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2025年3月 7日 (金)

2月議会、一般質問で述べた内容(いわゆる読み上げ原稿)と市議会便り原稿(議会が市民に出す議会広報)

 議員が議会で何をやっているのか、どのような発言をしているのか、正確に知るのは難しい。国会では中継されるが、地方議会ではテレビが放送することはない。しかし地元のケーブルテレビ会社がきちんと録画し、放送しているが、市外の人、県外の人は見ることはない。また関心も無いだろう。議員が出す市政便りも議会が出す議会たよりも、スペースの関係で、正確にきちんと伝えられない。そこで、2月27日、本会議議場で、僕が述べた内容をお伝えします。

2025年2月議会一般質問 読みあげ原稿  2月27 日      竹野昇

  • 会計年度任用職員処遇改善に関して

 民間においても行政においても、いわゆる非正規職員の処遇改善、具体的には、雇止めに歯止めをかけ、安心して同じ事業所・職場で働き続けられる、さらには家族を養っていけるだけの年収の確保などが、大きな課題となっています。格差社会是正のため、これは今日の日本全体の社会課題でもあります。

 公務員の世界では、会計年度任用職員と言いますが、毎年の会計年度ごとに契約を更新する仕組みになっています。このため2回までは更新できるが、その後は公募制採用になるので、実際に採用されるかどうか分からない不安定な身分に置かれてきました。

 しかしながら2024年から人事院が3回目公募制を廃止した結果、自治体によってはこれまでの職務経験・勤務実績を重視して、何年でも働き続けられるようになりました。袋井市もそうなっています。

 この点では1歩前進ですが、会計年度任用職員という身分は変わらず、給与面では、正規公務員に比べ、大きな格差があります。そこで今回私が処遇改善を取り上げる趣旨は、出来るだけ会計年度任用職員を正規公務員に出来ないものか、正規公務員化が当事者だけでなく、市当局にとってもプラスになるとの考えからです。

 そこで具体的質問1)資格を有する職員例えば司書、保育士などで本人の希望があれば正規職員化が望まれる。保育士の場合は職務が変わる人事異動は無いと思われるが、司書の場合、正規職員になるとキャリア形成のため、専門性が活かされない他職務への移動人事もあると聞きました。本人が長く司書として働きたい希望がある場合には、4年前後で配置転換することなく、本人の意向を尊重する柔軟な人事が大切だと思うが、当局の見解を伺います。

(2)会計年度任用職員を出来るだけ正規職員にすることにより、職員全体の負担が減り、働き方改革=残業無しにつながります。また大規模災害時に避難所運営などに対応できる職員が増え、当局にとってもプラスになります。そこで、当局幹部職員のほうから会計年度任用職員に声掛けし、採用試験受験を勧め、その際に面接試験では経験が役立つと励ましてほしいが、当局の見解を伺います。

(3)4月1日現在、正規職員が557人、会計年度任用職員が658人、合計1,215人の職員がおられますが、過半数以上の非正規の職員により、袋井市の公的な仕事が担われています。この比率が良いと当局は思われているのですか。それとも財政が許す限り、過半数以上を正規職員の体制にしたほうが良いと思われますか。

2.こども交流館あそびの杜に関して

 当局は遊びの杜基本計画がおおむね了承されたと認識されているようだが、実際にはパブリックコメントで基本計画に異論や疑問が市民から少なからず出されており、また南部会議を構成する自治会連合会の会長さんの中にも、支所を3階にもって行くことに対し、疑問が出されています。私自身の見解はすでに昨年2月議会また常任委員会などで度々述べていますが、大災害が生じた際の浅羽地域における現地災害対策本部、ボランティア受け入れ、住民から支援要望を聞き、ボランティアに結びつけるマッチング機能等、現支所1,2階を子どもの施設にするため支所機能を3階にあげることによってスペースが極めて狭くなる弊害を考えると、到底当局の基本計画は受け入れられません。

 子育て世代の人びとや地元住民からも、早急にこども交流館あそびの杜を作って欲しいとの要望が出ていません。急ぐ必然性は無いと思われます。

 そこで、具体的な質問です。来年度予算に整備事業として9,313万6,000円が予算化されています。本会議最終日の予算案全体の採決の際、反対討論するつもりですが、仮に可決された場合でも、新年度早期に設計事業者を選び発注するのでなく、地元や市民との話し合いを大切にし、計画内容の見直しを含め、計画内容の合意が得られるよう、柔軟な対応を望むが、当局の見解を伺います。

  • 学校で紙資源の大切さ(雑紙回収の意義)を考える機会の提供を

 昨年11月議会で大場市長から「令和7年度から雑紙回収をしない、民間に任せる」との方針が出されたとき、大変驚きました。市当局は、市民にクリーンセンターの長寿命化のため燃えるゴミ削減に取り組みたい、そのため雑紙を回収すると協力を仰ぎ、特に昨年はごみさんまる運動実行宣言を呼びかけ、宣言者にはトイレットペーパーと雑紙回収用の大きな紙袋を配布してくれました。私も自治会長として住民に呼びかけ、砂本町では30世帯、58名が宣言者になってくれました。

 急にやめることに対し、様々な意見があったので、来年度も継続することになったのは良い判断だと思います。

 そこでこれまで以上に雑紙回収ができるように、具体的な提案型の質問をします。雑紙回収の協力を家庭で得るのに、まず子供たちの理解・協力が必要です。保育園・幼稚園・小中学校で、子供たちに先生から「紙資源の大切さ(雑紙回収の意義)」について問題を投げかけ、児童生徒に考えてもらう機会を作って欲しいが、当局の見解を伺います。

 参考までに機会提供の方法例を紹介します。特別授業を組まなくても、タブレットを使用しながら、昔は紙媒体を使い授業をしていたが、今は極力紙を使わない、デジタルで必要な情報を伝え授業をするように変わってきたと時代の変化を話す。また学校から保護者に伝える手段も紙からラインに替わってきた、学校は貴重な紙資源を浪費しないように努めているが、貴方たちの家庭ではどうですかと投げかけるのも考える機会の提供になると思います。バレンタインチョコなど友達からもらったプレゼントの包装紙や紙箱をあなたたちはどうしていますかと投げかけることも、児童生徒が考え、家庭に帰り、保護者たちと紙資源について話し合うきっかけになり、親子の会話が親の意識を高めることにつながるものと思いますが、教育長は紙資源の大切さ(雑紙回収の意義)を考える機会の提供方法についてどう思われますか。

  • 田んぼダムで治水対策を

 私が今回提案する「田んぼダム」は、農林水産省が推奨し、袋井市も東地区で実証実験的に取り組んでいる「田んぼダム」ではありません。一般的な「田んぼダム」について農林水産省はこのように説明しています。小さな穴の開いた調整板などの簡単な器具を水田の排水溝に取り付けて、流出量を抑えることで、水田の雨水貯留機能の強化を図り、周辺の農地・集落や下流域の浸水被害リスクの低減を図る取り組みであり、施設ではない。あくまでの農業者の協力を得る流域治水の方法であると説明しています。

*一問一答方式なので、実際には再質問、再再質問、さらに当局の答弁もありますがそれらすべてを書くのは大変なので、省略します。当局の答弁の一端を知ってもらうため、議会便り原稿(昨日作成し、議会事務局に送った)を下記にコピーします。

あそびの杜に関して          

問 基本計画に異論や疑問が市民から出されている。自治会連合会の会長さんの中にも

、支所を3階にもって行くことに対し、疑問が出されている。仮に議会で可決された場合でも、地元や市民との話し合いを大切にし、計画内容の見直しを含め、計画内容の合意が得られるよう、柔軟な対応を望む。

答 子どもたちはもとより、多くの方々に親しまれ、我が街の自慢の施設となるためには、市民の皆様が運営に参加

・協力できることが重要である。運営等について検討していく中で、地域や子育て支援団体の方々と意見交換を行っていきたい。あそびの杜は、

来年度予算案において、地域資源を最大限活用し未来に投資するふくろい賑わい創出プロジェクトの一つに位置付けた重要な事業である。

問 雑紙回収の協力を家庭で得るのに、まず子どもたちの理解・協力が必要。幼稚園、小中学校で、先生から紙資源の大切さについて問題を投げかけ、児童生徒に考える機会を作ってほしい。

答 市にとって、可燃ごみ減量化は喫緊の課題。子どもたちが自ら考え、取り組むための環境教育が実践されるよう、働きかけていく。

 

 

 

 

 

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