#NHK朝ドラ「ブギウギ」戦前の戦争体制に庶民が権力・マスコミ・行政・学校など社会全体の空気に飲み込まれ、自ら戦争賛美に走る姿をよく描いている
退職して、NHK朝ドラを見るのが、日常の楽しみの一つとなっている。ブギウギだけではないが、主人公の家族が戦時色に染まる社会状況をよく描いている。
脚本家や演出者をほめてあげたい。NHK首脳・幹部は、苦々しく思っているかもしれないが、戦前の社会が軍国主義に飲み込まれていたので、ドラマであるが当時の時代状況がその通りなので、この場面をカットせよとは言えない。
福来スズコという主人公の演技力・歌唱力も見事だが、僕は自ら軍隊に志願し、死亡した弟の最後の気持ちや、その死を受け入れられないお父さんや姉の気持ちがよく描けていると評価している。
芸能界も自由を奪われ、当局の監視のもとに公演せざるを得ない苦しい状況は、同じ過ちを犯さない分かりやすい教訓として、視聴者の心に刻み込まれているものと思う。
戦争指導者、軍隊幹部は、一人一人の犠牲者(死者)が何人でようが、それは戦争につきものと意に介さない。現在のウクライナ戦争におけるプーチン大統領や、ガザにおけるパレスチナ人無差別殺戮を行っているイスラエルのネタニヤフ首相を見れば、それはよくわかる。
さらにいったん戦争を始めると、社会全体が戦争翼賛体制になる。表現の自由が奪われ、庶民が敵をやっつけろと叫ぶようになる。戦争反対を文字や芸術で表そうとしても、命がけ・職を奪われるのを覚悟しなければならない。
NHKの朝ドラを楽しみながら、現在のあやうい日本の政治・社会を考えている。そうはさせない! そうならないように、今、戦争に繋がる動きをくい止めたいと思う。
昨日12月8日は無謀な太平洋戦争・アジア各地に戦争を拡大した記憶にとどめるべき日だった。
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