#中村哲医師のカレンダーを毎日見ながら、彼の志・想い・アフガニスタン緑の大地計画を常に心にとどめています
1日、書斎に中村哲医師カレンダーを掲示した。ペシャワール会から10部取り寄せ、知人に買ってもらったり、息子にあげたりして、残った一部を自分の書斎に掲示している。
カレンダーの1月には、彼の言葉が紹介されている。「人は自然の中で 身を寄せ合って生きている。 人間もまた自然の一部なのだ。」
洪水や地震、台風、旱魃、津波、ハリケーンなど、自然は人間に脅威を与えるが、しかしその自然のおかげで、水を得、大地に作物を植え、魚を取り、自然の恵みの中で人間は生きている。
人間の幸せの基盤は、家族そろって家の中で身を寄せ合って、食事ができる事。空から爆弾が落ちてくる恐怖もなく、突然銃を持った兵士が家に乱入することもなく、安全な環境の中で、暮らせることが幸せの基本だ。
長い戦乱が続いたアフガニスタンで、中村医師は、アフガニスタンの人々が家族を養うために銃を持って戦うのでなく、また干ばつで難民となり故郷を捨てるのでなく、生まれたところで農業で生活できる、その基盤作り(川から水を引く堰を作り、用水路を建設し、砂漠や荒れ地を灌漑する)に命をささげた。
彼が亡くなってからもその志・事業はアフガニスタンの人々に継続され、今では約75万人の人々が自力で生活できるようになっている。米軍は20年間アフガニスタンで軍事介入したが、破壊とおびただしい双方の死者や負傷者を残しただけだった。
一方中村医師を中心とするPMS(平和医療団・日本)・それを財政面で支えるペシャワール会は、アフガニスタン・カンダハル州の用水路が引かれた地域の荒野を緑に変え、平和をもたらしている。
日本が世界貢献できるのは軍事でなく、まさにこうした面であることを、身をもって教えてくれたのが故中村医師である。僕は書斎のカレンダーを毎日見ながら、彼の志を忘れないように努めている。



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