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2025年3月30日 (日)

#沖縄辺野古新基地建設問題から見える本土の無関心と、政権与党ー自衛隊最高幹部たちの冷酷さ 何故沖縄に過酷な負担を押し付けるのか?

 現地レポートを書いてきたが、本質的な事、本源的な問題について触れたい。27日、うるま市宮城島での土さ搬出反対運動の中心的な女性が、工事現場に立っているテイケイの警備員たちや沖宮鉱山の社員たち、沖縄県の警察官たち、ダンプの運転手たちに、彼らに対してではなく、何故自分たちがこうした運動をしているのかを、分かりやすく説得するように話していた。

 【 何故、日本政府は私たち沖縄に、米軍基地を押し付けるのですか? 沖縄戦で私たちは、軍隊は県民を守らないことを身を持って知りました。辺野古新基地建設には、知事選・県民投票で、新基地はいらない!、普天間基地の移設・沖縄の負担軽減と本土の政府は言うが基地強化であり、沖縄県民は辺野古新基地には反対である、と、明確に民意を示してきた。にもかかわらず、違法な工事を強行し、沖縄の自然を破壊し、沖縄の土・石・土さを山から切り出して埋め立てに使っている。

 私たちはこれを認めることはできません。諦めて何もしないことは、この無法・非道を認めることになります。私たちは、やむを得ず、このような行動をしているのです。私たちも正直大変です。ここでは休憩することもできません。高齢者も多いです。一体、いつまで、本土の政府は、沖縄に過酷な負担を押し付けるのですか?

 南西諸島にはミサイル基地が作られ、米軍と共に戦う体制が作られつつあります。万が一、台湾有事が起きたら、沖縄が戦場になります。もう戦争はこりごりです。私たちは平和な島=沖縄を望んでいます。基地建設は戦争準備であり、戦争になれば真っ先に攻撃の対象になります。だから私たちは基地建設に反対しています。どうかご理解ください。】

 この女性リーダーの叫びは、沖縄の人々の思いを良く表している。辺野古で、安和で、塩川で、そして宮城島で、埋め立て反対の意志を表している人々は、皆同じ思いを共有している。沖縄現地に身を置けば、それは痛いほど理解できる。

 ところが大半の本土に住む人々は、自分事として考えていない。残念ながら無関心である。政権与党の国会議員や政府・自衛隊最高幹部たち・防衛省官僚たち・外務省官僚たちたちは、沖縄の叫び=民意は知っているが、無視している。沖縄の人々の気持ちを全く考慮しない。意図的に冷酷な対応をしている。

 日米安保体制を守る=日米軍事同盟強化=自衛隊の攻撃能力強化=軍拡が、唯一正しい道を信じている。この確信には、沖縄が犠牲になっても仕方がない、との考えが根底にある。

 本質的な考えの違いをどう乗り越えるのか、そう簡単ではない。時間がかかる。しかし、粘り強く、勝つまであきらめない、おかしいことはおかしいと言い続ける、現場でその意志を表し続ける、沖縄の人々は、また一緒に現地で運動に参加する僕らのような者は(時々しかできませんが)、確信を持って、反対が正しい道と考え、行動し続ける。

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