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2025年6月28日 (土)

原発再稼働及び新増設をめぐる情勢に関して

 台湾が原発を全機止め、脱原発に舵を切った。しかし、我が国は真逆。国と電力会社は、原発再稼働に執着し、さらに許しがたいのは、新増設の費用負担を再生エネルギー電力を購入している消費者にも電力料金に上乗せの形で、支払わせることを検討している。

 新潟県柏崎東電原発の再稼働を進めるため、原発災害広域避難計画が実行性が無いにもかかわらず、避難計画を国が承認した。すべてデタラメである。

 再稼働には知事が認めるかどうかが焦点になっている。知事は今の所慎重のようだが、次回の選挙区で当選すれば、民意が認めたと承認するだろう。

 今日28日午後から、UPZ市民団体交流会が掛川市で行われる。僕たちは、他県のように立地市町の首長と県知事の賛成で再稼働が認められるのはおかしいと、避難計画策定を義務付けられる原発から30キロ圏内(静岡県は31キロ圏内)自治体の意向(住民・議会・首長)を尊重すべきだと、県当局に働きかけ、新しい知事になった鈴木氏も周辺自治体の意向を聞きたいと言っている。

 ここで問題になるのは、周辺自治体の市民・市当局・議会・首長の再稼働(原発を電源にする妥当性)に対する考えである。新聞記事では、牧之原市・菊川市での市民アンケートで、再稼働容認が停止したままよりも上回っていると報道されている。

 {安全が確認されれば、再稼働やむを得ない・認める}との設問そのものが問題であり、良く知らない人々は「安全ならいいじゃん」と答えるのは自然である。

 誰が安全を確認するのか? 原子力規制委員会は審査条件にパスしたと承認するだけで、安全を保障することはない。国もそうだ。電力会社は対策をしっかり取って規制委員会の審査に合格したのだから安全というが、地震大国日本に安全な原発は存在しない。

 今日の会議で、我々市民団体が、安全神話をどう破るのか、世論をどう再稼働反対に高めるのか、市当局・首長への働きかけを具体的どうするのか、さらにすでに出してある県への要望の回答が7月4日にあるが、予想回答を想定し、どう対応するのか、など多岐に渡り話し合います。

静岡県危機管理部原子力安全対策課様               2025年3月11日

教育委員会義務教育課、高校教育課様

健康福祉部医療局地域医療課様                     

  UPZ圏内原発事故避難訓練と安定ヨウ素剤事前配布に関する要望書

 私たちの団体は、浜岡原発から31キロ圏内10市町の市民団体で構成されるUPZ市民団体交流会です。

 南海トラフ巨大地震が起きた際に心配される浜岡原発過酷事故に備える原発事故避難訓練は、津波・地震対策防災訓練に比べて、藤枝市を除く各市町では住民参加による実動訓練は全く行われていません。

 県主催の避難退域時検査場所まで移動して放射能測定・除染訓練は、各自治体からはごく一部の住民しか参加しておらず、自家用車で避難する訓練はなされていません。

 また甲状腺がん予防の安定ヨウ素剤は、御前崎市や牧之原市一部を除く市町では、事前配布と服用に関する説明会はなされておらず、いざ事故になった際、特に甲状腺がんにかかりやすい幼児から青少年が直ぐ服用できる体制になっていません。

 能登半島地震で明らかになったように、道路の損壊や液状化により安定ヨウ素剤を各市町指定の場所まで取りに行く事や子どもたちを迎えに行く事は、極めて困難な状況になる恐れがあります。福島県では甲状腺がんと認定された人は346人に上ります。

 将来を担う青少年の健康と命を守るため、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・特別支援学校に、子どもたちや教職員用の安定ヨウ素剤を備蓄し、医師や薬剤師による服用に関する説明会を実施することは、授業などが行われている際に事故が起きた場合、速やかに服用させることができます。

 そこで下記の事項について要望します。

  • 県がUPZ市町に対し、最低年1回の原発事故避難訓練を実施するよう指導してもらいたい。
  • UPZ市町の全住民に安定ヨウ素剤の事前配布をすること。
  • PAZ及びUPZ圏内の保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・特別支援学校に、安定ヨウ素剤を備蓄し、事故が起きた際子どもたちに速やかに服用させられるよう、保護者や教職員向けの服用に関する医師や薬剤師による説明会を県の責任と費用で実施してもらいたい。

 

 以上の要望に対する回答は、3月末までにお願いします。文書でもって回答していただき、その際意見交換会を持てるようお願いします。

さよなら浜岡原発・焼津市民の会、なくそう浜岡原発 命とふるさとを守る藤枝市民の会、

浜岡原発はいらない島田の会、浜岡原発をなくそう・吉田町民の会、

浜岡原発を考える牧之原市民の会、安心して暮らせる島田を創る市民の会、浜岡原発の危険から住民を守る会、浜岡原発はいらない・命を守る菊川市民の会、

STOP!浜岡原発掛川の会、浜岡原発を考える袋井の会、

浜岡原発はいらない磐田の会

       *回答日連絡先 浜岡原発を考える袋井の会 竹野昇

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