静岡県内の原発事故が起きた際、避難を強いられる圏内市民団体交流会の3.11アクション
私たちは福島を忘れない、浜岡原発が過酷事故を引き起こせば、同じ苦しみを味わう、そうはならないように、行政に色々質問や要望書を出し、回答日に意見交換する、こうした目的で、下記の要望書を3月11日に、県庁に出します。
静岡県危機管理部原子力安全対策課様 2025年3月11日
教育委員会義務教育課、高校教育課様
健康福祉部医療局地域医療課様
UPZ圏内原発事故避難訓練と安定ヨウ素剤事前配布に関する要望書
私たちの団体は、浜岡原発から31キロ圏内10市町の市民団体で構成されるUPZ市民団体交流会です。
南海トラフ巨大地震が起きた際に心配される浜岡原発過酷事故に備える原発事故避難訓練は、津波・地震対策防災訓練に比べて、藤枝市を除く各市町では住民参加による実動訓練は全く行われていません。
県主催の避難退域時検査場所まで移動して放射能測定・除染訓練は、各自治体からはごく一部の住民しか参加しておらず、自家用車で避難する訓練はなされていません。
また甲状腺がん予防の安定ヨウ素剤は、御前崎市や牧之原市一部を除く市町では、事前配布と服用に関する説明会はなされておらず、いざ事故になった際、特に甲状腺がんにかかりやすい幼児から青少年が直ぐ服用できる体制になっていません。
能登半島地震で明らかになったように、道路の損壊や液状化により安定ヨウ素剤を各市町指定の場所まで取りに行く事や子どもたちを迎えに行く事は、極めて困難な状況になる恐れがあります。福島県では甲状腺がんと認定された人は346人に上ります。
将来を担う青少年の健康と命を守るため、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・特別支援学校に、子どもたちや教職員用の安定ヨウ素剤を備蓄し、医師や薬剤師による服用に関する説明会を実施することは、授業などが行われている際に事故が起きた場合、速やかに服用させることができます。
そこで下記の事項について要望します。
- 県がUPZ市町に対し、最低年1回の原発事故避難訓練を実施するよう指導してもらいたい。
- UPZ市町の全住民に安定ヨウ素剤の事前配布をすること。
- PAZ及びUPZ圏内の保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・特別支援学校に、安定ヨウ素剤を備蓄し、事故が起きた際子どもたちに速やかに服用させられるよう、保護者や教職員向けの服用に関する医師や薬剤師による説明会を県の責任と費用で実施してもらいたい。
以上の要望に対する回答は、3月末までにお願いします。文書でもって回答していただき、その際意見交換会を持てるようお願いします。
さよなら浜岡原発・焼津市民の会、なくそう浜岡原発 命とふるさとを守る藤枝市民の会、
浜岡原発はいらない島田の会、浜岡原発をなくそう・吉田町民の会、
浜岡原発を考える牧之原市民の会、安心して暮らせる島田を創る市民の会、浜岡原発の危険から住民を守る会、浜岡原発はいらない・命を守る菊川市民の会、
STOP!浜岡原発掛川の会、浜岡原発を考える袋井の会、
浜岡原発はいらない磐田の会
*回答日連絡先 浜岡原発を考える袋井の会 竹野昇
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