#原発災害広域避難訓練 静岡県主催2月2日の避難退域時検査場所運営訓練に参加して
2月2日、新東名静岡サービスエリア内の大型自動車駐車場において、県主催「避難退域時検査場所運営訓練」があり、見学した。これは浜岡原発が放射能漏れ事故を起こしたことを想定して、毎年行なわれている。
万が一浜岡原発過酷事故が発生し、福島のようになった場合、原発から31キロ圏内の住民は基本的に県外の決められた県に避難することになっている。
県主催の訓練では毎回バスを使用するが、実際の避難計画では家族ごと自家用車で避難する。静岡県を出る前に、体や車が放射能に汚染されている場合、汚染物を県外の避難所に持ち込むことができないので、避難退域時検査場所(東名・新東名のサービスエリアや、自衛隊基地、大きな公園など指定された場所)で、放射能汚染検査と除染を行うことになっている。
今回の訓練では除染訓練は無し。磐田市から焼津市までの住民がそれぞれ市町ごとにバスでやってきて、検査を受け、検査証明書をもらう訓練が行われた。
上の写真が、検査を受けたことを証明する紙を渡すテント内の様子。右の3人は報道関係者。
これまでは県西部の新東名浜松サービスエリアで行われ、僕は毎回見学している。今回静岡市方面で実施したのは、焼津市・吉田町などは関東地方に避難することになっており、相手先県内の避難経由所まで一旦行き、そこで具体的な避難施設を当該の県職員に教えてもらい、避難所に向かうので、今回初めて経由所運営訓練が富士市緑地公園で行われる関係で、先ず放射能検査を受け、それから富士市緑地公園に向かう訓練が実施された。磐田市や袋井市はここだけの訓練。
放射能検査を受け、これから富士市に向かうバス。
人体の放射能測定に一人約2分。車の測定に約5分かかる。除染はもっとかかる。実際には自家用車単位で避難するので、例えば袋井市の場合なら人口88,000人だから、約3000台以上。測定する場所の指定はない(まだ決められていない)ので、三重県に避難する場合でも、福井県に避難する場合でも、旧東名高速を使う人が多いと思われるので、浜名湖サービスエリアは大渋滞。新東名浜松サービスエリアに向かっても、掛川市や磐田市の住民も来るので、測定待ちの車が、高速道路路側帯に1キロ以上並ぶだろう。
上の写真は静岡SAの大型自動車駐車場。広く見えるが、自家用でも200台ぐらいしか止めれないと思われる。多分ほとんどの人がトイレに行きたくなるので、人体の放射能検査、車の検査、除染、トイレなどで、1台の車が出るまで10分ぐらいかかるだろう。
長い間待たされる人たちは,検査をスルーして早く逃げたもの勝ちとなるだろう。つまり、現実には今やっている訓練は役立たない。
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