために使うなら、嬉しいことですね。」と、話しています。
伊藤和也さんについても、この展示で紹介した。 磐田市での12月下旬から1月上旬、袋井市での来年2月中旬の写真展では、さらに充実した写真展にして、宣伝もしっかりやり、多くの来場者を迎えたいと願っています。昨日13日には、市民団体主催磐田写真展のチラシ6000枚が届いた。20日に磐田市で実行委員会がある。その準備に取りかかります。
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