#8月15日終戦記念日(敗戦記念日)=2度と戦争をしないと誓う日
毎年8月15日前後は、報道各社が戦争や平和に関する特集を組み、色いろ考えさせられる。僕は、親父が生きていた戦後50年の夏、親父の戦争体験や現在の想いをインタビューして録音し、今もそのテープを大切に保管している。
「戦争はやったらあかん」 これが親父が残した言葉です。 徴兵で20歳になった時に中国に送られ、初年兵として体験した銃剣で生きた人間を刺し殺す訓練をさせられた証言は、今でもありありと僕の脳裏に焼き付いている。
人を殺す殺人兵器に人間を改造するのが、軍隊だ。軍隊体験で、親父は素朴な言葉で、その本質を語ってくれた。最初は竹やりで、藁人形を突き刺す訓練。次に人を殺す度胸をつける訓練。それからが中国人を捕まえてきて、標的にしての刺殺訓練。
食料は現地調達が日本軍の方針だった。行軍途上、村の家に押し入り、鶏や豚、米等を強奪しながら進軍した。ある家で、兵士がきれいなチャイナ服を見付け、それを奪おうとした。その家の老婆は泣いて、「それは大切な娘の花嫁衣裳です。それだけは奪わないでください」と泣きながら訴えたそうだ。日本兵はその老婆の眉間を銃で殴り、大量の血が噴き出たと親父をその現場の話をしてくれた。(今、思い出しました。この話は戦後50年のインタビューの時でなく、僕が小学生の頃、聞いた話です。)
録音を意識して、親父は生々しい話はしなかった。僕もそうしたことを聞き出さなかった。ただ戦後50年の感想を聞き出すのを目的とした。「戦争はやったらあかん」 恐らくこの気持ちは全ての戦争体験権者(空襲被害者を含めて)に共通する思いだと思う。
何も得るものがない。人が無残に殺され、傷つく。それは加害の側も被害の側も同じ。加害の側は国家の命令で、殺人兵器にされ、人間でなくなる。
この体験から、戦争をしないと誓う日本国憲法が誕生した。その平和憲法を持つ日本が、戦争の準備をしている。何度もこの問題はブログで書いてきた。
8月17日の中日新聞によると、来年度予算、防衛費は8兆円台、過去最高になるとのこと。防衛庁の予算要求報道だ。今年は7兆9千億円超。23年度は6兆8千億円。22年度は5兆4千億円。
凄まじい軍拡であることが、数字で分かる。日本の政治・自衛隊組織は、おかしくなっている。狂っている。生活が苦しい国民をしり目に、防衛費を増額して、他国を攻撃できる兵器を購入・生産する。弾薬を大量に備蓄する。
これが日本の平和を守る?ための施策ですか? 税金の使い方が根本的に間違っている!
« 長距離運転は体に応える 故郷三重伊賀、妻の故郷富山県滑川市に、いつまで車で来れるやら | トップページ | #ウクライナ軍によるロシア領越境攻撃・制圧は、支持できない! »
最近のコメント